朝、目が覚めた瞬間に「よく寝た!」と思えた日は、それだけで一日が少し楽しく感じられます。「朝ってこんなに気持ちよかったんだ。」そんな感覚を覚えている人もいるのではないでしょうか。
ところが最近は、スマホやゲーム、動画など、夜になっても楽しいことがいっぱい。「あと5分」が積み重なって、朝起きるのがつらくなってしまう子どもたちが増えています。
睡眠は、「早く寝なさい!」と言われるものではなく、気持ちよく一日を始めるための大切な時間。今回は、子どもの睡眠不足について、おとなりさんと一緒に考えてみましょう。
【放送日:2026年7月23日(木)20:00 -20:30・NHK-Eテレ】
【放送日:2026年7月30日(木)20:00 -20:30・NHK-Eテレ】
<広告の下に続きます>
朝スッキリ起きるって気持ちいい!~眠ることは我慢じゃない~
夜は、ゲームも動画も友だちとのやり取りも楽しい時間。「もう少しだけ」「あと5分だけ」と思っているうちに、「今、寝るのは損!」なんて思って、気づけば眠る時間が遅くなってしまうこともあります。
でも、朝スッキリ目が覚めた日はどうでしょう。体が軽く感じられて、ごはんもおいしく、学校へ行く足取りまで少し弾んでいる。そんな朝を迎えられると、一日がいつもより楽しく感じられることがあります。
自分が眠たいときに、「スマホも明日になったほうが、強くなってるかもよ?」なんて言われると、「もしかしたらそうなってるかも?」なんて期待しちゃいそうです。これは「眠いまま遊ぶより、元気な自分で遊んだほうがもっと楽しい!」ことに他ならないわけなんですが(笑)
眠ることは、楽しい時間をあきらめることではありません。今日を少しだけ早く終えて、もっと元気な自分で明日を思い切り楽しむための時間です。
「早く寝なさい!」と言われるから眠るのではなく、「明日はもっと気持ちよく過ごしたい」と思えたとき、眠る時間は我慢ではなく楽しみへと変わっていくのかもしれません。
<広告の下に続きます>
「あと5分」が朝を変えてしまう~子どもの睡眠不足はなぜ増えた?~
「あと5分だけ!」
子どもがそう言うとき、大抵の場合、本当に欲しいのは5分ではありません。ゲームがもう少しでクリアできそうだったり、動画の続きが気になったり、友だちとのやり取りが盛り上がっていたり。「今、この楽しい時間を終わらせたくない。」そんな気持ちが、「あと5分」という言葉になっているのです。
だからこそ、「もうやめなさい!」と言われると、子どもは意地になってしまうこともあります。楽しさを取り上げられたように感じてしまうからです。
でも、不思議なことに、十分眠って朝スッキリ目が覚めた日は、同じゲームでも集中できたり、友だちとの時間がもっと楽しく感じられたりすることがあります。
眠ることは、「今日の楽しみ」をなくすことではありません。「明日の楽しさ」をもっと大きくするための時間なのです。
<広告の下に続きます>
よく眠ると毎日が変わる~脳も体も元気になる理由~
「早く寝なさい!」と言っているのに、なかなか寝てくれない。そんな夜を経験したことがある親御さんは多いのではないでしょうか。一方で朝、いくら起こしても起きてくれない。そんな経験はよくあることです。
でも、子どもは「早く寝ること」が嫌なのではありません。「今の楽しさを終わらせるのが惜しい」だけなのです。だから、「体にいいから寝なさい」と伝えても、その言葉は子どもの心には届きません。
一方で、十分に眠れた朝はどうでしょう。機嫌がよくなったり、ごはんがおいしく感じたり、学校で友だちと元気に遊べたり。
それは単なる気分の問題ではありません。睡眠中には意識していなくても、脳の髄液の中の老廃物が排出されて、昼間に覚えたことを整理したり、体が成長や疲れの回復を進めたりしています。
つまり、眠る時間は「何もしていない時間」ではなく、明日を元気に過ごすための準備の時間なのです。
<広告の下に続きます>
「早く寝なさい!」より大切なこと~気持ちよく眠る習慣~
子どもを早く寝かせたい。
そう思えば思うほど、「早く寝なさい!」という言葉が増えてしまうことがあります。でも、もし親自身が仕事や家事で疲れ切ったまま、イライラした気持ちで夜を迎えていたらどうでしょう。その気持ちは、言葉にしなくても子どもに伝わってしまうことがあります。
だからこそ、子どもの眠りを考える前に、まずは親自身が「今日はここまで」と一日の区切りをつけてみることも大切です。深呼吸をしてみる。好きなお茶を飲む。本を数ページ読む。ヨガや瞑想で自分の呼吸だけに集中して、ほんの一分だけ心を静かにしてみる。どれも特別なことではありません。
「今日も頑張ったね。」と自分に声をかけるような、小さな習慣です。
そんな穏やかな空気の中では、「早く寝なさい!」という言葉よりも、「明日も気持ちよく遊べるように、そろそろ休もうか。」という一言の方が、子どもの心に届くことがあるかもしれません。
<広告の下に続きます>
朝の笑顔は夜につくられる~眠る時間は明日へのプレゼント~
夜になると、「まだ遊びたい」「まだ終わりたくない」という気持ちになることがあります。大人でも、「明日の仕事が気になる」「今日の出来事を考えてしまう」という夜があります。
そんなときは、無理に何も考えないようにしなくても大丈夫。浮かんできた気持ちや雑念は、「また明日考えよう」と、そっと脇に置いてみる。そうして心を少し休ませてあげると、体もゆっくり眠る準備を始めてくれます。
眠っている間も、脳や体は休んでいるわけではありません。今日の出来事を整理し、疲れを癒やし、明日を元気に迎える準備を続けています。だから眠る時間は、今日を終わらせる時間ではなく、明日の笑顔を育てる時間なのかもしれません。
朝、カーテンを開けて、「よく寝た!」と笑える日が一日でも増えたら、それだけで毎日は少し楽しくなります。今日の眠りは、明日の自分へのプレゼント。そんな気持ちで、おやすみなさい💤