回転寿司がバスになったの?|70分16,000円、東京を走る寿司食べ放題の観光バス【あさイチ中継】

バスの中で回転寿司を食べる BLOG
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回転寿司といえば、ベルトコンベヤーに乗ったお皿が、目の前をくるくる回るおなじみの光景。ところが東京には、お寿司だけでなく、お店そのものが走り出してしまった回転寿司があるのです。その名も「SUSHI BUS(寿司バス)」。

マグロをモチーフにした2階建てバスの中には、なんと回転寿司のレーンが設けられています。1階のキッチンで握られたお寿司が専用エレベーターで2階へ運ばれ、乗客は東京の街並みを眺めながらお寿司を楽しめるという仕組みです。

東京タワーや浅草、東京スカイツリーなどの名所を巡る約70分の旅。お寿司は食べ放題で、料金は一人16,000円。さて、この16,000円。高いと思いますか? それとも、東京観光とお寿司を一度に楽しめるなら、お得なのでしょうか。

外国人観光客にとっては、日本ならではの食文化と観光を組み合わせた、魅力的な体験になるのかもしれません。NHK『あさイチ』の中継「都内から中継『走る回転ずしバス』」をきっかけに、走る回転寿司の仕組みや誕生の背景、そして新しい東京観光の楽しみ方を探ってみたいと思います。

回転寿司は、とうとうお店まで回る時代になったのでしょうか。いえ、正確には東京の街をグルグル走っているのですが(笑)。

【放送日:2026年11月2日(月)8:15 -9:55・NHK-総合】

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なぜ回転寿司をバスに乗せようと思ったの?

東京駅からほど近い鍛冶橋駐車場。ここから、ちょっと変わった観光バスが出発します。その名も「SUSHI BUS(寿司バス)」。車体はマグロをモチーフにした、なんともユニークな二階建てバスです。

観光バスといえば、車窓から街並みを眺めたり、観光名所で降りて写真を撮ったりするもの。ところが、このバスは少し違います。なんと、車内に回転寿司のレーンがあるのです。

SUSHI-BUS(出典:Googleマップ)
SUSHI-BUS(出典:Googleマップ)

しかも、ただお寿司を積み込んで走るわけではありません。一階には寿司を握るためのキッチンがあり、そこで握られたお寿司が専用のエレベーターで二階へ運ばれます。そして二階では、乗客の目の前をお寿司がくるくると回っているのです。

窓の外には東京の街並み。目の前には回転寿司。東京タワーや浅草、東京スカイツリーなどの名所を眺めながら、好きなお寿司を楽しめるというわけです。

それにしても、どうして回転寿司をバスに乗せようと思ったのでしょうか? そもそも回転寿司は、お寿司をもっと手軽に安く、効率よく提供するために生まれた仕組みでした。職人が一貫ずつ注文を受ける代わりに、ベルトコンベヤーに乗せてお寿司を運ぶ。お客さんは目の前を流れてくるお皿を見ながら、好きなものを選ぶことができます。

ところが、SUSHI BUSでは、その仕組みをそっくり観光バスの中へ持ち込んでしまいました。お寿司が回るだけではありません。お寿司を食べる場所そのものが、東京の街を走っているのです。考えてみれば、少し不思議な発想です。

普通なら、おいしいお寿司を食べるために、お客さんがお店へ出かけます。でも、このバスでは、食事を楽しんでいる間に、東京の名所が次々と窓の向こうへ現れます。お寿司を食べに行くのではなく、お寿司を食べながら東京を旅する。ここに、このバスならではの面白さがあるのでしょう。

SUSHI-BUS

もっとも、走るバスの中に回転寿司を作るとなれば、簡単なことではなさそうです。カーブを曲がるとき、お皿はどうなるのでしょう? もっともふつうの回転寿司店でもお皿はベルトコンベヤの上を回っていますし、そもそも寿司はごはんでお皿に貼りついていますから、ちょっとくらいの急ブレーキではお寿司は倒れたりしないのでしょう。そして、揺れる車内でお寿司を握ることはできるのでしょうか。

