東京の街をぐるりと一周する山手線。毎日の通勤や通学でおなじみの路線ですが、いつもの駅でふと途中下車してみると、思いがけないお店や、まだ知らなかった街の表情に出会えることがあります。
今回の『ぶらり途中下車の旅』は、横尾渉さんが山手線に乗って、東京の街を気ままに歩く旅。東京駅の八重洲口に誕生した新しい施設から、作家の個性が光る九谷焼のマグカップやパラパラ漫画のメモ帳、アメリカ仕込みの豪快なサンドイッチまで、気になる立ち寄り先が次々と登場します。
さらに、田端の商店街では「マグロのハーモニカ」という珍しい部位に出会い、目白では、チーズのように削って料理にかける味噌の新しい楽しみ方も…。
見慣れた東京にも、まだまだ知らない「おいしい」と「面白い」が隠れている。そんな発見を楽しみながら、横尾さんが訪ねたお店の魅力や名物、アクセス情報を、山手線の途中下車気分でたどってみましょう。
【放送日:2026年10月31日(土)9:25 -10:30・日テレ】
<広告の下に続きます>
東京駅八重洲口に誕生した新施設「TOFROM YAESU」──老舗と新しい東京が出会う街
横尾渉さんの山手線ぶらり旅は、東京駅の八重洲口からスタート。たぶんここで小日向さんと待ち合わせるんでしょうね? 丸の内口とはまた違った、にぎやかな表情を見せる八重洲。その駅前に2026年、新たなランドマークとして誕生したのが、「TOFROM YAESU(トフロム八重洲)」です。
「TOFROM」という少し不思議な名前は、英語の「TO(〜へ)」と「FROM(〜から)」を組み合わせた造語。さまざまな人やものが八重洲に集まり、ここから新しい価値が生まれていく。そんな思いが込められています。
施設は、地上51階の「TOFROM YAESU TOWER」と、地上10階の「TOFROM YAESU THE FRONT」という二つの建物で構成されています。タワーの商業ゾーンは2026年9月10日に開業。飲食店を中心に68店舗が集まる予定として発表され、昔ながらの八重洲の味と、東京の新しい食文化が一緒に楽しめる場所になりました。
なかでも気になるのが、タワー2階の専門店ゾーン「YAESU 東京界(やえす とうきょうかい)」。八重洲の路地裏を思わせる空間に12の飲食店が集まり、天ぷらや和食など、個性豊かな店の味を楽しめます。
実は、この新施設が面白いのは、単に大きなビルを建てたことではありません。八重洲という街が昔から持っていた、細い路地や小さな店が連なる雰囲気を、新しい建築の中にも残そうとしているところです。
さらに、地下には高速バスが発着する「バスターミナル東京八重洲」の第2期エリアが整備され、劇場や医療施設、オフィスなども備えています。東京駅から八重洲地下街を通って直接アクセスできるので、雨の日でも立ち寄りやすいのもうれしいですね。
東京へやって来る人を迎え、東京から旅立つ人を送り出す。そんな八重洲らしい役割を、これまで以上に大きく担う場所になったのかもしれません。山手線の旅の最初に訪ねるのが、東京の新しい玄関口。なんだか、これから始まる途中下車の旅への期待も膨らみますね。
TOFROM YAESU(トフロム八重洲)
- 東京都中央区八重洲1丁目6−1
- アクセス: JR東京駅から八重洲地下街経由で直結
- TEL:非公開
- 営業時間:11:00〜23:30(テナントによって異なります)
- 定休日:なし
- URL:https://tofrom-yaesu.com/
<広告の下に続きます>
おしゃれな九谷焼のマグカップ&パラパラ漫画の面白メモ帳──谷中「HOW HOUSE WEST」
東京駅から山手線に乗って北へ向かうと、車窓の風景も少しずつ変わってきます。高層ビルが立ち並ぶオフィス街を抜け、上野を過ぎると、昔ながらの商店街や住宅街が残る下町の風景に…。それでは日暮里駅で途中下車して、谷中の路地を歩いてみましょう。
この街で訪ねたいのが、「HOW HOUSE WEST(ハウハウス ウエスト)」。九谷焼のマグカップや、作家が描いたパラパラ漫画のようなメモ帳など、遊び心あふれる雑貨に出会えるお店です。
九谷焼なのに、どこか現代的でかわいい!
