こんにちは鳥巣です。過去数回のオリンピックでは、日本のフェンシング選手の活躍が目立っていますが、その種目の違いを分かっている人は少ないのではないでしょうか?先日、宮脇花綸(みやわき かりん)選手が出演していた「踊る!さんま御殿!!」ではフェンシングの種目について、「種目が違えば私だって(競技をやっている)そこら辺の普通の中学生にも負けますよ」と言っていましたが、そんなにも種目による違いが大きい競技なのでしょうか?
フェンシングが話題になったのは太田雄貴選手!?
太田雄貴選手は2006年のアジア大会で優勝していましたが、日本で大きく話題になったのは2008年の北京五輪ではないでしょうか?太田選手はフェンシング男子フルーレに出場し、決勝戦ではドイツの選手に敗れたものの、見事に銀メダルを獲得しました。
銀メダル獲得直後のインタビューでは「就職先募集中」と語っていて、結果的には高校時代からサポートを受けていた森永製菓に入社しました。その後、日本選手で初めて国際フェンシング連盟ランキングの1位となりましたが、それよりも国内で話題になったのは、森永ICEBOXのテレビCMで、「一突き200カップ!」のICEBOXを作っているコメディ動画を披露していました。
あの頃から「フェンシング」「フルーレ」というような単語がニュースでも流れるようになったような気がします。あの「フルーレ」というのは何なのでしょうか?
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フェンシングの種目は3種類?
フェンシングは、2人の選手が対峙し、片手に持った剣を使って相手の有効な面を攻防する競技です。現在、オリンピックのフェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3種目があるそうです。それでは詳しく見ていきましょう。
フルーレ
- 有効面:背中を含む胴体のみ。「突き」だけが有効
- 優先権:あり
「有効面」というのは突いてポイントになるところという意味でしょう。剣道でいえば面、胴、小手、突きといったところで、これらの場所以外の場所の足や腕などを撃ったり突いても、ポイントにならないばかりか反則を取られることもあります。
フルーレの特徴は、攻撃の「優先権(攻撃権)」を尊重する競技だそうです。剣を持って向かい合った両選手のうち、先に攻撃しようと腕を伸ばし、剣先を相手に向けた方に「優先権」が生じます。相手がその剣を払ったり叩いたりして向けられた剣先を逸らせる、間合いを切って逃げ切るなどすると、「優先権」が消滅し、逆に相手が「優先権(すなわち反撃の権利)」を得ることになります。優先権とは相手を攻撃できる権利のことで、
- 相手が剣を払ったり叩いたりして剣先を逸らせたり、間合いを切って逃げ切ったりすると、優先権が消滅する。
- 防御に成功すると、防御した側に優先権が移り、反撃することができる。
- 複数の剣の接触や選手の細かい動きにより、試合中に優先権が目まぐるしく入れ替わる。
このように、攻撃―防御―反撃―再反撃といった瞬時の技と動作の応酬(剣のやりとり)がこの種目の見どころになっています。
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エペ
- 有効面:足の裏を含む全身。「突き」だけが有効
- 優先権:なし
3種目の中で最もシンプルでわかりすい種目がエペです。フルーレやサーブルにある優先権はなく、有効面(全身)を先に突いた方が得点を取り、同時に突いた場合は両者にポイントが与えられます。エペがオリンピックで初めて実施されたのは1900年のパリ五輪。日本勢は、東京2020の男子団体種目で日本フェンシング界初の金メダルを獲得しました。
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サーブル
- 有効面:頭や腕を含む上半身。「突き・斬り」が有効
- 優先権:あり
ハンガリー騎兵隊の剣技から競技化した種目だそうです。フルーレとエペが「突き」だけの競技であるのに対し、サーブルには「斬り(カット)」と「突き」があります。ルールはフルーレと同様「優先権」に基づいていますが、「斬り」の技が加わる分、よりダイナミックな攻防が見られます。パリ五輪の銅メダリスト・江村美咲選手は女子サーブルに出場しているそうです。
う~ん、なんとなくわかったようなわからないような感じですね。フルーレやエペでは優先権がある側にだけ攻撃が許されるということでしょうか?昔は真剣で試合が行われていたため、危険防止のために作られたのだそうです。
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女子フルーレの銅メダリスト・宮脇花綸選手ってどんな人?
2024年のパリ五輪で銅メダルを獲得した宮脇花綸選手って、フェンシング界の「内田有紀」とも言われているようですが、どんな人なのでしょうか?
宮脇花綸選手のプロフィール
名 前:宮脇花綸(みやわき かりん)
出身地:東京都世田谷区
誕生日:1997年2月4日(27歳・2024年9月現在)
身 長:161cm
出身校:東洋英和女学院中学、慶應義塾女子高校、慶應義塾大学経済学部卒業
親 族:父は日本フェンシング協会元専務理事の宮脇信介。祖父は皇宮警察本部長や初代内閣広報官を務めた宮脇磊介と由緒ある家庭。
5歳の幼稚園児時代に、5歳上の姉がフェンシングを始めた影響を受けて自分もやり始める。小学校時代からフェンシングの大会に出場していて、小学校4年の時には第19回全国少年フェンシング大会で優勝経験を持っている。
2015年に慶應大学経済学部に入学したときも、数学や理科などの科目が得意であったので、理系の学部に内部進学することも考えたが、最終的に勉強よりもフェンシングへの道を選んだそうです。リケジョだったんですね。
インタビューに「試合当日は…東京事変さんの閃光少女」や「前日はマツケンサンバⅡ」と答えていましたから、椎名林檎なんかも好きなのでしょうか?27歳ともなるとちょっと大人びた曲も聴くんですね。しかしマツケンサンバとは…。確かに試合前に聴くとアゲアゲになるかもしれませんね。
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まとめ
フェンシングが話題になったのは太田雄貴選手!?
太田雄貴選手は2008年の北京五輪で銀メダルを獲得したメダリストです。その後入社した森永製菓のICEBOXのテレビCMで、「一突き200カップ!」のICEBOXを作っているコメディ動画を披露して話題になりました。
フェンシングの種目は3種類?
フェンシングは、2人の選手が対峙し、片手に持った剣を使って相手の有効な面を攻防する競技です。現在、オリンピックのフェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3種目があるそうです。種目ごとに突く場所や攻め方が細かく決められているそうです。
女子フルーレの銅メダリスト・宮脇花綸選手ってどんな人?
2024年のパリ五輪で銅メダルを獲得した宮脇花綸選手は現在27歳で、フェンシング界の「内田有紀」とも言われて、その可愛さも話題になっていますが、慶應大学卒のリケジョだったそうです。