「あれ、この可愛い女の子は誰だろう?」
2026年10月24日放送の『朝だ!生です旅サラダ』を見ていて、思わず目を留めたのが、愛媛県東温市を旅していた矢吹奈子(やぶき・なこ)さんでした。
身長150cmという小柄な体に、ぱっちりとした澄んだ瞳。可愛らしい雰囲気の彼女が訪ねたのは、地元の人がおすすめする、とっておきの場所です。
歴史ある惣河内神社の宮司さんに案内されて歩いたのは、長い年月をかけて水が岩を削り取ったような、深い緑に包まれた不思議な渓谷。岩壁に挟まれた細い道の先には滝が現れ、まるで異世界に迷い込んだような光景が広がっていました。
そして、愛媛の情報を発信する人気ブロガーが紹介してくれたのは、なんと「賞味期限3分」という生みたらし。そんな旅を楽しむ奈子さんを見ながら、ふと気になったのです。この小さくて可愛らしいレポーターは、いったいどんな人なんだろう? 調べてみると、驚きました。
実は彼女、かつてHKT48で活躍し、さらに日本と韓国をまたぐ人気グループ「IZ*ONE(アイズワン)」のメンバーとして、世界を舞台に活動していた人だったのです。
そして今は、アイドルを卒業し、俳優やタレントとして新しい道を歩んでいます。身長150cmの小さな体に、いったいどれほど大きな物語が詰まっているのでしょうか。
今回は『旅サラダ』で出会った矢吹奈子さんの魅力を入り口に、少女時代からアイドルとして駆け抜けた日々、韓国での挑戦、そして現在の活動まで、その意外な歩みをたどってみたいと思います。
矢吹奈子さんってどんな人?
東京都出身の矢吹奈子さんは、幼い頃から芸能活動を経験し、2013年、12歳でHKT48の第3期生としてアイドルデビューしました。2018年には韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』に参加。最終順位6位で日韓合同グループ「IZ*ONE」のメンバーに選ばれ、日本と韓国を中心に活躍しました。
2021年にIZ*ONEの活動を終えてHKT48に復帰し、2023年4月にグループを卒業。その後は俳優・タレントとして活動の幅を広げ、ドラマへの出演やテレビ番組のレポーターなど、新しい分野に挑戦しています。
身長150cmの小柄な体と、澄んだ大きな瞳が印象的な奈子さん。可愛らしい雰囲気の一方で、10代から国境を越えて活動してきた豊かな経験を持つ女性です。
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前 | 矢吹奈子(やぶき なこ) |
| 生年月日 | 2001年6月18日 |
| 年齢 | 25歳(2026年10月現在) |
| 出身地 | 東京都 |
| 身長 | 150cm |
| 血液型 | AB型 |
| 職業 | 俳優・タレント |
| 所属事務所 | TWIN PLANET |
| アイドル経歴 | HKT48(2013〜2023年)、IZ*ONE(2018〜2021年) |
| 主な出演作品 | 『顔だけ先生』『癒やしのお隣さんには秘密がある』『素晴らしき哉、先生!』『御上先生』など |
【放送日:2026年10月24日(土)8:00 -9:30・テレビ朝日】
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矢吹奈子は、なぜ12歳でHKT48の扉をたたいたの?