九谷焼と聞くと、色鮮やかな絵付けが施された、少し格式の高い器を思い浮かべるかもしれません。ところが、HOW HOUSEが展開する九谷焼シリーズには、現代のイラストレーターや作家たちが描いた、ユーモラスで親しみやすいデザインが登場します。

伝統的な焼き物の技術と、今の作家たちの自由な発想が出会うことで、毎日の暮らしで使いたくなるマグカップや雑貨に生まれ変わっているんですね。お気に入りの作家の絵が描かれたマグカップなら、朝のコーヒーもちょっと楽しくなりそうです。
一枚ずつめくるのが楽しい! パラパラ漫画のようなメモ帳
もう一つ気になるのが、作家のイラストを楽しめるユニークなメモ帳。HOW HOUSEでは、複数の作家がそれぞれ異なる絵を描いた、90ページのメモ帳なども制作されています。一枚ずつ違う絵柄を眺めていると、小さな作品集をめくっているような気分になれそうです。

「パラパラ漫画の面白メモ帳」が、どんな仕掛けで絵を動かして見せるのかも楽しみですね。ただ文字を書くだけではなく、使うことそのものが楽しくなる。そんな文房具には、作り手の遊び心が詰まっています。
雑貨店であり、ギャラリーであり、ものづくりの工房でもある
実はHOW HOUSE WESTは、単なる雑貨店ではありません。2013年に谷中で誕生したこのお店は、SHOP・GALLERY・LABO・ATELIERを組み合わせた、ものづくりのための小さな複合施設です。ショップには30人以上のクリエイターによる雑貨やアクセサリー、オブジェなどが並び、その多くが手作りの一点もの。
ギャラリーでは作家の個展やグループ展が開かれ、工房にはシルクスクリーン印刷の設備も備えています。2020年には新しい「HOW HOUSE EAST」が誕生し、もともとの店舗が「WEST」と呼ばれるようになりました。
大量生産された商品を買うだけではなく、作り手の個性や発想に触れられる場所。九谷焼のマグカップも、面白いメモ帳も、そんなお店だからこそ生まれてきたものなのでしょう。東京の下町・谷中で見つけた、ちょっと不思議で、思わず誰かに見せたくなる雑貨たち。山手線を途中下車して、こんな小さな宝探しを楽しむのも素敵ですね。
HOW HOUSE WEST
- 東京都台東区谷中3丁目4−7
- アクセス: JR日暮里駅北改札・西口から徒歩約9分、東京メトロ千代田線千駄木駅2番出口から徒歩約3分
- TEL:03-5834-7277
- 営業時間:11:00~17:00
- 定休日:月・火・水曜(臨時休業あり)
- URL:https://andyworkshowhouse.com/
<広告の下に続きます>
豪快!自家製ホギーロールのアメリカンサンドイッチ──鶯谷「SANDWICH SHOP OCEAN」
谷中の路地で個性的な雑貨を楽しんだら、今度はお腹がすいてくる頃。山手線の鶯谷駅で途中下車して、根岸の街を歩いてみましょう。昔ながらの住宅や商店が並ぶ一角にあるのが、「SANDWICH SHOP OCEAN(サンドウィッチ ショップ オーシャン)」。ここで味わえるのは、自家製のパンにたっぷりの肉や野菜を挟んだ、豪快なアメリカンサンドイッチです。
ホギーロールって、どんなパン?
このお店の大きな特徴が、毎日店内で焼き上げる自家製ホギーロール。ホギーロールとは、アメリカのフィラデルフィアなどで親しまれている、細長いサンドイッチ用のパンのことです。
見た目はフランスパンにも似ていますが、具材をたっぷり挟んでかぶりつけるよう、やわらかさと食べ応えを両立させているのが特徴。OCEANでは、ふんわり、もちもちとした食感を目指して、パンから手作りしています。
日本ではあまりなじみのない名前ですが、アメリカでは肉やチーズ、野菜を豪快に挟むサンドイッチに欠かせない存在なんですね。

何日もかけて仕込む! 自慢のブリスケット
パンだけでなく、挟む具材にも並々ならぬこだわりがあります。なかでもお店を代表するのが、ブリスケットを使ったスモークビーフサンド。ブリスケットとは、牛の胸から肩にかけての部位。筋が多く、そのままでは硬くなりやすい肉ですが、時間をかけて調理することで、ほろほろとほどけるような食感に変わります。
OCEANでは牛肉を塩漬けし、熟成させ、ボイルしてからスモークするという、手間のかかる工程で仕上げています。そんな肉を自家製のホギーロールにたっぷり挟んだサンドイッチは、まさにアメリカンサイズ。
ほかにも、牛肉とチーズを組み合わせたフィリーチーズステーキや、ハワイの伝統料理を取り入れたカルアピッグのサンドイッチなど、アメリカ各地の食文化を感じられるメニューがそろっています。番組では、横尾渉さんがどのサンドイッチを味わうのでしょうか? 大きな口を開けてかぶりつく姿が目に浮かぶようですね。
東京の下町なのに、店内は海辺のサンドイッチショップ!
