バテンレースってなに?なぜ上越市にはレース工房があるの?日本のレース編みの歴史は?基本的な編み方は?【あさイチ】

BLOG
スポンサーリンク

こんにちは鳥巣です。7/2のあさイチでは上越のレース編みが紹介されるようです。私がまだ子供だった頃、近所のお母さんたちの間で突如、レース編みが流行ったことがありました。理由は分かりませんが恐らく、町内会館あたりでレース編み機販売店が、近所の奥様向けに、「誰でも簡単にできるレース編み教室」みたいなのを開催したのではないでしょうか?それからしばらくの間、町内には「ジャー!ジャー!」というレース編み機の音が響き渡っていたことを覚えています。

バテンレースとは?

バテンレースとは、糸を幅1センチほどの、テープ状に編んだレースの「ブレード」と呼ばれる縁飾りで図柄の輪郭を描き、 その内側にかがり縫いで様々な模様を施すレース製品のことです。

私は今までレース編みをやった経験がないので(小学生の頃、リリアンはやった)、細かいことは分かりませんが、そもそも「レース編み」というのはどうやって作られるのかから調べてみました。

要するに”レース編み”とは、ブレードと呼ばれる”部品”を作って、それを組み合わせて作品にするもののようです(そもそもが間違っているかもしれません)。そういえばレース編みの作品には帯状になっている部分と、それを繋げた部分で全体のデザインが作られていますよね。

番組で紹介される「吉田バテンレース」は、創業が明治25年で、新潟県伝統工芸品に認定されている「バテンレース」のブレードやバテンレース製品の製造・販売をされている工房です。

吉田バテンレース

<広告の下に続きます>

日本のバテンレースの歴史は?

バテンレースが海外から日本に伝わったのは、明治時代のことです。19世紀後半にブレード(布テープ)を使って、手作業で作り上げるレースが西洋で人気になり、明治20年頃に日本の横浜や神戸に渡来したといいます。家庭内職に向いているバテンレースは、日本でも急速に普及しました。

ブレードの一例(出典:Amebaブログ)
ブレードの一例(出典:Amebaブログ)

バテンレースという名前は、ドイツのヘッセン(Hessen)州バテンバーグ(Battenberg)が由来と言われています。

横浜でバテンレースが盛況になっていることを知った吉田虎八郎(吉田バテンレース初代)らが高田市(現:上越市)でもやってみようと呼びかけたのが、高田のバテンレースの始まりだったといいます。

ただ当時は、まだバテンレースの材料となるブレード(布テープ)は輸入されていたので、原料を入手するのは困難な時代でした。そこで

横浜からバテン手芸の指導者を呼んでバテンレース工場を開設し、その後、上越地方はバテンレースの有数の産地として発展したといいます。

その後、第一次世界大戦が始まり、特にアメリカの贅沢品の輸入禁止処置によって、日本からの輸出も激減してしまい、廃業する業者が続出しました。バテンレースはいっきに衰退の道をたどり消滅寸前の状態になってしまいます。その上に、関東大震災にも見舞われ、バテンレース各社は更に大きな打撃を受けます。

昭和に入ってからも満州事変、支那事変、第二次世界大戦と事件が起こり、さらに苦しい時代を迎えることになりますが、第二次世界大戦が終わり、高度経済成長と日本の生活様式の欧米化が追い風になって、バテンレースが再び注目を集めました。

しかし日本の経済成長とともに円高が進み、安価な中国製のレースが大量に流入するようになると、レースの需要も再び激減していったのです。

このような時代の大きな荒波を何度も乗り越えて、上越のバテンレースは受け継がれてきました。

<広告の下に続きます>

上越にはレース編み体験工房があるの?

上越市には江戸時代末期の貴重な町家として、新潟県上越市の文化財にも指定されている歴史的建造物「旧今井染物屋」があります。これが地場産業「バテンレース」作りを体験できる施設として2021年にリニューアルオープンしました。

これは江戸時代末期に建てられた町家で、市内で最も古い町家として、これまでも見学できましたが、今では高田(現上越市)の伝統産業だったバテンレースについて体験したり学習できる施設として生まれ変わりました。

ここではバテンレース事業者の作品と、バテンレースの材料となるブレードをつくる織機を常設展示しています。また土曜・日曜の13:00~15:00には、バテンレース事業者が実演・販売を行うほか、制作体験をすることもできます。

吉田バテンレース(出典:YUKIGUNI*JOURNEY)
吉田バテンレース(出典:YUKIGUNI*JOURNEY)
当時のブレード織機(出典:YUKIGUNI*JOURNEY)
当時のブレード織機(出典:YUKIGUNI*JOURNEY)
チャノマ(出典:上越市公式Webサイト)
チャノマ(出典:上越市公式サイト)

旧今井染物屋

<広告の下に続きます>

レース編みの基本の編み方は?

レース編みには基本的な編み方が何種類かあります。毛糸などの編み物でも同じですが、棒針(2本編み)やかぎ針(1本編み・クロッシェ)などを使って編んでいきます。

  • くさり編み
  • 平編み
  • 円形編み

がありますが、いずれもかぎ針を使って編んでいきます。くさり編みは一番基本になる編み方で

針に糸をかけて引き出します
針に糸をかけて引き出します
1.を繰り返します
1.を繰り返します
必要な数を編みます
必要な数を編みます
のようになって、表面と裏面ができます。
のようになって、表面と裏面ができます。

平編みには、細編みや中長編み、長編み、長々編み、引き抜き編みなどがあって、デザインによって編み方を変えていきます。このあたりになると奥が深すぎて、私の手には負えなさそうなので、もっと詳しく知りたい方は編み物専門サイトや編み物雑誌などを参考にしてください。(参考資料:クロバー)

<広告の下に続きます>

まとめ

バテンレースとは?

バテンレースとは、糸を幅1センチほどの、テープ状に編んだレースの「ブレード」と呼ばれる縁飾りで図柄の輪郭を描き、 その内側にかがり縫いで様々な模様を施すレース製品のことです。

日本のバテンレースの歴史は?

バテンレースが海外から日本に伝わったのは、明治時代のことです。19世紀後半にブレード(布テープ)を使って、手作業で作り上げるレースが西洋で人気になり、明治20年頃に日本の横浜や神戸に渡来したといいます。家庭内職に向いているバテンレースは、日本でも急速に普及しました。

上越にはレース編み体験工房があるの?

上越市には江戸時代末期の貴重な町家として、新潟県上越市の文化財にも指定されている歴史的建造物「旧今井染物屋」があります。これは江戸時代末期に建てられた町家で、今では高田(現上越市)の伝統産業だったバテンレースについて体験したり学習できる施設として生まれ変わりました。ここでは土曜・日曜の13:00~15:00には、バテンレース事業者が実演・販売を行うほか、制作体験をすることもできます。

レース編みの基本の編み方は?

レース編みにはくさり編み、平編み、円形編みなどの基本的な編み方が何種類かあります。毛糸などの編み物でも同じですが、棒針(2本編み)やかぎ針(1本編み・クロッシェ)などを使って編んでいきます。平編みには、細編みや中長編み、長編み、長々編み、引き抜き編みなどがあって、デザインによって編み方を変えていきます。

タイトルとURLをコピーしました