Evernoteが最近、なんだか使いにくくなった――そう感じている方は多いのではないでしょうか?
動作が重い、広告が気になる、そして何より「本当に自分に合っているのか?」と不安になってしまう。
そんなモヤモヤを抱える中で、いま静かな注目を集めているのが「UpNote(アップノート)」です。
この記事では、Evernoteに感じていた不満がUpNoteでどう解消されるのか、そして乗り換える前に知っておきたい注意点まで、ていねいに解説します。
データ移行のステップも画像付きでわかりやすくご紹介!
「もうノートアプリで迷わない」そんなスッキリした気持ちになれるお手伝いができたら嬉しいです。
はじめに
Evernoteを長年使ってきた人の中には、「最近、動作が重い…」とか「機能は多いけど使わないものが多い…」といったモヤモヤを感じている人も多いのではないでしょうか?
私自身、何年もEvernoteを使ってきましたが、最近はアップデートの際のバグの発生や痒いところに手が届く機能が廃止されてしまったりして不満も溜まっていました。
特に最近は有料プランの価格も急激に上がり、「他にもっとシンプルで快適なツールはないかな?」と考える人も多いのではないでしょうか?
そこで注目されているのが UpNoteです。果たして、UpNoteはEvernoteの代わりになれるのでしょうか?
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Evernoteへの不満
🧠 Evernoteの機能面の不満
- ノートブックの階層(入れ子)構造が浅い
ノートブック>ノートブックスタック の2階層だけで、それ以上の深い整理ができない。
→「タグで管理して」って言われるけど、それは煩雑で文書作成に集中できない。 - 見出し(H1~H3程度)しか使えない
長文を書くには厳しいし、文章の構造化が中途半端になるし、アウトライナー的な使い方がしづらい。 - Markdown対応が中途半端
ブロガー・ライターにとっては、Markdown対応してほしいという声が強い。 - タスク機能などの必要度の低い機能が中途半端で邪魔
「ノートに集中したいのに、要らないサイドパネルがゴチャついてる…」という不満が出ている。
🐢 パフォーマンス・UIの不満
- 重い・遅い・起動に時間がかかる
ローカルキャッシュが増えたり、同期処理が裏で走ってると特に動作が重くなる。
→ 古いPCやネット回線では苦しいという声も。 - UIの迷走感
洗練されたというより「なんかゴチャついて見える」という人も多い。(←私もコレです)
→ 旧デザインの方が使いやすかったというユーザーも。
💸 価格と方針への不信感
- 価格改定が急すぎる
「無料→ちょっとだけ有料→いきなり月1,000円超え!?」ってやりすぎじゃない?!
→ 長年使ってたユーザーがEvernoteに「見捨てられた感」を持つことも…。 - ノート数制限・デバイス制限
昔は「自由に書ける」が売りだったのに、制限ばかりで不自由に感じる。 - サポート体制の低下:
問い合わせの返答が遅い・機械的になったという声も。
✨ 逆に、いまだに評価されているところ
- 検索の精度(OCR検索など)
- Webクリップ機能
- データの長期保存の信頼性
などもありますが、長期保存の信頼性はまだしもOCR検索など滅多にしない私にとっては無用の長物でさえあります。
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👍では今乗り換えるとしたらどんなアプリ?
だからこそ「書くこと・整理すること」に集中できて自由度も高い軽量なアプリ(UpNoteとか)への乗り換えが、いま注目されています。そもそも、
「ノートアプリは“書くこと”が本業のはず。でも最近のEvernoteは、重たくて高くてちょっと違う気がする——」
という気持ちや不満が鬱積してきたわけです。
✨なぜUpNoteが注目されているのか
- シンプルで軽快な動作
ノートの階層管理(セクション)がわかりやすい - 買い切り制のプランがあってEvernoteと比べてコスパが高い
Evernoteが9,300円/年(2025年6月現在)なのに対してUpNoteは300円程度/月、買い切りのPremiumプランでも6,000円(同6月現在)です。Evernoteにサブスクを1年払うとUpNoteの買い切り価格を超えてしまいます。(※プラン詳細は後述) - 見出し構成がH1~H6の6階層に対応している
などのメリットがユーザーの心を惹きつけているのではないでしょうか?
もちろん人それぞれに用途は違いますから、不満に感じている部分も違うと思いますが、「必要のない機能にお金を出すのはモッタイナイ」と思うのは誰しも感じていることです。では次にEvernoteとUpNoteの基本的な違いを比べてみます。
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📚EvernoteとUpNoteの基本的な違いは?
