ホッキ貝ってどんな貝?苫小牧ってホッキ貝が名産なの?たまごが絶品の”幻の抱卵ホッキ貝”ってなに?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。3/4のあさイチでは、苫小牧からホッキ貝が中継されるようです。北寄貝を家で食べることはほとんどないのですが、北海道の苫小牧のホッキ貝の水揚げが全国でも有数だということは最近知りました。中でも滅多に食べられない”幻の”抱卵ホッキのたまごがあるというので調べてみました。

ホッキ貝ってどんな生き物?

ホッキ(北寄)貝は学術上の標準和名をウバガイといいます。ホッキ貝という名前は、アイヌ語の「ポッキセイ(pok – sei)」からきているといいます。

アイヌ語でpok 「ポク」は「下、しも」のことでそこから女性器のことを意味しているからだと思われます。そして「セイ」は「殻」を意味する言葉です。それは

半開きになった貝殻の間から俗にサネと称する舌状物を突き出している時の様子がすこぶる女性器を思わせるものがあるというのでこの名がある。

引用:「ホッキ巻」、「和人は舟を食う」2000年、北海道出版企画センター

という資料もあるようです。(参考資料:BLOG「とんちゃん日記1」)

和名の「ウバガイ」は、福島県から千葉県の銚子当たりまでの呼び名だそうです。それはホッキ貝が長寿命で、約30年以上も生きることと、貝殻が薄汚れて見え、姥(老婆)を思わせるためだといいます。ただ市場では「ホッキ貝(北寄貝)」という名前の方が一般的です。

潮間帯下(ごく浅い水深)〜水深50mの砂泥地に生息していて、分布は、九十九里・銚子〜北海道日本海沿岸以北と千島列島、サハリン、沿海州、オホーツク海の浅い砂地です。

水揚げ量は圧倒的に北海道が多く、漢字にすると「北寄貝」で北のイメージがあります。漢字の由来は、北海道などで採れる「北に寄った」貝であるためホッキ貝と言われたという説もあるそうです。ウバガイという標準和名はもとは福島県での呼び名で、流通の場ではまったくといっていいほど使われていません。

主に貝ケタ網漁(砂に潜っている貝を高圧水流で掘り返す方法)で漁獲されます。北海道、東北太平洋側などから日常的に入荷してきます。

生きた状態で入荷してくる以外に冷凍のものもあります。鮮魚店でもない日はないというくらいに重要なもので価格は比較的安く手に入ります。市場では黒くて大きいものほど高く、色合いの薄くて小さいものは安いようです。

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ホッキ貝って苫小牧の特産なの?

2023年のホッキ貝(姥貝)の水揚げ量ランキングは、苫小牧市によれば、苫小牧市が842トンで、2位は北海道・別海町の510トン、3位が根室市の430トン、4位は釧路市白糠町の374トン、5位は青森県三沢市の268トンでした。(参考資料:苫小牧民報社)苫小牧市は2位以下を倍近く引き離して、断トツのトップで、22年連続の水揚げ日本一だったようです。

北寄貝は殻長が10cmほどに成長する大型の二枚貝です。形は丸みのある三角形で、殻は厚くて堅く、角は薄い茶褐色です。北寄貝の名前の通り、冷たい海水を好みます。深さ10mほどの海底の砂地で、普段は砂の中に身を潜めていて、長い水管を延ばして水を吸い、そこに含まれるプランクトンを食べます。

また産卵期が5~6月のため苫小牧漁業をはじめ、多くの地域では禁漁期間として資源保護に努めているようです。また北海道の規則では、殻長7・5センチ以上ですが、苫小牧漁協では独自基準で9センチ以上と定めて、ホッキ貝の成長を促しているそうです。そこまで育つには5~6年もかかるそうです。

移植放流などの漁場改善で資源を安定化し、資源量に対する漁獲量も10%以上が乱獲とされるところ、苫小牧では4%程度に抑制されているそうです。それでも資源量の拡大によって漁業者1人当たりの漁獲上限はこの3年間で右肩上がりとなっています。

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幻の抱卵ホッキ貝ってなに?

ホッキ貝は、身、水管、貝柱、ひもなどそれぞれに美味しいのですが、禁漁期に入る直前の4月下旬ころには、”抱卵ホッキ貝”という”幻の”ホッキ貝がスーパーなどに出回ることがあるそうです。

それは産卵期を控えて、お腹に卵を抱えた母貝で、サザエなどの伊豆半島での海中観察例からすると、おそらくは5~6月の大潮の満潮時にオスとメスが一斉に放精放卵をするのではないかと思われます。それが禁漁期を前にして、漁師さんの網にかかって水揚げされてしまったのだと思われます。

抱卵ホッキ貝(出典:BLOG「今日も元気です」)
抱卵ホッキ貝(出典:BLOG「今日も元気です」)

調理後30分が賞味期限だという「ホッキの卵の醤油漬け」は、モチッとした食感で自然の恵みの珍味なのだそうです。ただ抱卵ホッキは現地でもなかなか手に入らないそうなので、”幻のホッキの卵”と呼ばれる所以なのだと思われます。

ただ禁漁期がずれている太平洋沿岸の北海道様似町では、5月になると卵をパンパンに抱えた北寄貝が食べられるそうです。この地域以外では禁漁になっているところがほとんどなので、ホッキの卵を食べたことある人はあまりいないのではないかということです。オホーツク沿岸の漁師さんからは、この時期になると「送ってくれ」と頼まれるのだそうです。同業者だからこそ、美味しいことを知っているのでしょう。

身はお刺身に、卵は粉をはたいてムニエルにしてみると、フワッとした食感が白子のようで、甘くてコクがあってまろやかで絶品なのだそうです。5月いっぱいにはホッキ漁は終わって禁漁期に入るので、ここでも”幻の”抱卵ホッキなのでしょう。

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まとめ

ホッキ貝ってどんな生き物?

ホッキ(北寄)貝は学術上の標準和名をウバガイといいます。ホッキ貝という名前は、アイヌ語の「ポッキセイ(pok – sei)」からきているといいます。和名の「ウバガイ」は、福島県から千葉県の銚子当たりまでの呼び名です。それはホッキ貝が長寿命で、約30年以上も生きることと、貝殻が薄汚れて見え、姥(老婆)を思わせるためだといいます。

ホッキ貝って苫小牧の特産なの?

2023年のホッキ貝(姥貝)の水揚げ量ランキングは、苫小牧市によれば、苫小牧市が842トンで、2位は北海道・別海町の510トン、3位が根室市の430トン、4位は釧路市白糠町の374トン、5位は青森県三沢市の268トンでした。(参考資料:苫小牧民報社)苫小牧市は2位以下を倍近く引き離して、断トツのトップで、22年連続の水揚げ日本一だったようです。

幻の抱卵ホッキ貝ってなに?

ホッキ貝は、身、水管、貝柱、ひもなどそれぞれに美味しいのですが、禁漁期に入る直前の4月下旬ころには、”抱卵ホッキ貝”という”幻の”ホッキ貝がスーパーなどに出回ることがあるそうです。それは産卵期を控えて、お腹に卵を抱えた母貝です。調理後30分が賞味期限だという「ホッキの卵の醤油漬け」は、モチッとした食感で自然の恵みの珍味なのだそうです。ただ抱卵ホッキは禁漁期の関係で、現地でもなかなか手に入らないそうなので、”幻のホッキの卵”と呼ばれる所以なのだと思われます。

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