そもそも普通のお寿司屋さんでは、あまり考えなくてもよいことばかりです。けれど、走る回転寿司を実現するためには、そんな問題を一つずつ解決しなければならなかったはずです。寿司バスでは寿司を載せるベルトコンベアに、スーパーなどでお惣菜が入っているような透明なプラの容器を固定して、その上にお寿司のお皿を載せてバスが走行で揺れても滑らないようにしているそうです。

またお寿司を食べるテーブルにも、お寿司の皿が滑っていかないように、テーブルにお皿の形の窪みを設けています。各所に様々な工夫をすることで快適に回転ずしを楽しめるようにしているんですね。

回転寿司と観光バス。どちらも日本ではおなじみの存在なのに、二つを組み合わせただけで、まったく新しい体験になる。発明というのは、何もないところから新しいものを作るだけではなく、当たり前のもの同士を思いがけない形で結びつけることなのかもしれません。

では、そんな走る回転寿司は、実際にどんな仕組みで動いているのでしょうか。次は、バスの中に作られた小さなお寿司屋さんの秘密をのぞいてみたいと思います。

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走るバスの中で、どうやってお寿司を回しているの?

回転寿司のお店に入ると、目の前をお寿司がくるくると回っています。見慣れた光景ですが、これが走るバスの中だったらどうでしょう。発進するときには車体が揺れ、交差点では曲がり、信号が赤になればブレーキをかけます。お寿司が乗ったお皿は、いったいどうなるのでしょうか。

SUSHI BUSは、マグロをモチーフにした二階建てバスです。一階にはお寿司を用意するキッチンがあり、二階が乗客の食事スペースになっています。一階で握られたお寿司は、専用のエレベーターで二階へ運ばれ、回転レーンに並びます。つまり、普通のお寿司屋さんなら同じフロアにある厨房と客席が、このバスでは上下に分かれているのです。これだけでも、なかなか大胆な設計です。

でも、本当に難しいのは、そこからかもしれません。普通の回転寿司店なら、建物そのものは動きません。ところがバスは、道路の状況によって揺れたり、傾いたりします。お皿が滑ったり、お寿司が倒れたりしないようにするには、車内の設備にも工夫が必要になるはずです。

さらに気になるのが、お寿司を用意する一階のキッチン。バスの中では、普通の店舗のように広い調理場を確保することはできません。限られたスペースで食材を扱い、二階の乗客にお寿司を届けなければならないのです。

しかも、お寿司は生もの。おいしさだけでなく、食材の温度管理や衛生面にも十分な配慮が求められます。考えてみると、回転寿司店をそのままバスに積み込めば完成、というわけにはいかないのでしょう。

ただ、具体的にどのような装置で揺れに対応し、どんな方法で安全性を確保しているのかは、実際の設備を見て確かめたいところですね。

SUSHI-BUS(出典:政経フォーカス)
SUSHI-BUS(出典:政経フォーカス)

それにしても、面白いものですね。私たちは普段、回転寿司のお皿が目の前を流れてくることを、当たり前のように受け止めています。でも、その当たり前の仕組みを走るバスに持ち込もうとした途端、さまざまな問題が現れます。

当たり前のものを、当たり前ではない場所で使ってみる。そこに、新しい発明の難しさと面白さがあるのかもしれません。そして、そんな苦労をしてまで実現した回転寿司バスには、もう一つ気になることがあります。それは、約70分の東京観光とお寿司の食べ放題に、16,000円という料金が設定されていることです。

この金額は、お寿司の値段なのでしょうか? それとも、東京でしか味わえない体験の値段なのでしょうか。

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70分で16,000円!回転寿司を食べるだけなら高すぎない?

SUSHI BUSの料金は、一人16,000円。約70分の乗車時間に、お寿司の食べ放題とドリンク1杯が付いています。

さて、この金額を聞いて、どう感じるでしょうか?普通の回転寿司店なら、16,000円もあれば、かなり贅沢な食事が楽しめそうです。それどころか、回らないお寿司屋さんだって選択肢に入ってくるかもしれません。

そう考えると、わざわざ走るバスの中でお寿司を食べる理由が、ますますわからなくなってきます。でも、少し視点を変えてみましょう。もし、東京を初めて訪れた外国人観光客だったらどうでしょうか? 日本に来たからには、本場のお寿司を食べてみたい。せっかく東京にいるのだから、東京タワーや浅草、東京スカイツリーも見ておきたい。でも歩きたくない!日本観光でインバウンドの人たちが辟易しているのはどこへ行くにもやたらと歩かされることなんだそうです(笑)