【Evernoteの特徴】
- 多機能で拡張性が高い
- Webクリップやタグ機能が豊富
- ノートにリマインダーやToDoも設定可能
- 複数デバイスで同期が可能(無料では制限あり)
【UpNoteの特徴】
- シンプルで軽快な動作
- 美しいミニマルデザイン
- ノートの階層管理(セクション)がわかりやすい
- ノートブック内のノートを無制限に入れ子で管理できる(Evernoteは3階層までに制限)
- 買い切り制でコスパが高い(※プラン詳細は後述)
- 無料プランでも複数デバイスで同期が可能(iOS、Mac、Android、Windows、Linux)
他にも多くの機能が実装されているので、気になる方はとりあえず無料プランをインストールして確認されるのがよろしいのではないでしょうか?逆にUpNoteのデメリットを見てみましょう。
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👎UpNoteのここは注意【デメリット比較】
Evernoteと一番使い勝手が違うのはノートに明示的なタイトルを付けられないことでしょうか?Evernoteではノートの本文とは別に最上段にタイトルを入力するエリアがありますが、UpNoteのノートはあくまで”メモ帳”のような構造なので、別枠でタイトルを付けることはできません。
しかし明示的にタイトルを付けなくても、1行目の文はあたかもタイトルのようにノート一覧に表示されるので実用上は問題ありません。私はあえて1行目をH1の見出しにして見やすくなるようにしていますが、これは慣れの問題かもしれません。他にもこんな違いやデメリットがあります。
- Evernoteからの移行は有料のPremium版でしかできない
- ノートブックに明示的なタイトルをつけられない
- ノートの管理スタイルに癖がある
- 日本語UIの精度やサポートの不安
など細かいところでは違いもありますが、私は実際に記事作成や文書作成に使ってみて、今のところこれといった問題は見つかっていません。日本語UIの精度やサポートの不安はありますが、これからバージョンアップされるにしたがって解決(今のところ不満はありません)されるのではないでしょうか?
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📌 UpNoteの画像の品質やファイル制限について
また文章内には、Evernoteと同様にコピーした画像ファイルを貼り付けることができます。Web記事などを書いている時には欠かせない機能ですが、この文章を最後にWordpressにコピペすると、Wordpress上に画像ごと貼り付けることができるのは大きなメリットです。
Evernoteでは文章内に貼り付けた画像をフォルダなどに別に保存して、Wordpressでは文章に画像オブジェクトを配置しなおさなければいけなかったのが地味に負担になっていました。
しかしUpNoteでは文章ごと画像もコピーしてWordpressに貼り付ければOKです。
このとき稀に、文章の前後に貼り付けた画像が間違って貼り付けられてしまう(たぶんバグ)ことがあるので、最終チェックは慎重に行う必要がありますが、私は最終校正と同じタイミングで行っているので特に問題だとは感じていませんが、これは改善して欲しい点です。他にも細かい点ですが、
- 画像1枚あたりのアップロード制限は20MBまでですが、1MB以下の画像なら解像度を崩さずそのままアップロードされる仕様
- 1MBを超える大きな画像は、最小辺を1000pxにリサイズして再圧縮(90%品質)されるようです。もっともWordPressに貼る分には、画質も十分でファイルサイズも扱いやすくなる設計ともいえます。
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🚚 実際に移行してみた!【体験談】
EvernoteからUpNoteへ、軽やかにお引っ越し🚚もう「重たすぎる家」にさよなら!ということで早速EvernoteからUpNoteに移行してみました。もちろん最初はEvernoteからコピーして移行するので、最悪、朝らしい環境に我慢できなければ元のEvernoteに戻ってくる覚悟です。
EvernoteからUpNoteへの移行ステップ
- 移行方法:
Evernoteから.enex
形式をエクスポート([ファイル] > [ノートをエクスポート] > [ENEX形式(.enex])して → UpNoteアプリ(Macは[File > Import]、Windows/Linuxは[(右上の)⚙設定] > [一般] > [Evernoteからインポート] - )で読み込むだけでOKです!
