こんにちは、まさみちです。10月2日(水)放送のNHK「うまいッ!」では、北海道・北見市のホタテが特集されます。
実はホタテは「海」で育つものと「湖」で育つものがあり、その味わいや食感には大きな違いがあるのをご存じですか?
北見市のサロマ湖は、日本有数の「湖ホタテ」の産地。さらにオホーツク海のホタテも味わえる、まさに“二刀流”の土地なんです。
今回はそんな「湖と海で育つホタテの違い」と北見市ならではの楽しみ方を探ってみます。
サロマ湖と北見市の関係
オホーツク海に面したサロマ湖は、日本最大級の汽水湖として知られています。湖の一部は「カーリング娘」で有名になった常呂町に位置していて、この常呂町は2006年に北見市と合併しました。つまり現在では「サロマ湖のホタテ養殖」も「北見市のホタテ養殖」として語られるようになっています。
ただ、昭和の時代に旅行した経験のある人の中には、「サロマ湖=常呂町」「北見市は別の町」というイメージを持っている方も多いかもしれません。実際、ボクもそう思い込んでいたひとりです。
ところが今では行政区分が変わり、サロマ湖と北見市は切っても切れない関係になっているのです。
<広告の下に続きます>
湖と海を行き来する“二刀流”ホタテの育て方
サロマ湖は日本最大級の汽水湖で、オホーツク海とつながっているのが特徴です。
ホタテはまずサロマ湖の穏やかな環境で数年間育てられます。湖は潮の流れが穏やかで、栄養豊富なプランクトンに恵まれているため、身が柔らかく甘みのあるホタテに育ちます。
その後、さらに大きくするためにオホーツク海へ放流され、潮流に鍛えられることで身が締まり、旨みが増していきます。
いわばサロマ湖は「ホタテのゆりかご」、オホーツク海は「成長の舞台」といえるでしょう。
この“二段階の育て方”こそが、北見のホタテならではの魅力なんです。
一方で、同じオホーツク海沿岸で北海道最北の猿払村では「地まき養殖」という方法を採用しています。これはホタテの稚貝を海底に直接放流し、約4年間自然の中でのびのびと育てるやりかたです。
猿払のホタテは「漁獲量日本一」を誇り、海そのものの力強さを味わえるのが魅力ともいえます。同じ北海道でも、育ち方がこんなに違うからこそ、それぞれの地域のホタテに独自の個性が生まれているのです。
<広告の下に続きます>
湖育ちと海育ちでこんなに違う!味と食感
同じホタテでも、育つ環境の違いによって味や食感に大きな個性が生まれます。
サロマ湖で育ったホタテは、湖の穏やかな環境と豊富な栄養のおかげで、身が柔らかく甘みがしっかりしているのが特徴です。まさに“まろやかで優しい味わい”といえるでしょう。
一方、猿払村をはじめ海だけで育ったホタテは、荒波や潮流に鍛えられて身が引き締まり、プリッとした弾力があります。噛むたびに海の旨みがジュワッと広がる“力強さ”が魅力です。
食べ方によっても、その個性は際立ちます。湖育ちのホタテは刺身にすると甘みが口いっぱいに広がり、軽く炙ればふんわり柔らかな食感が際立ちます。逆に海育ちのホタテはバター焼きや鉄板焼きにすると弾力が増し、噛むほどに濃厚な旨みが染み出してきます。
つまり湖育ちは「甘みと柔らかさ」、海育ちは「弾力と力強さ」。調理法によってそれぞれの良さを楽しめるのが、北海道ホタテの醍醐味なんです。
<広告の下に続きます>
ホタテの加工品で広がる楽しみ方
北見のホタテの魅力は、刺身や焼きだけでは終わりません。加工品としても独自の存在感を放っています。中でも有名なのが「しんや」のホタテ燻油漬け。香ばしい燻製の香りと、オホーツク海で育ったホタテの旨みがオイルに溶け込み、パンやパスタ、サラダなどに合わせるだけで贅沢な一品に早変わりします。
でも実は、この燻油漬けはそのまま丸ごと口に入れて味わうのも格別。一粒一粒に凝縮されたホタテの旨みとオイルの香りが一気に広がり、「贅沢してるなぁ」と感じられる瞬間です。現地の直売所では“掴み取り”のイベントが行われることもあり、訪れる人をワクワクさせてくれます。

また、噛めば噛むほど旨みが広がる「乾燥ホタテ(貝柱干し貝柱)」も人気です。保存性が高く、おつまみや出汁の素材としても重宝されます。特に北海道の乾燥ホタテは、中国をはじめ海外でも高級食材として評価されているんです。
こうした加工品があることで、現地を訪れた観光客だけでなく、遠方に住む人でも北見のホタテを楽しめるのは大きな魅力ですよね。
ボクは毎年、贅沢だなと思いながらも「しんや」の燻油漬けをネット通販でお取り寄せしています。自分用に自宅で食べるので、化粧箱などにはいっていない”お徳用”を注文しています。そうすると若干安いんですね(笑)

帆立屋しんや

- 北海道北見市常呂町45-6
- TEL:0152-54-2181
- 営業時間:8:30~18:00
- 定休日:なし
- URL:https://www.shinya.ne.jp/co/
<広告の下に続きます>
プレゼンテーターの武藤十夢さんってどんな人?
今回の「うまいッ!」でプレゼンターを務めるのは、元AKB48の人気メンバー・武藤十夢(むとう とむ)さんです。アイドル活動の傍ら、難関資格である気象予報士やファイナンシャルプランナーを取得したことで「才女」としても注目を集めています。
現在はタレントやキャスターとして幅広く活躍しており、今回の番組では知性と明るいキャラクターで北見のホタテの魅力を伝えてくれそうです。

【プロフィール】
- 名 前:武藤十夢(むとうとむ)
- 誕生日:1994年11月25日(30歳・2025年9月現在)
- 出身地:東京都葛飾区
- 血液型:B型
- 身 長:156cm
<広告の下に続きます>
まとめ
北見市のホタテは、サロマ湖という「ゆりかご」とオホーツク海という「成長の舞台」を行き来する“二刀流”の育て方で生まれます。湖育ちならではの甘みと、海育ちの力強い旨みが合わさった、まさに唯一無二の味わいです。
同じ北海道でも、猿払村の「地まき養殖」で育つホタテは全く違う個性を持ち、食べ比べることでその土地ならではの風土や文化を感じられるのも魅力のひとつ。
さらに、燻油漬けや乾燥ホタテといった加工品は、ホタテの可能性を大きく広げてくれます。贅沢にそのまま食べてもよし、料理に取り入れてもよし──北見のホタテは、食卓にさまざまな楽しみ方を届けてくれる存在なんです。
今回の『うまいッ!』では、湖と海を行き来する北見のホタテがどんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみですね。