こんにちは鳥巣です。2023年10月に、佐賀市の創業100年の割烹(かっぽう)料亭「津田屋」が閉店しました。ひむバス!では、創業100年の老舗料亭で最後の一日をお手伝いしたそうです。私も佐賀市や福岡県柳川市に親戚も多く、ちょうど昨年の10月にはすぐ近くの柳川市や大川市、佐賀市の親戚を訪問していましたので、あまり他人事とも思えないので調べてみました。
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創業100年の老舗割烹「津田屋」が閉店
佐賀市内で、”幻の”地魚「エツ」を使ったエツ料理を提供する日本料理店「割烹(かっぽう)津田屋」が2023年10月に閉店しました。
創業約100年の老舗で、地元住民からも愛されましたが、従業員の不足や高齢化で残念ながら閉店することになったのだといいます。
私もかつて飲食業界にいたことがありますが、閉店の理由の一つにはスタッフの人繰りが難しくなったことがあるといいます。
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飲食業界は雇用に対する意識が特殊で、仲居や料理人がある日突然来なくなることがあります。地方の飲食店は抜けた穴がすぐ埋まる環境ではありません。またスタッフの高齢化も大きな問題でした。
それに輪をかけて、2005年の「平成の大合併」によって、地元の諸富町が佐賀市に合併されたことももう一つの大きな要因だといいます。
中心地が佐賀市に移ったことで、それまで来店してくれていた多くのお客様が諸富町から移動してしまい、売り上げが大幅に減少したといいます。店の維持が難しくなるタイミングだと判断して閉店を決意したそうです。
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有明海の幻の魚「エツ」ってどんな魚?
津田屋では、九州北西部の有明海で取れるエツという魚の「エツ料理」が目玉メニューでした。エツは、中国や朝鮮半島には生息していますが、日本での分布は有明湾奥部の筑後川河口部にだけ生息しているという”幻の魚”です。
エツはカタクチイワシ科で、体長30〜40cmの白身魚で、漁が解禁になる5~7月だけに味わえる珍味です。味は癖がなく、刺し身や塩焼き、煮付け、唐揚げなどいろいろな料理で食べられ、諸富町の「ソウルフード」として愛され続けています。
40〜50年前には1匹10~20円くらいで売られていましたが、近年では漁獲量減少の影響などによって価格が高騰し、今では400~500円ほどになっています。
全身にびっしりと小骨があり、どんな料理にするにも、鱧(はも)のように骨切りをする必要がありますが、はもよりも細かく骨切りをするので、処理にはとても手間がかかります。1匹に150回も包丁の刃を入れるほどです。
エツの骨切り(佐賀市シティプロモーション室公式サイトより)
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「エツ」はどこで食べられるの?
残念ながら津田屋は閉店してしまいましたが、佐賀市内には他にもエツ料理を食べられるお店があるので、いくつか紹介しておきます。エツはとても痛みやすい魚なので、筑後川河口域のごく一部でしか食べられないとのことです。
三平寿司
佐賀県佐賀市諸富町諸富津126-6
TEL:0952-47-2048
営業時間:11:30〜14:00、17:00〜21:00
定休日:水曜
URL:https://www.instagram.com/osushisp/
すし和
佐賀県佐賀市諸富町諸富津75-1
TEL:0952-47-6886
営業時間:18:00〜22:00
定休日:火曜
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魚善
佐賀県佐賀市諸富町大堂938
TEL:0952-47-2403
営業時間:11:00〜22:00
定休日:不定休
ふじの鮨
佐賀県佐賀市諸富町諸富津101-9
TEL:0952-47-5786
営業時間:11:30〜23:00
定休日:木曜
まだ他にもありますが、希少性が高く解禁されている時期も短い、まさに”幻の魚”ですから予約は必須です。
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割烹「津田屋」のまとめ
創業100年の老舗割烹料理店が閉店
佐賀市内で、”幻の”地魚「エツ」を使ったエツ料理を提供する日本料理店「割烹(かっぽう)津田屋」が2023年10月に閉店しました。創業約100年の老舗で、地元住民からも愛されましたが、従業員の不足や高齢化で惜しまれつつ閉店しました。
有明海の幻の魚「エツ」ってどんな魚?
エツは、日本では有明湾奥部の筑後川河口部にだけ生息しているという”幻の魚”です。カタクチイワシ科で、体長30〜40cmの白身魚で、漁が解禁になる5~7月だけに味わえる珍味です。味は癖がなく、刺し身や塩焼き、煮付け、唐揚げなどいろいろな料理で食べられ、諸富町の「ソウルフード」として愛され続けています。
「エツ」はどこで食べられるの?
残念ながら津田屋は閉店してしまいましたが、佐賀市内(筑後川河口域の諸富町)には他にもエツ料理を食べられるお店がありますが、エツはとても痛みやすい魚なので、筑後川河口域のごく一部でしか食べられないとのことです。