もう一つ面白いのが、お店の雰囲気です。「OCEAN」という名前のとおり、コンセプトは海沿いにある、サーファーや海好きが集まるサンドイッチショップ。オーナーが海外で訪ね歩いたお店の雰囲気を、東京の下町・根岸に再現したのだそうです。
店内にはコミックスやフィギュア、レコードなどが並び、音楽を楽しみながら、ゆったりと食事ができる空間になっています。外へ出れば、昔ながらの東京の街並み。けれど、一歩店に入れば、まるでアメリカやハワイの海辺へ旅に出たような気分になれる。山手線の途中下車で、ちょっとした海外旅行気分まで味わえるなんて、楽しいですね。
SANDWICH SHOP OCEAN(サンドウィッチ ショップ オーシャン)
- 東京都台東区根岸3丁目2−9
- アクセス: JR山手線・鶯谷駅、東京メトロ日比谷線・入谷駅からそれぞれ徒歩約5分
- TEL:03-5808-7467
- 営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー20:30)
- 定休日:水曜
- URL:https://ocean-sandwich.tokyo/
<広告の下に続きます>
マグロの希少部位専門店!「ハーモニカ」とは?──田端銀座商店街「つきぢ 田端銀座」
豪快なアメリカンサンドイッチを楽しんだら、次は東京の下町らしい商店街へ。山手線の田端駅と駒込駅の間に広がる、田端銀座商店街を訪ねてみましょう。昔ながらの個人商店が並ぶ通りにあるのが、マグロ専門店の「つきぢ 田端銀座」です。
2022年7月にオープンしたこのお店は、マグロ丼やネギトロ丼などを販売する、テイクアウト中心の専門店。けれど、魅力はおなじみのマグロ丼だけではありません。カマやホホ肉、アゴ肉、尾の身など、普段のスーパーではあまり見かけない部位も、焼き物や煮付けといったお惣菜で楽しめるのです。
「マグロのハーモニカ」って、どこの部位?
今回の番組予告で気になるのが、「マグロのハーモニカ」という不思議な名前。実はこれ、マグロの背びれなどの付け根にある、骨と筋肉が入り組んだ部分のことです。細長い骨が何本も並び、その間に肉が付いている様子が、楽器のハーモニカに似ていることから、この名前が付いたといわれています。
また、骨の間の肉を食べる姿が、ハーモニカを吹いているように見えるという説もあるのだとか。大きな魚でも取れる量が限られるため、希少部位として知られています。

マグロの背びれは、普段どこに隠れているの?
水族館で泳ぐマグロを観察すると、背びれが思ったほど目立たないことに気づくかもしれません。マグロは高速で泳ぐことに適応した魚で、第一背びれを体の溝に倒して収納できる仕組みを持っています。まっすぐ泳ぐときには水の抵抗を減らし、必要に応じてひれを使って姿勢を安定させるのです。
そんな背びれを支え、動かすための筋肉が、私たちの食卓では珍しいごちそうになる。魚の身体の仕組みを知ると、普段は見過ごしてしまう部位にも、ちょっと興味が湧いてきますね。
刺身だけじゃない! マグロのもう一つのおいしさ
マグロといえば、赤身や中トロ、大トロのお刺身やお寿司が人気です。でも、魚の魅力は刺身だけではありません。背びれの付け根のように、骨や筋が入り組んだ部位は、塩焼きや煮付けにすることで、また違ったおいしさを楽しめます。
特に「ハーモニカ」は、気仙沼のメカジキ料理でも知られている部位。骨の間に付いた身を味わう塩焼きや、じっくり火を通す煮付けなどが親しまれています。マグロも同じように、部位ごとの特徴を生かした調理で、赤身とは異なる食感や旨みを楽しめるのです。
つきぢ 田端銀座では、マグロを丼だけでなく、さまざまなお惣菜として販売しています。番組では、横尾渉さんがどんな希少部位に出会い、どのように味わうのでしょうか。一匹の魚を、できるだけ無駄なく、おいしく食べる。そんな魚屋さんの知恵にも触れられそうな途中下車ですね。
つきぢ 田端銀座
- 東京都北区田端3丁目5−7 KSビル 102
- アクセス: JR田端駅・駒込駅の両駅から徒歩圏内
- TEL:080-2212-9203
- 営業時間:11:00~19:00(テイクアウト中心のマグロ専門店)
- 定休日:日曜、祝日、第2・第4土曜
- URL:https://www.instagram.com/tsukiji_at_tabataginza/
<広告の下に続きます>
