9/18のあさイチでは宮城・石巻にある”クジラだらけの資料館”から中継されます。石巻・牡鹿(おしか)の鯨文化は何世紀にもわたる歴史を持ち、地域の暮らしや食文化に深く根付いてきました。今日は「ホエールタウンおしか」を拠点に、かつての沿岸鯨業の歴史、現在を取り巻く課題、そして地元で愛される“鯨グルメ”まで、現地の息づかいをたっぷりお届けします。
今回の中継を担当するのは、NHK仙台放送局の岩﨑果歩アナウンサー。元アイドルという経歴を持ち、明るく親しみやすいキャラクターで人気を集めています。
👉 岩﨑果歩アナの詳しいプロフィールや経歴はこちらの記事でまとめています
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鯨グルメ事情 — 石巻で味わう“昔ながら”と“今どき”の一皿
石巻・牡鹿地域では、鯨は長年にわたって暮らしの食材として親しまれてきました。近年は文化継承の一環として伝統メニューが見直される一方で、地元の飲食店や施設では新しいアレンジの一皿も登場しています。ここでは、現地で出会いやすい定番メニューと、最近のネオアレンジを分かりやすく紹介します。
ホエールタウンおしか
- 宮城県石巻市鮎川浜南43-1
- TEL:0225-24-6644
- 営業時間:8:30~17:00
- 定休日:水曜
- URL:https://oshika.miyagi.jp/
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地域のくじら料理定番メニュー
- 竜田揚げ(鯨の竜田)
しっかり下味をつけた鯨を片栗粉でカラッと揚げたもの。赤身ならではの旨味とコクが出て、噛むほどに味が広がります。揚げ物なのでビールや地元の清酒との相性も良し。「ホエールタウンおしか」にある「海鮮レストラン なぎさ」でも食べられるようです。昭和の頃には学校給食の定番メニューでしたが今ではその味を知る人も少ないのではないでしょうか? - 鯨ベーコン
燻製された脂身と赤身のバランスが魅力。薄切りで提供されることが多く、前菜や肴として人気です。塩気と香ばしさがワインや日本酒とも合います。 - 佃煮・そぼろ系
保存性を重視して伝えられてきた調理法。ごはんのお供として親しまれており、味が濃いめで家庭的な安心感があります。 - 刺身
生食で出す店もありますが、衛生や流通の関係で提供可否は店ごとに異なります。食べたい場合は事前確認をおすすめします。ホエールタウンおしか内の「プラザサイトー」や「海鮮レストラン なぎさ」で鯨刺身定食(鯨肉部位盛り合わせ)やミンク鯨刺身定食を提供しています。
プラザサイトー
- TEL:0225-98-4907
- 営業時間:11:00~16:00
- 定休日:火曜
- URL:https://oshika.miyagi.jp/tourism/1080/
海鮮レストラン なぎさ
- TEL:0225-25-5422
- 営業時間:11:00~16:00
- 定休日:水曜
- URL:https://www.oshika-nagisa.com/
黄金寿司
- TEL:0225-45-2104
- 営業時間:11:00~17:00
- 定休日:木曜
- URL:https://oshika.miyagi.jp/tourism/1081/
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「ホエールタウンおしか」内の土産物ショップ「外房捕鯨 くじら家」では、刺身用ミンク鯨や鯨大和煮缶詰、さえずり(鯨の舌)、ベーコンなどが販売されています。
特に「さえずり」は脂が多く濃厚な旨味と独特の弾力・食感がある希少な部位です。お刺身で食べたり、ハリハリ鍋や関(関東)おでんの具材として人気があり、ポン酢や辛子酢味噌で食べると相性が抜群です!
また「ホエールタウンおしか」の向かい側にある「PORTBALENA (ポートバレーナ)」というカフェでも、鯨の竜田揚げや鯨のお刺身、カレーなどが食べられるようです。
PORTBALENA (ポートバレーナ)
- 宮城県石巻市鮎川浜南1-5
- 営業時間:10:00~14:00(金・土・日は~15:30まで)
- 定休日:火曜
- URL:https://www.instagram.com/cafe_portbalena/
現地で買えるお土産・加工品の例
- 竜田揚げの冷凍パック、ベーコンスライスの真空パック
- 鯨佃煮の缶詰め(ごはんのお供に最適)
- 鯨ジャーキーやスナック系の軽食商品
- 館内にある昭和3年に創業した「鯨歯工芸 千々松商店」では、貴重なマッコウクジラの歯を材料にした印鑑や、ピアスなどオリジナルの工芸品を制作・販売しています
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まとめ
石巻・牡鹿の鯨文化は、単なる郷土料理の枠を超えて、地域の歴史と暮らし、復興の軌跡を今に伝える大切な営みです。ホエールタウンおしかで出会える竜田揚げやベーコン、佃煮といった伝統的な一皿は、現地の息づかいそのもの。さらに、カジュアルな鯨バーガーや洋風アレンジなど新しい試みも増え、観光客にも親しみやすく進化しています。
番組を見て「実際に味わってみたい」と思ったら、営業時間や提供状況を事前に確認してから出かけてください。現地で一皿を味わうことは、石巻の文化と人々を知ることにもつながります。次の旅先に、ぜひ“石巻の鯨体験”を加えてみてくださいね。