こんにちは鳥巣です。5/29のあさイチでは、岩手県北上市にある”鬼の博物館”から中継されるようです。子供の頃には「悪いことするとオニが来るよ!」などと大人に脅されたこともありましたが、大人になって色々調べると、「鬼は神様」だという地方もたくさんあることを知るようになりました。しかし日本の古い神話では、やっぱり鬼は悪者で退治される対象として描かれていることが多いようです。
鬼ってなに?
日本では古くから、「鬼」から連想されるものとして、逞しい妖怪のイメージや「強い」、「悪い」、「怖い」、「大きな」、「物凄い」といったものが考えられます。また冠詞や形容詞のように、「鬼軍曹」や「仕事の鬼」といった「厳しい」とか「猛烈な」といった意味になることもあります。
一方で、秋田の「なまはげ」のように、突如として家を訪れ、悪いことをする人(主に子供)を叱咤し、福をもたらす神様だという地方もあるようです。
また青森県弘前市にある「鬼神社」には、
「ある時、弥十郎という男が水田を拓いたが、すぐ水がかれてしまうので困っていた。その話を聞いた鬼は川の上流に堰(ダム)を作って水を引いてくれた。村人はこれを喜び、この堰を鬼神堰とかさかさ堰とよび、鬼に感謝した」
というような伝説も残っています。
しかし一般的に鬼は、人の形をして、角や牙があって、裸体に虎の皮のふんどしを締めている怪物という姿で描かれることも多く、怪力で勇猛だが無慈悲で恐ろしいものと思われていることが多いようです。最近では人と鬼が登場するJTのCMがシリーズ化されていて、人気を博しているようです。
岩手県北上市では、市民憲章の中で、「あの高嶺 鬼すむ誇り」という言葉があって、北上市民の誇りや理想を表しているといいます。その意味は、
北上市の山々の、厳しい自然環境の中で育まれたたくましい精神は、(仏の化身としての)鬼は、勇猛な面持ちで悪霊を鎮める存在で、北上市民の誇りである
という意味を持っているそうです。北上市は、鬼剣舞やその他風流踊がユネスコ無形文化遺産に登録されたりして、民俗芸能を大切にする文化が根付いています。北上市の市民憲章は、この「鬼」という文化を大切に、北上市民の誇りや未来を表現しているのだそうです。
「鬼」は、一般的に悪い妖怪としてイメージされますが、このように神様や仏様としても祀られることがあり、鬼が死者の霊魂や、人々の生活に福をもたらす、あるいは災いを防ぐ力を持つものと信じられてきたからに他なりません。
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鬼の博物館「鬼の館」にはどんな鬼がいるの?
そんな鬼たちの実態を知ってもらおうと、「鬼」のテーマ博物館として、1994(平成6)年に北上市立「鬼の館」が開設されました。館内に入るとまず入口で「ゲゲゲの鬼太郎」がお出迎えをしてくれるようです。

鬼太郎は2つの心を持ちながら悪者を退治していきますが、2つの心は人間にもあります。良い心と悪い心です。心の持ち方で、人の心というものはめまぐるしく変化します。人との結びつきが深い「鬼」を知ることで、誰もが知ってる妖怪の鬼太郎を探ることから始まります。
そして津軽の鬼っ子が守る「鬼の門」をくぐると、全国の鬼の展示や説明が始まります。ここで「自分の心の中にいる鬼とは何なのか?」を問い直してもらおうという趣旨です。
つまり「鬼神様」とは、
- 鬼神は、死者の霊魂や、超人間的な力を持つ存在を指します。
- 仏教では、地獄の鬼や、仏教の守護神として祀られる鬼神もいます。
- 鬼神社では、鬼が神として祀られています。
- 鬼は、人々の生活に禍や福をもたらすものと考えられています。
- 鬼は、自然界の力を持つものや、災いを鎮める力を持つものとして、神様として扱われることもあります。
であり、鬼と人と神様や仏様の関係とは、
- 鬼は、もともと死者の霊魂や、自然界の力を持つものとして、神と一体であると考えられてきた鬼は、仏教の影響で、地獄の鬼や、仏教の守護神として扱われるようになった
- 鬼は、神と悪魔の中間的な存在として、どちらか一方ではない、複雑な存在であると捉えられている
ということを考えて欲しい、というわけです。
北上市立鬼の館
- 岩手県北上市和賀町岩崎16地割131
- TEL:0197-73-8488
- 開館時間:9:00~17:00
- 定休日:なし
- URL:https://www.city.kitakami.iwate.jp/life/soshikikarasagasu/oninoyakata/index.html
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まとめ
鬼ってなに?
日本では古くから、「鬼」から連想されるものとして、逞しい妖怪のイメージや「強い」、「悪い」、「怖い」、「大きな」、「物凄い」といったものが考えられます。また冠詞や形容詞のように、「鬼軍曹」や「仕事の鬼」といった「厳しい」とか「猛烈な」といった意味になることもあります。「鬼」は、一般的に悪い妖怪としてイメージされますが、このように神様や仏様としても祀られることがあり、鬼が死者の霊魂や、人々の生活に福をもたらす、あるいは災いを防ぐ力を持つものと信じられてきたからに他なりません。
鬼の博物館「鬼の館」にはどんな鬼がいるの?
そんな鬼たちの実態を知ってもらおうと、館内に入るとまず入口で「ゲゲゲの鬼太郎」がお出迎えをしてくれるようです。鬼太郎は2つの心を持ちながら悪者を退治していきますが、2つの心は人間にもあります。良い心と悪い心です。心の持ち方で、人の心というものはめまぐるしく変化します。人との結びつきが深い「鬼」を知ることで、誰もが知ってる妖怪の鬼太郎を探ることから始まります。そして津軽の鬼っ子が守る「鬼の門」をくぐると、全国の鬼の展示や説明が始まります。ここで「自分の心の中にいる鬼とは何なのか?」を問い直します。
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