こんにちは鳥巣です。3/13のあさイチでは埼玉県八潮市にある”パキスタン屋台村”から中継されるようです。最近では道路の大規模陥没事故で全国的に有名になってしまった八潮市ですが、それ以前のバブル景気の頃から、パキスタンをはじめ多くの外国人が八潮に住むようになったといいます。
パキスタンってどんなところ?どんな料理なの?
パキスタンは正式名称を「パキスタン・イスラム共和国」といってインド半島の西側にあって、インドに接している南アジアの国です。周辺にはアフガニスタン、タジキスタンなどの国があります。ところで”~スタン”という国の名前はどこから付いたのでしょうか?
「スタン」はペルシャ語で「土地」や「国」という意味です。つまりカザフスタンといえば”カザフ族の国”ですし、ウズベキスタンは”ウズベク族の国”を表します。ただパキスタンはインドから独立した多民族国家のため、ウルドゥー語とペルシャ語で「清らかな」を意味する「パーク」と「スターン」が組み合わさった名前なのだそうです。
八潮市には150人ほどのパキスタン人が暮らしていて、街中には「ハラール屋台村 八潮スタン」というパキスタン料理の屋台村があります。今回、陥没事故が起きた交差点からは、直線距離で500mほどの場所です。

パキスタン料理は、日本人にはなじみが薄いですが、インド料理にもちょっと似ています。シチューの一種であるハリームなど煮込み料理が多いことや、イスラムの国らしく羊が好まれていることが特徴でしょうか?もちろんカレーや、炊き込みご飯のビリヤニなどもあるようです。

パキスタン人はイスラム教の人が多いので、宗教上の理由で食べるものにもいろいろな決まりがあります。イスラム教の戒律に従って処理された食品、またはイスラム教で食べることが許されている食品や料理(ハラルフード)だけを食べることが許されています。
例えば、
- イスラム法に基づき、さまざまな原料や加工などの管理がされている
- 豚肉や豚由来の成分が含まれていない
- アルコールが含まれていない
- 食肉はイスラム法に則った方法で屠畜されている
などで、調理するキッチンも、ハラル食以外の食材を扱う場所とは分けなければならないのだそうです。
ただ以前に観光で訪れたトルコもムスリムが多い国ですが、あまり戒律に厳格ではなく、”ソフトムスリム”といった感じだったので、国や地域によって決まりは異なっているようです。
屋台村の本場そのままの味は評判を呼んで、パキスタン大使館の人々も訪れるとのことです。そしてこの店はパキスタンの食材店でもあるとのことです。食材店の店内には、現地のコメや、パキスタン料理には欠かせない豆、スパイス、なつめやし、スイーツなどが所狭しと並んでーます。八潮に住むパキスタンの人々は、食材を買い込むついでに店員さんと世間話を交わしてのだそうです。
ナショナルマート&ハラール屋台村 八潮スタン
- 埼玉県八潮市八潮4丁目8-10
- 048-951-3736
- 営業時間:11:00~22:00
- 定休日:なし
- URL:https://tabelog.com/saitama/A1102/A110205/11059709/
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八潮にはなぜパキスタン人が多いの?
八潮市にパキスタン人が多く住んでいるのは、中古車のオークション会場が点在していたことに由来しているといいます。バブル景気の頃から中古車輸出業が増加して、パキスタンからの来日者が八潮市に集まって住むようになりました。
それらの在日のパキスタン人は町工場から中古車販売業へと転身しながら裾野を広げていったそうです。そのうちに自動車だけでなく、バイクや自転車、さらにはダンプカーやフォークリフトなど大型車を扱うパキスタン人も出てきました。
また八潮の周辺や、越谷や野田、岩槻、東京の足立区などには中古車のオークション会場がたくさん集まって、もはや日本人よりパキスタン人のほうが多いくらいになったといいます。日本の中古車や建機などは壊れにくくて、壊れても中古部品が充実しているので中東や南アジア、東南アジアでは人気なのだそうです。
そしてパキスタン人はムスリムが主流のため、八潮にはイスラム教のモスクやパキスタン料理店が多くあります。陥没した交差点の近くには「カラチの空」というパキスタン料理店もあります。そういった場所にパキスタン人は祖国の味を求めて集まるようになり、やがて「ヤシオスタン」と呼ばれるパキスタン人のコミュニティができたのだということです。
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まとめ
パキスタンってどんなところ?どんな料理なの?
パキスタンは正式名称を「パキスタン・イスラム共和国」といってインド半島の西側にあって、インドに接している南アジアの国です。ところで”~スタン”という近隣も含めた国の名前はどのような意味があるのでしょうか?「スタン」はペルシャ語で「土地」や「国」という意味です。つまりカザフスタンといえば”カザフ族の国”ですし、ウズベキスタンは”ウズベク族の国”を表します。ただパキスタンはインドから独立した多民族国家のため、ウルドゥー語とペルシャ語で「清らかな」を意味する「パーク」と「スターン」が組み合わさった名前なのだそうです。
パキスタン料理は、日本人にはなじみが薄いですが、インド料理にもちょっと似ています。シチューの一種であるハリームなど煮込み料理が多いことや、イスラムの国らしく羊が好まれていることが特徴でしょうか?もちろんカレーや、炊き込みご飯のビリヤニなどは有名です。
八潮にはなぜパキスタン人が多いの?
八潮市にパキスタン人が多く住んでいるのは、中古車のオークション会場が点在していたことに由来しているといいます。バブル景気の頃から中古車輸出業が増加して、パキスタンからの来日者が八潮市に集まって住むようになりました。そして1980年台後半からは、景気の拡大によって人手がまったく足りなくなって、埼玉県東南部にはパキスタンやバングラデシュ、イラン、トルコといった人々が集まって暮らすようになったというわけです。