- 大量ノートの一括移行には、
"Evernote-backup"
というツールで ENEX をまとめて出力して、UpNoteにインポートする方法もあるようですが、私の場合は十数冊のノートが残っていただけなので、地道に.enexファイルをエクスポートしてUpNoteにインポートする方法をとりました。
実際にUpNoteを使い始めてみると、ノートの階層化や見出しの構成、文字の装飾などはUpNoteの画面下部にあるツールバーを見れば直感的に分かるので苦労はありませんでした。
またテーブルの追加などもツールバー左端の「+」マークでテーブルや日付、ファイルや画像・動画などを追加することができます。
普段の使用ではEvernoteから移行したことがほとんど感じられずに、今のところ違和感なく使えています。
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💲UpNoteの価格プランはどうなってる?
ではUpNoteの2025年8月現在の有料プランの価格はどうなっているのでしょうか?
もちろんUpNoteにも無料プランが用意されているので、最初はこれを使って使い勝手をみるのがいいのではないかと思います。
プラン | 内容 | 価格の目安 |
無料 | ノート50件まで、同期も可能 | 無料 |
Premium(月額) | 無制限ノートや添付、ロックなど豊富な機能 | 約300円/月 |
Premium(買い切り) | 上記の機能を永続して利用可能 | 約6,000円 |
ただ前述した通り、Evernoteから移行するにはPremiumの機能が必要になるので、最初の1か月だけをサブスクリプションにして、移行が終わったらサブスクをキャンセルする方法もあります。
ですが今後もUpNoteを使い続けていくつもりなら「買い切り」で購入してしまった方が、将来的には安く済むかもしれません。この辺りはそれぞれの利用シーンで考えるのが得策だと思います。
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💡まだまだあるUpNoteの機能について
UpNoteには、整理整頓して生産性を維持するために役立つ、便利な機能が沢山ありますのでちょっとご紹介しましょう。
ノートブックにメモを追加する 📚
- 同じトピックのメモを1つまたは複数のノートブックに追加します
- ネストされたノートブック を作成すると、メモをもっと綺麗に整頓できます
ハッシュタグで整理する #️⃣
#
を入力するだけで、メモの任意の場所にハッシュタグを追加できます #UpNote- すべてのハッシュタグは、サイドバーとメモの情報パネルに表示されます
- 使っていないタグとノートブックはサイドバーから非表示にして、ワークスペースをクリーンに保ちましょう。タグ/ノートブックのラベルをクリックして、すべてのタグとノートブックを表示します。
メモをすばやく見つける
- メモリストの一番上にメモをピン留めします📌
- また、クイックアクセスにメモを追加して、いつでも参照できるようにします
メモの情報を表示する
- 情報アイコンをクリックして、メモの情報(日付、単語数、バックリンク、タグ、目次)を表示します
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Mac、WindowsおよびLinuxアプリの場合だと?
集中して書きましょう 🏹(地味に便利なモード)
- フォーカスモードで気を散らすことなく書きましょう。ショートカット
Cmd + Shift + F
を使用して、モードをすばやく切り替えることができます - 長いメモを書くときは タイプライターモード をオンにして、画面の中央にテキストを残します。ショートカット
Cmd + Shift + T
を使用して、通常モードとタイプライターモードを切り替えます。
ウィンドウを最前面に保つ 📍
- ブラウザのウィンドウの上にアプリを貼り付けることで、オンラインで読んだり学習したりしながらメモを書くことができます
- ノートウィンドウの右上にあるアイコンをクリックするか、ショートカット
Cmd + Shift + K
を使用します
ノートのインポートとエクスポート 📃
- EvernoteまたはMarkdown、HTML、RFT / RTFD、Doc / Docx、TXTなどの他のファイルタイプからメモをインポート します。
- メモをエクスポート して、PDF、テキスト、HTML、マークダウンなどのさまざまな形式に変換します
Webクリッパー拡張機能 📋
などがあります。
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まとめ:迷う日々に終止符を。UpNoteという軽やかな選択肢を
Evernoteがかつての“最強ノートアプリ”として活躍していた時代から、すこしずつズレを感じていた人にとって、UpNoteはまさに「原点回帰」のような存在かもしれません。
必要な機能だけに絞り、動作は軽く、見た目もシンプル。「もっと気楽に、もっとスムーズに、自分の思考と向き合いたい」——そんな人にこそ、UpNoteはぴったりの選択肢です。
もちろん、完璧な乗り換え先ではないかもしれません。でも、“今の自分”にちょうどよく寄り添ってくれるツールがあるなら、ちょっと立ち止まって、そっちの道を選んでみるのもいい。
ノートアプリは“情報の収納庫”じゃなくて、“考えるための道具”だから。あなたが本当に「書きたい」と思える場所が、ここにあるかもしれません——。