たまたま『旅サラダ』で見かけた矢吹奈子さん。身長150cmの小柄な姿と、澄んだ瞳が印象的な彼女ですが、その経歴を調べてみると、意外なほど早くから芸能界で活動していたことがわかります。
2001年6月18日、東京都に生まれた矢吹奈子さん。実は、幼い頃から子役として芸能活動を経験していました。そして、少女時代の彼女が強く憧れていたのが、AKB48だったのです。
憧れのアイドルは、テレビの向こうにいた
2000年代後半から2010年代にかけて、AKB48は「会いに行けるアイドル」として日本のアイドル文化を象徴する存在になっていきました。テレビで歌い、踊り、笑顔を見せるメンバーたち。そんな姿を見て、自分もいつかあのステージに立ちたいと夢見た少女たちは、きっと少なくなかったでしょう。
奈子さんも、その一人でした。なかでも大きな存在だったのが、指原莉乃さんです。指原さんはAKB48からHKT48へ移籍し、福岡を拠点とするグループを盛り上げていました。奈子さんにとって、指原さんは憧れのアイドルであり、やがて自分の人生を大きく変えるきっかけにもなる人だったのです。
東京生まれの少女が、福岡のHKT48へ
2013年、奈子さんはHKT48の第3期生オーディションに合格しました。当時、まだ12歳。HKT48は福岡を拠点に活動するグループです。東京生まれの少女が、憧れのアイドルになるために、新しい環境へ飛び込むことになりました。
12歳といえば、まだ小学校を卒業するかどうかという年齢です。友達と遊んだり、学校生活を楽しんだりする一方で、将来の夢も少しずつ変わっていく頃でしょう。そんな時期に、オーディションを受け、アイドルとして活動を始める。もちろん、そこには家族や周囲の人々の支えもあったはずです。
それでも、夢をただ憧れのままで終わらせず、一歩踏み出したことは、彼女の歩みを考えるうえで大切な出来事だったのではないでしょうか。
憧れの人と、同じステージに立つ
HKT48に加入した奈子さんは、やがて指原莉乃さんと同じグループで活動するようになります。テレビの向こうで見ていた憧れの人が、今度はすぐそばにいる先輩になったのです。さらに奈子さんは、加入から間もない2014年、HKT48の楽曲『ウインクは3回』でセンターを務め、注目を集めました。
まだ幼さの残る小柄な少女が、グループの中心に立って歌い、踊る。それは夢がかなった瞬間であると同時に、大勢の視線を受け止める立場になったということでもあります。憧れていた世界に入ることと、その世界で活躍し続けることは、きっと別の難しさがあるのでしょう。
「可愛い」だけでは進めない世界
『旅サラダ』で奈子さんを初めて見た人は、まず、その可愛らしい雰囲気に目を奪われるかもしれません。でも、彼女は幼い頃から、ステージに立つための練習や仕事を重ねてきた人でもあります。アイドルの世界では、歌やダンスだけでなく、周囲との協調や、自分をどう表現するかという力も求められます。
奈子さんが実際にどんな葛藤を抱えていたのかは、本人の言葉を確かめなければわかりません。それでも、12歳で始まった活動が、その後の人生を大きく形づくっていったことは確かでしょう。
そして、ここから彼女の物語は、さらに意外な方向へ進んでいきます。日本でアイドルとして活動していた奈子さんが、今度は韓国へ渡り、世界中のファンに知られるグループの一員になるのです。憧れのアイドルになった少女は、なぜ日本を離れ、新しい舞台に挑戦したのでしょうか?
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矢吹奈子は、なぜHKT48を離れて韓国へ渡ったの?
12歳でHKT48に加入し、憧れの指原莉乃さんと同じステージに立つ夢をかなえた矢吹奈子さん。国内でアイドルとしての経験を重ね、グループの中でも存在感を高めていった彼女に、2018年、大きな転機が訪れます。
それが、韓国のオーディション番組『PRODUCE 48(プロデュース フォーティーエイト)』への参加でした。日本でアイドルとして活動していた奈子さんが、なぜ韓国という新しい舞台に挑戦したのでしょうか? 福岡と韓国はほんの少しの距離ですから、福岡で活動していれば親近感は感じていたのかもしれません。
『PRODUCE 48』は、どんな番組だったの?
