旅で出会った夢を30年育てた姉妹|奈良・生駒の古民家ゲストハウス「natomi宿」【人生の楽園】

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20代の頃に訪れたタイ旅行で、「いつか旅人を迎える宿を開きたい」という夢を抱いた姉妹。その思いは、仕事や人生のさまざまな出来事を重ねながらも消えることなく、30年という長い歳月を経て現実になりました。

今回の『人生の楽園』の舞台は奈良県生駒市。かつて旅人が行き交った街道沿いの元宿場町で、古民家ゲストハウス「natomi宿」を営む上津原奈緒さんと江波美緒さん姉妹が主人公です。旅で出会った人の温かさを忘れず、今度は自分たちが旅人を迎える側へ。30年越しの夢から生まれた、心温まる暮らしをご紹介します。

【放送日:2026年8月1日(土)18:00 -18:30・テレビ朝日】

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東南アジアの旅が教えてくれた「いつか」の夢

奈緒さんと美緒さん姉妹が「いつか二人で宿を開きたい」と思うようになったきっかけは、20代の頃に訪れたタイ旅行でした。奈緒さんが20歳、美緒さんが18歳。人生で初めて訪れた東南アジアで出会ったのは、スパイスが香る料理や活気あふれる街並み、そして現地の人たちの温かな笑顔でした。

観光地を巡るだけではなく、人とのふれあいそのものが旅を豊かにしてくれる――。そんな体験が、お二人の心に深く残ったといいます。旅を重ねるうちに、「いつか友人を迎えるような温かいゲストハウスを開きたい」という夢が芽生えました。

しかし、その夢はすぐに叶えられるものではありませんでした。仕事を続け、それぞれの人生を歩む中で、夢はいったん心の奥にしまわれます。それでも消えることはなく、30年という長い時間をかけて静かに育ち続けていたのです。

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仕事や家庭を大切にしながら、心にしまい続けた30年

東南アジアの旅で生まれた「いつか宿を開きたい」という夢。しかし、20代で抱いた夢は、すぐに実現できるものではありませんでした。

奈緒さんは学校事務の仕事に、美緒さんは化粧品会社での仕事に励み、それぞれの人生を歩んでいきます。番組でも紹介されているように、仕事や結婚、子育てなど、日々の暮らしを大切にしながら過ごす中で、夢は少しずつ心の奥へしまわれていきました。

それでも、「いつか二人で旅人を迎える宿を開きたい」という思いが消えることはありませんでした。人生には、今だからこそ優先しなければならないことがあります。

だからといって、夢を諦めたわけではなく、「今ではないけれど、いつか」という気持ちで、大切に育て続けていたのです。

その「いつか」が訪れたのは、奈緒さんが45歳のとき。生駒市が進める空き家プロジェクトとの出会いが、30年間温め続けた夢を大きく動かし始めました。

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プレゼンでつかんだ築86年の古民家「natomi宿」

30年間温め続けてきた夢が、大きく動き始めたのは奈緒さんが45歳のときでした。生駒市が進める空き家プロジェクトを知ったお二人は、さっそく物件を見学。かつて旅人が行き交った街道沿いに建つ築86年の古民家と出会います。

しかし、この古民家を借りるには条件がありました。大家さんの前で、自分たちの思いを伝えるプレゼンテーションを行い、選ばれなければならなかったのです。奈緒さんと美緒さんは、何度も資料を作り直し、スピーチの練習を重ねました。

説明会にはおよそ20組が参加し、最終プレゼンに進めたのは3組。その中で、お二人の思いが認められ、「natomi宿」を始める機会をつかみます。その後、それぞれ早期退職を決意し、宿や料理店で接客や料理を学びながら開業の準備を進めました。

そして昨年4月、長年の夢だった古民家ゲストハウス「natomi宿」が誕生します。旅人を迎えるという20代からの夢は、30年の時を経て、ようやく形になったのでした。

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旅人も地域の人も集う宿へ

昨年4月にオープンした「natomi宿」は、旅人がゆっくりと過ごせる古民家ゲストハウスとして歩み始めました。宿泊だけでなく、金曜日と土曜日の夜には併設する「アジアごはんとおばんざい 菜と実」を営業。さらに土曜日の昼にはスパイスカレーを提供するなど、宿は地域の人も気軽に立ち寄れる場所になっています。

旅先で地元の人と交わす何気ない会話や、食卓を囲む時間は、旅の思い出をより豊かなものにしてくれます。「natomi宿」もまた、旅人を迎えるだけではなく、地域の人たちとの交流が生まれる場所として、少しずつ親しまれているようです。

20代の頃に東南アジアで思い描いた「人を温かく迎える宿」という夢は、30年の時を経て、旅人と地域をつなぐ場所へと育っていました。

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30年温めた夢は、人を迎える笑顔になった

20代の頃、東南アジアへの旅で芽生えた「いつか宿を開きたい」という夢。その思いは30年という長い歳月の中で、仕事や家庭を大切にしながらも静かに育まれ、やがて「natomi宿」という形になりました。

宿には旅人が訪れ、地域の人たちが立ち寄り、笑顔で言葉を交わす時間が流れています。それは、二人が旅先で感じた人の温かさを、今度は自分たちが誰かへ届ける番になったということなのかもしれません。

夢は、思い続けるだけでは叶いません。一歩踏み出す勇気と、その夢を一緒に支えてくれる誰かがいてこそ、少しずつ現実へと近づいていきます。奈緒さんと美緒さんが30年かけて育てた夢は、今日も「natomi宿」で、旅人や地域の人を迎える笑顔になっています。

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