ピスタチオシロップ&チーズのように削る味噌!──目白「futo gift shop & cafe mejiro」
山手線の途中下車の旅も、いよいよ最後の立ち寄り先へ。田端銀座商店街を後にして向かうのは、落ち着いた住宅街が広がる目白です。目白駅から歩いて約3分。2026年9月18日にオープンしたばかりの「futo gift shop & cafe mejiro(フト ギフトショップ&カフェ 目白)」があります。
ここは、食品や食器、暮らしの道具など、ちょっと気の利いた贈り物を探せるお店。でも、普通のギフトショップとは少し違います。なんと、取り扱っている食品や飲み物の一部を、実際に試食・試飲しながら選ぶことができるのです。
チーズみたいに削ってかける! 不思議な味噌「みそぶし」
今回の番組予告で、特に気になるのが「チーズのように削ってかける固形味噌」。futoで扱っているのが、「みそぶし(miso-bushi)」という商品です。
味噌といえば、味噌汁に溶いたり、野菜や肉に塗ったりする、やわらかい調味料を思い浮かべますよね。ところが「みそぶし」は、味噌を固形に加工したもの。パルメザンチーズのように、おろし器で削って料理に振りかけることができます。

手がけているのは、神奈川県湘南エリアを拠点とする「Shonan Soy Studio」。日本の伝統的な発酵調味料である味噌を、もっと自由に、さまざまな料理で楽しめるように考えられた商品です。例えば、パスタやサラダ、焼いた魚にさっとひと削り。いつもの料理に味噌の旨みや香りを加えながら、和食とは少し違った楽しみ方ができるんですね。
味噌を溶くのではなく、削る。そんな小さな発想の転換から、新しい食べ方が生まれるのが面白いところです。
ピスタチオをシロップに? 牛乳やスイーツにも楽しみが広がる
もう一つの注目商品が、「ブラウンピスタチオシロップ」。ピスタチオといえば、殻をむいて食べるナッツや、ジェラート、ケーキの材料としておなじみです。その独特の香ばしさとコクを、手軽に楽しめるようにしたのが、このシロップ。
牛乳に混ぜてピスタチオ風味のドリンクにしたり、アイスクリームやヨーグルトにかけたりと、いろいろな使い方ができます。普段の飲み物やデザートに少し加えるだけで、いつもとは違った味わいに。自分への小さなご褒美にも、甘いものが好きな人への贈り物にもよさそうですね。

1階はビストロ、2階はギフトショップ。食べて、選んで、持ち帰る楽しさ
このお店のもう一つの特徴は、建物の使い方です。2階には、ギフトプロデューサー・スタイリストの河井真奈さんがセレクトした商品が並ぶ「futo」。そして1階には、フレンチやイタリアンをベースに和の要素も取り入れたビストロ、「Le fiL(ル フィル)」があります。
ビストロの料理やテーブルウェアには、futoがセレクトした品々も一部取り入れられています。食事を楽しんで気になったものを、上の階のショップで探してみる。あるいは、ショップで商品を眺めながら、カフェでひと休みする。「食べること」と「贈ること」が、ひとつの建物の中でつながっているのです。
なお、2階のショップでは一部商品の試飲・試食ができますが、1階のビストロで販売商品をすべて試食できるという意味ではありません。どんな品を、どのように味わって選べるのか。横尾渉さんが訪れた場面を見て確かめたいですね。
東京駅の新しいランドマークから始まった今回の山手線の旅。個性的な雑貨に出会い、豪快なサンドイッチを味わい、マグロの珍しい部位を知り、最後は暮らしをちょっと楽しくする調味料やギフトへ。同じ山手線の沿線でも、駅ごとにこんなに違う発見が待っているんですね。
いつもの駅を一つ通り過ぎずに降りてみる。それだけで、東京の街は、まだ知らない楽しさを見せてくれるのかもしれません。
futo 目白(futo gift shop & cafe mejiro)
- 東京都豊島区目白3丁目13−22 2F
- アクセス: JR山手線・目白駅から徒歩約3分
- TEL:070-5063-5547
- 営業時間:12:00~19:00(土曜・日曜は18:00まで)
- 定休日:月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌火曜日休業)
- URL:https://futo.jp/
湘南ひらつかITサポートセンターをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。