『PRODUCE 48』は、韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』シリーズと、日本のAKB48グループが協力して制作した番組です。日本と韓国の練習生たちが参加し、歌やダンスの課題に挑戦。その様子を見た視聴者の投票によって、デビューメンバーが選ばれる仕組みでした。
日本ではすでにアイドルとして活動していた奈子さんも、この番組では一人の挑戦者です。HKT48で積み重ねてきた経験があっても、新しい環境では改めて自分の実力を示さなければなりません。しかも、韓国のアイドル文化では、歌やダンスの技術、ステージでの表現力などが厳しく評価されます。慣れ親しんだ日本の活動とは違う環境で、奈子さんは新しい挑戦を始めたのです。
小柄な少女が、歌声で注目を集めた
番組の中で奈子さんが注目を集めた場面の一つが、課題曲『LOVE WHISPER』のステージでした。韓国のガールズグループGFRIENDの楽曲に挑戦した奈子さんは、安定した高音の歌声を披露し、評価を高めました。身長150cmの小柄な姿からは、想像していなかった人もいたかもしれません。
けれど、ステージに立てば、体の大きさは関係ありません。歌声や表情、踊りによって、自分の存在を観客に伝えることができるのです。『旅サラダ』で奈子さんを初めて見たとき、可愛らしい外見に目を奪われた人もいるでしょう。でも、彼女はすでに10代の頃から、言葉の違う国のステージで、自分の力を試していたのです。
IZ*ONEのメンバーとして、世界へ
2018年8月、『PRODUCE 48』の最終回で、奈子さんはデビューメンバー12人の一人に選ばれました。最終順位は6位。こうして誕生したのが、日韓合同のガールズグループ「IZ*ONE(アイズワン)」です。
日本人メンバーには、奈子さんのほか、宮脇咲良さん、本田仁美さんも選ばれました。IZ*ONEは同年10月にデビューし、日本と韓国を中心に活動を展開していきます。奈子さんもHKT48での活動を一時休止し、IZ*ONEの活動に専念することになりました。
東京で生まれ、福岡を拠点にアイドル活動を始めた少女が、今度は韓国で暮らしながら、国境を越えてファンを獲得していく。その歩みを振り返ると、人生がどこで大きく変わるのか、本当にわからないものだと感じます。
憧れの世界に入ったあとも、挑戦は続く
IZ*ONEでは、韓国語でのコミュニケーションや、異なる文化の中での共同生活、厳しい練習など、日本にいた頃とは違う経験も重ねていきました。もちろん、すべてが順調だったわけではありません。『PRODUCE 48』を含むシリーズでは、のちに投票結果の不正操作が明らかになり、番組の公平性が大きな問題となりました。
この問題は参加者たちの努力とは別に、制作側の責任として考える必要があります。IZ*ONEは活動を続け、2021年4月、当初予定されていた期間を終えて活動を終了しました。奈子さんにとっては、約2年半にわたる大きな挑戦の一区切りでした。
韓国での経験は、何を残したのだろう?
HKT48への加入も、IZ*ONEへの挑戦も、奈子さんにとっては新しい環境に飛び込む出来事でした。ただ、最初の挑戦と二度目の挑戦には、大きな違いがあります。12歳の頃は、憧れのアイドルになるための一歩。そして『PRODUCE 48』では、すでにアイドルになった自分が、さらに新しい可能性を探すための一歩だったのです。
夢をかなえることが、必ずしも物語の終わりになるわけではない。
むしろ、一つの夢をかなえたからこそ、次の世界が見えてくることもあるのでしょう。そして2021年、IZ*ONEの活動を終えた奈子さんは、日本へ戻ります。しかし、彼女の物語は、ここでも終わりません。
HKT48への復帰、そしてグループからの卒業。幼い頃から憧れていたアイドルの世界を離れ、今度は俳優という新しい道へ進んでいくのです。世界を経験した奈子さんは、なぜアイドルを卒業することを選んだのでしょうか?
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矢吹奈子は、なぜ憧れのHKT48を卒業したの?
韓国でIZ*ONEのメンバーとして活動し、世界中のファンに知られる存在となった矢吹奈子さん。2021年4月、IZ*ONEの活動終了を迎えた彼女は、約2年半ぶりにHKT48での活動を再開しました。
12歳で憧れを抱いて飛び込んだグループ。韓国でさまざまな経験を積んだあと、再びその場所に戻ってきたのです。ところが、その約1年半後の2022年10月16日、奈子さんはHKT48からの卒業を発表しました。まだ21歳。なぜ彼女は、長く活動してきたグループを離れる決断をしたのでしょうか?