できれば、普通の観光では味わえない、ちょっと変わった体験もしてみたい。でも歩きたくはない!そんな希望を、一度にかなえてくれるのがSUSHI BUSなのです。しかも、海外からの旅行者にとって、16,000円という金額の印象は、日本人とは違うかもしれません。海外で日本のラーメンを食べると1杯で2,000~4,000円は普通なんだそうですから💦

欧米の大都市では外食費が高くなることも珍しくありませんし、今の為替レートなら日本での食事や観光を割安に感じることもあるでしょう。もちろん、外国人観光客なら誰でも安いと感じるわけではないとは思いますが💦

それでも、東京の観光名所を巡りながら、お寿司を好きなだけ楽しめるという体験には、単なる食事代とは違う価値がありそうです。そもそも、旅行先でお金を使うとき、私たちは必ずしも日常生活と同じ基準で判断しているわけではありません。

普段なら少し高いと感じる食事でも、旅先では思い切って注文してしまう。いつもなら乗らないような観光バスにも、せっかく来たのだからと乗ってみたくなる。旅には、そんな不思議なところがあります。

そして、SUSHI BUSが売っているのも、お寿司そのものだけではないのでしょう。窓の外を流れる東京の景色。目の前を流れるお寿司。マグロの形をした二階建てバスに乗っているという、ちょっとおかしな非日常感。

写真を撮ったり動画に残したり、SNSにUPしたり帰国してから友人に話したりする楽しみまで含めて、一つの観光体験になっているのです。16,000円は、お寿司の値段というより、「東京でこんなことをしてきたよ!」という思い出の値段なのかもしれません。

ただし、観光アトラクションとしての面白さと、お寿司そのもののおいしさは、別の話です。本当においしいお寿司を食べたいなら、街のお寿司屋さんを選ぶ人もいるでしょう。一方で、東京観光も食事も一度に楽しみたいなら、走る回転寿司に魅力を感じる人もいるはずです。どちらが正しいということではありません。

旅先で何を楽しみたいのかによって、お金の価値は変わってくるのでしょう。では、この少し変わった日本の観光体験は、実際にどんな人たちを引きつけているのでしょうか?

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外国人観光客は、なぜ日本の回転寿司に魅力を感じるの?

日本を訪れる外国人観光客にとって、お寿司は楽しみにしている日本食の一つでしょう。今では世界中に寿司レストランがあり、ニューヨークでもロンドンでも、パリでもお寿司を食べることができます。それでも、せっかく日本に来たのだから、本場のお寿司を味わってみたい。そんな旅行者も少なくないはずです。

ところが、日本のお寿司屋さんには、ちょっと面白い仕組みがあります。それが回転寿司です。目の前を流れてくるお皿を眺めながら、食べたいものを自分で選ぶ。注文しなくても、お寿司のほうからやって来てくれるのです。私たち日本人にとっては、すっかりおなじみの光景ですが、初めて体験する人には、なかなか新鮮に映るのではないでしょうか。

しかも、回転寿司の面白さは、単にお皿が動いていることだけではありません。目の前を通り過ぎるお寿司を見ていると、つい「あれも食べてみたい」「次は何が来るんだろう」と気になってしまいます。メニューの写真を見て注文するのとは、少し違う楽しさがあります。子どもが回転ずしを好きなのも「自分で選べる!」のが楽しいのかもしれません。

食事をしているのに、どこか遊園地のアトラクションにも似ているのです。もちろん、回転寿司は日本だけのものではありません。海外にも回転寿司店はありますし、すでにその仕組みを知っている外国人観光客もいるでしょう。それでも、日本で回転寿司を体験することには、特別な意味があるのかもしれません。

例えば、日本のラーメンが好きな人が、本場のラーメン店を訪ねてみたいと思うようにあるいは、日本のアニメが好きな人が、作品の舞台になった街を歩いてみたいと思うように…。

日本で生まれ、育ってきた食文化を、その土地で体験してみたいのです。そして、SUSHI BUSは、その回転寿司をさらに一歩進めてしまいました。目の前には、くるくると回るお寿司、窓の外には、次々と姿を変える東京の街並み。