憧れの先輩を追いかけていた少女が、先輩になった
HKT48に加入した頃の奈子さんは、グループの先輩たちの背中を追いかける存在でした。特に、幼い頃から憧れていた指原莉乃さんは、彼女にとって大きな存在だったのでしょう。ところが、年月が流れるにつれ、グループの顔ぶれも変わっていきます。
先輩たちが次々と卒業し、かつて最年少世代だった奈子さん自身が、後輩たちを見守る立場になっていました。卒業を発表したとき、彼女は後輩たちの成長を感じ、これからのHKT48を任せられると思えるようになったことを語っています。
憧れの人に追いつこうとしていた少女が、いつの間にか、次の世代を送り出す側になっていた。そこには、約9年間という時間の重みが感じられます。
アイドルを続ける中で見つけた、新しい夢
卒業を決めたもう一つの大きな理由は、俳優という新しい夢でした。奈子さんは2021年、ドラマ『顔だけ先生』に出演しています。その経験を通して、作品や役と向き合う楽しさを知り、演技が好きだと気づいたそうです。2022年10月の卒業発表では、今後の目標として、こんな言葉を残しました。
「人に届くような女優になること」
単にドラマに出演したい、有名になりたいというだけではなく、自分の演技を通して誰かに何かを届けたい。その言葉には、新しい仕事に向き合おうとする彼女の思いが表れているように感じます。
アイドルとしてステージに立つことも、俳優として役を演じることも、誰かに思いを届ける仕事です。けれど、求められる表現は同じではありません。歌やダンスで自分自身の魅力を伝えてきた奈子さんが、今度は自分とは違う人物の人生を演じようとしていたのです。
「卒業」は、逃げることではなく、新しい挑戦だった
奈子さんは、卒業発表の際、俳優の道が簡単ではないことも理解していると話していました。そして、これからは改めて学び、研究しながら夢を追いかけたいという決意を伝えています。
考えてみれば、HKT48を卒業することには、大きな意味があったはずです。長年活動してきたグループには、仲間がいて、応援してくれるファンがいて、積み重ねてきた実績があります。そこから離れれば、今度は一人の俳優として、自分自身の力を問われることになります。
もちろん、彼女が実際にどれほど迷い、悩んだのかは、本人にしかわかりません。でも、卒業を決めた理由を語る言葉からは、次の夢に本気で向き合おうとする姿勢が伝わってきます。夢をかなえた場所にとどまることもできる。それでも、次の夢のために新しい場所へ進む。それもまた、一つの勇気なのかもしれません。
ずっと前から、自分の人生を考えていた?
興味深いのは、卒業前のインタビューで奈子さんが語っていた、将来についての考え方です。彼女は、HKT48に加入したばかりの頃から、20歳での卒業を思い描いていた時期があったと明かしています。さらに、自分は比較的先の人生まで考えて選択してきたタイプだとも話していました。
これは少し意外でした。『旅サラダ』で見た奈子さんは、小柄で可愛らしく、どこか少女のような雰囲気も残しています。けれど、その内側には、早くから自分の将来を考えてきた一面があったのです。もちろん、計画どおりにすべてが進んだわけではないでしょう。
HKT48への加入も、IZ*ONEでの活動も、俳優との出会いも、その時々に新しい経験があったはずです。それでも、経験を重ねるたびに自分の進みたい道を考え、次の選択をしてきた。そんな歩みが、少しずつ見えてきました。
最後のステージは「未来への翼」
2023年4月1日、奈子さんはパシフィコ横浜の国立大ホールで、卒業コンサートを開催しました。そのタイトルは『矢吹奈子 卒業コンサート~未来への翼~』。
12歳でHKT48に加入してから、およそ10年。憧れのアイドルとして活動を始めた少女は、韓国での挑戦を経て、今度は俳優として新しい世界へ飛び立とうとしていました。卒業コンサートでは、これまで支えてくれたファンへの感謝と、これからも頑張っていきたいという思いを伝えています。
アイドルとしての約10年間は、そこで終わりました。でも、芸能人・矢吹奈子の物語は、まだ続いていきます。そして次に待っていたのは、これまでの可愛らしいアイドルのイメージとは少し違う、さまざまな役柄への挑戦でした。あの小柄な奈子さんは、俳優としてどんな表情を見せるようになったのでしょうか?
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矢吹奈子は、アイドルからどんな俳優になったの?
2023年4月、約10年間のアイドル活動に区切りをつけた矢吹奈子さん。HKT48、そしてIZ*ONEで多くのファンに愛されてきた彼女は、俳優という新しい道を歩み始めました。とはいえ、アイドルとして人気があったからといって、俳優としてもすぐに成功できるわけではありません。
ステージで自分自身を表現することと、ドラマの中で別の誰かを演じることは、似ているようで違うものです。では、奈子さんはどんな作品に出演し、どんな役に挑戦してきたのでしょうか?
卒業後、次々とドラマに出演
実は奈子さん、HKT48を卒業する前からドラマへの出演を経験していました。2021年の『顔だけ先生』で演技の面白さに触れ、2023年には『癒やしのお隣さんには秘密がある』『18歳、新妻、不倫します。』『恋愛のすゝめ』などに出演。アイドル卒業後、少しずつ俳優としての経験を積んでいきました。
2024年のインタビューでは、卒業後の1年間がとても充実していたことを振り返りながら、演技には難しい部分が多いからこそ、もっと勉強したくなると語っています。アイドルとしての経験が豊富な奈子さんでも、俳優の世界では新しく学ぶことがたくさんあったのでしょう。そして2024年、彼女は少し意外な役柄に挑戦します。
『素晴らしき哉、先生!』ではギャル風の女子高生に
2024年8月から放送された『素晴らしき哉、先生!』は、生田絵梨花さん演じる高校教師・笹岡りおが、教育現場の厳しい現実に向き合う学園ドラマです。
奈子さんが演じたのは、りおが担任する3年C組の生徒、吉良萌子(きら・もえこ)。見た目や話し方はギャル風ですが、仲間思いで、言うべきことははっきり言う女の子です。『旅サラダ』で見た奈子さんの、可愛らしく穏やかな雰囲気とは、少し違う人物ですね。
しかも、この役はオーディションで勝ち取ったものでした。奈子さん自身も、ギャル役に選ばれたことには驚いたそうです。一口にギャルといっても、萌子はクラスの中心で目立つタイプではなく、少し控えめな立ち位置の女の子。奈子さんは、そうした微妙な人物像を考えながら役作りをしていきました。
自分とは違う人間になる面白さ
この作品で奈子さんが苦労したのは、普段の自分ならしないような感情表現でした。特に、怒りを爆発させる場面。本人は普段あまり怒らないタイプだそうで、最初はうまく演じられるか不安もあったといいます。それでも、監督の助言を受けながら役に向き合い、自分の新しい一面を見せられたと振り返っています。
俳優という仕事の面白さについて、奈子さんは、自分ではない人の人生を演じられることだと語っています。これは、アイドル時代とは違う喜びなのかもしれません。
ステージでは、矢吹奈子という一人の人間を好きになってもらう。一方、ドラマでは、矢吹奈子ではない誰かになって、その人物の気持ちや人生を伝える。可愛らしい自分を見せるだけではなく、自分とは違う人間を表現できるようになること。そこに、俳優としての新しい挑戦があったのでしょう。
学園ドラマから、物語の中心へ
奈子さんの俳優としての歩みは、その後も続きます。2025年には、松坂桃李さん主演の学園ドラマ『御上先生』にも出演。そして2026年には、ドラマ『私がひとりで生きてくなんて』で飯島寛騎さんとダブル主演を務めました。
この作品で奈子さんが演じたのは、突然夫から離婚を告げられ、自分の人生を見つめ直すことになる女性・愛菜です。かつて『素晴らしき哉、先生!』で高校生を演じていた彼女が、今度は結婚生活や自立という大人の問題に向き合う役を演じる。役柄の変化からも、俳優として活動の幅を広げていることがうかがえます。
もちろん、出演作が増えたり、主演を務めたりすることだけで、演技の実力を測れるわけではありません。それでも、さまざまな人物の人生を演じる機会が増えていることは、奈子さんにとって大きな経験になっているのでしょう。
いつか、韓国のドラマにも出演したい
そして奈子さんには、もう一つの夢があります。それは、韓国の作品に俳優として出演すること。IZ*ONE時代に韓国で暮らし、言葉や文化を学んだ経験を、今度は演技の世界でも生かしたいと考えているそうです。
2024年のインタビューでは、韓国制作のドラマに携わりたいという希望を語っていました。かつてHKT48からIZ*ONEへ挑戦したように、俳優としても国境を越えた活動を思い描いているのです。
小柄で可愛らしい奈子さん。でも、その歩みをたどってみると、彼女が目指している世界は、決して小さくありません。アイドルになる夢をかなえ、世界のステージを経験し、今度は俳優として新しい人生を演じていく。
そんな奈子さんが、今、テレビの旅番組では自然体の笑顔を見せている。では、アイドルでもドラマの登場人物でもない、素顔に近い矢吹奈子さんには、どんな魅力があるのでしょうか?