回転寿司を楽しんでいる間に、東京タワーや浅草、東京スカイツリーなどの名所を巡ることができるのです。つまり、お寿司を食べることと、東京を観光することが、一つの体験になっています。考えてみれば、これは外国人観光客に限った話ではありません。

私たちだって海外旅行に出かけたら、その国ならではの料理を食べたり、現地でしかできない体験を楽しんだりしたくなるでしょう。そして、その二つを同時に楽しめるとしたら、少し興味を引かれるかもしれません。

お寿司がおいしいから乗るのか、回転寿司が面白いから乗るのか、それとも東京の街を走りながらお寿司を食べるという、ちょっと不思議な体験をしてみたいから乗るのか…。きっと、その答えは人によって違うのでしょう。

ただ、一つ言えそうなのは、SUSHI BUSが単なるお寿司屋さんでも、普通の観光バスでもないということです。日本では当たり前になった回転寿司が、東京観光と組み合わさることで、まったく新しい楽しみ方を生み出しているのです。

では、こうした少し変わった観光アトラクションは、これからも東京の街を走り続けるのでしょうか。それとも、今だけの珍しい体験として、やがて姿を消していくのでしょうか。

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走る回転寿司は、東京観光の定番になるの?

東京の街を走りながら、お寿司を食べる。初めて聞いたときには、思わず「どうしてそんなことを思いついたの?」と笑ってしまいそうな話です。でも、考えてみれば、私たちの身の回りには、最初は不思議に思えた組み合わせが、いつの間にか当たり前になったものがたくさんあります。

例えば、携帯電話にカメラが付いたとき。電話は話をするための道具なのに、どうして写真まで撮れるようにするのだろう。そんなふうに思った人もいたのではないでしょうか? 実は私自身も「写メ」の付いた携帯電話をいち早く買った友人に、「電話にカメラを付けてどーすんだよ!」と小バカにした覚えがあります(笑)

ところが、携帯回線やインターネットの普及もあって写真を撮ってSNSなどで、そのまま誰かに送れる便利さが広まると、カメラ付き携帯電話は急速に身近なものになりました。今では、カメラの付いていないスマートフォンを探すほうが難しいほどです。

では、回転寿司と観光バスの組み合わせも、いつか当たり前になるのでしょうか。それは、まだわかりません。東京観光とお寿司の食べ放題を一度に楽しめるSUSHI BUSは、初めて日本を訪れる外国人観光客にとって魅力的なアトラクションになるかもしれません。

しかし一方で、一度体験すれば満足する人もいるでしょう。珍しいものだからこそ乗ってみたいという気持ちも、時間がたてば薄れていくかもしれません。観光の世界では、話題になったものが必ずしも長く続くとは限らないのです。

でも、だからといって、その挑戦に意味がなかったことにはならないでしょう。回転寿司は、もともとお寿司をもっと手軽に楽しんでもらうための工夫から生まれたものでした。それを今度は、観光バスと組み合わせてみる。食事をする場所は、必ずしも建物の中でなくてもいい。観光は、必ずしも目的地に着いてから始まるものではない。

そんなふうに、これまで当たり前だと思っていたことを、少し違う角度から眺めてみる。そこから、新しい楽しみ方が生まれることもあるのでしょう。これは一つのイノベーションと言えるかもしれません。ただもしかしたら、走る回転寿司は、いつか東京の街から姿を消してしまうかもしれません。

あるいは、思いがけない人気を集めて、長く愛される観光名物になるかもしれません。どちらになるのかは、今のところ誰にもわかりません。けれど、SUSHI BUSのような発想に触れると、私たちが当たり前だと思っているものにも、まだまだ新しい可能性が隠れているような気がしてきます。

新しいものが生まれるときは、誰かが「そんなこと、できるわけがない」「そんなのあり得ない!」と思うところからなのかもしれません。それでも誰かが「でも、やってみたら面白いんじゃない?」と考えたとき、いつもの風景が少しだけ変わり始めるのでしょう。

東京の街を走る、マグロの形をした二階建てバス。窓の外には東京の名所が流れ、目の前にはお寿司が流れています。そんな少し不思議な光景が、今日もどこかで、誰かの旅の思い出になっているのかもしれません。


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