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『旅サラダ』で見せた矢吹奈子の素顔とは?|可愛らしさの向こうに見えた大人の表情
2026年10月24日放送の『朝だ!生です旅サラダ』。愛媛県東温市を旅する矢吹奈子さんを見て、最初に感じたのは、やはりその可愛らしさでした。身長150cmの小柄な体に、ぱっちりとした澄んだ瞳。画面に映る姿には、どこか少女のような愛らしさが残っています。
でも、ここまで彼女の歩みをたどってくると、少し印象が変わってきます。12歳でHKT48に入り、韓国でIZ*ONEのメンバーとして活動し、アイドルを卒業して俳優へ…。そんな経験を重ねてきた奈子さんが、今は旅先の風景や食べ物を、自然体で楽しんでいるのです。
異世界へ迷い込んだような、東温市の渓谷
今回の旅で特に印象的だったのが、惣河内神社の宮司さんに案内されて訪れた、神秘的な渓谷の風景でした。両側には、水の流れによって長い年月をかけて削られたような岩壁がそびえ、細い水の道が奥へと続いています。
周囲は深い緑に包まれ、岩肌には苔が広がり、その先には小さな滝が姿を現します。まるで現実の世界から切り離された、秘密の場所に迷い込んだような光景です。そんな場所を歩く奈子さんの姿が、なんとも印象的でした。
華やかなステージで歌い踊っていた頃とは違い、そこにいるのは、自然の美しさに触れながら旅を楽しむ一人の女性。特別に自分を大きく見せようとするのではなく、その場所の空気になじんでいるように見えました。
もちろん、短いテレビの映像だけで彼女の素顔のすべてがわかるわけではありません。それでも、神秘的な風景の中にいる奈子さんには、アイドル時代とはまた違った魅力が感じられたのです。
「賞味期限3分」の生みたらしに出会う
旅のもう一つの楽しみは、地元ならではのおいしいもの。愛媛の情報を発信する人気ブロガーが紹介してくれたのは、なんと「賞味期限3分」という生みたらしでした。
たった3分?そんな言葉を聞いたら、いったいどんな食べ物なのか、気になってしまいますよね。もちろん、これは一般的な食品表示としての賞味期限を説明するものではなく、できたてのおいしさを楽しんでほしいという、お店ならではの表現なのでしょう。
旅番組の面白さは、名所を訪れることだけではありません。地元の人が知っている場所や味に出会い、そこに暮らす人々の楽しみを少しだけ分けてもらうこと。奈子さんも、そんな東温市の魅力を伝える旅の案内役になっていました。
可愛らしさは、そのままでいい
アイドルを卒業して俳優になったからといって、急に大人っぽく振る舞う必要はないのでしょう。25歳になった奈子さんには、今も小柄で可愛らしい雰囲気があります。でも、それは決して、経験の浅さや幼さを意味するものではありません。
むしろ、その可愛らしさの向こうには、10年以上にわたって芸能界で活動し、日本と韓国の両方で経験を積んできた一人の女性がいます。少女時代に憧れたアイドルの世界へ飛び込み、海外のステージに挑戦し、今度は俳優として新しい道を歩む。その一つひとつが、現在の奈子さんを形づくっているのでしょう。
大人になるということは、可愛らしさを捨てることではなく、その人らしさに経験が重なっていくことなのかもしれません。
「この子、誰だろう?」から始まった小さな旅
思えば、今回、矢吹奈子さんのことを調べてみようと思ったきっかけは、とても単純なものでした。『旅サラダ』を見ていて、「この小柄で可愛いレポーターは誰だろう?」と気になったこと。ただ、それだけです。
ところが、名前を調べてみると、HKT48の元メンバーだったことがわかり、さらにIZ*ONEとして韓国でも活動していたことを知りました。俳優としての出演作をたどれば、『素晴らしき哉、先生!』ではギャル風の女子高生を演じるなど、さまざまな役柄にも挑戦しています。
テレビで偶然見かけた一人の女性の向こうに、思いがけないほど長い物語が広がっていたのです。そして、改めて東温市を旅する奈子さんの姿を思い浮かべると、最初とは少し違った気持ちになります。あの澄んだ瞳で、これまでどれほど多くの景色を見てきたのでしょう。
東京から福岡へ、そして韓国へ。華やかなステージも、慣れない環境での挑戦も経験してきた彼女が、今度は日本の小さな町を訪ね、そこにある風景や味を楽しんでいる。小さな体で、大きな世界を歩いてきた矢吹奈子さん。これから俳優として、そして一人の女性として、どんな新しい表情を見せてくれるのでしょうか?
『旅サラダ』で偶然出会った、あの可愛らしいレポーター。今度テレビで見かけたときには、きっと名前を覚えていると思います。そして、少しだけ親しみを込めて、こう思うのでしょう。「あっ、奈子ちゃんだ!」
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