10/27(月)のNHK『あさイチ』いまオシLIVE中継は、秋田県の「漁師町の石焼鍋(いしやきなべ)」!「石焼鍋」といえば、秋田県・男鹿(おが)半島の漁師料理です。この石焼鍋の発祥や歴史、地元での生活との関りについて調べてみました。
🔥 石焼鍋ってどんな料理?
ざっくり言うと、
“浜に戻った漁師さんが、焚火の中で真っ赤に熱しておいた石を──桶いっぱいの魚と出汁にドボン!!🔥”
……という、もうこの時点で映像が勝ってる料理です。
- 木桶または木皿に 魚(ハタハタ・鯛・ヒラメなど)と味噌ベースのスープ を入れておく
- 浜辺で 玄武岩などの石を真っ赤になるまで焼く
- それを素手で(※実際は道具)ドーッ!と放り込む
すると――
「ジュワァァアアアア!!!!」と火柱レベルの蒸気が立ち上がる🔥
この “瞬間的に沸騰させて一気に仕上げる豪快さ” が、漁師料理ならではの魅力です。

あさイチの中継でも「岩﨑アナが熱っ!! って言いながら身をよじる」という光景が見えるようです。
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🐟 発祥は「浜で食べる即席鍋」だった説
石焼鍋の始まりは、男鹿半島の漁師さんたちが
「家に戻るまで待てない。釣ったその場で食べたい!」
という欲望から生まれたと言われています。
- 鍋も火も用意できない → 石を焼いて代わりに使えばいいじゃないか!
- しかも “石を入れることで一瞬で煮立つ”=時短クッキング
- 洗い物もほぼゼロ(桶を海で洗うだけ)
という、いかにも漁師さんっぽい 合理性と豪快さが同居した料理なんです。
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🐟 石焼鍋に使われる魚って?季節によって中身が変わる漁師鍋
石焼鍋は「これが正解」という決まったレシピがある料理ではありません。“その日に獲れた魚を、その場で突っ込む”のが本来のスタイルです。男鹿半島周辺でよく使われる魚は、季節によって変わります。
- 春〜夏:真鯛、スズキ、アイナメなど白身魚が中心
- 秋〜冬:ハタハタ、タラ、アンコウ、時にはカニ入りの豪華版になることも
- 特別版:イカやホタテ、ワカメなどを加えて“海の全部入り”にする漁師さんも
つまり石焼鍋は、「漁師版・海の寄せ鍋」なんですね。
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🔥 “味”より“体験”の料理
石焼鍋は味としては「味噌ベースの海鮮鍋」に近く、味だけなら他の鍋でも再現できます。
でも漁師さんが愛する理由はそこではありません。
「グツグツ煮立つ瞬間の迫力」「浜で仲間と囲んで一緒に食べる空気」。
つまりこの料理の本質は、味覚というより“共同体験型グルメ”なんです。
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あさイチ中継の注目ポイントは?
今回の中継を担当するのは、あさイチ東北エリア担当の岩﨑果歩(いわさき・かほ)アナウンサーです。彼女は、派手すぎない落ち着いたリアクションと、初対面の相手とも自然に距離を縮める柔らかさが魅力。特に漁師さんや地元のお母さん世代からの受けが良く、厳つい現場でも笑顔を引き出してくれる“安心感のある案内役”といえます。石焼鍋の中継では、以下の2つのポイントに注目するとより臨場感が楽しめそうです。
① 「石を入れる瞬間」の“音”と“湯気”
石焼鍋の一番の見どころは、真っ赤に焼けた石が魚と出汁に投入される瞬間です。ぶくぶくと泡が立ち、ジュワッという音とともに白い湯気が立ちのぼる様子は、テレビの画面越しでも迫力があります。岩﨑アナが思わず「わっ!」と声を上げる表情に注目したいところです。
② 漁師さんとの距離感
彼女は“あえて大げさなリアクションをしないタイプ”なので、驚いた時も自然体なのが特徴。「熱いんですね」「これ、何分くらいでできるんですか?」と素直な疑問をそのまま聞いてくれるタイプなので、現場の空気が伝わりやすいはずです。
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実際に「石焼鍋」を体験できるスポット
テレビで見たあとに「自分でもやってみたい」と思った方に向けて、観光客でも体験できる石焼鍋スポットをまとめました。宿泊向けの提供もありますが、今回は日帰りでも立ち寄れる“体験型グルメ”を中心に紹介します。
OGAマリンパーク(男鹿市)
男鹿の海沿いにある観光施設「OGAマリンパーク」では、石焼鍋を“実演形式”で体験できるイベント型プランが不定期で開催されています。スタッフの方が焼いた石を投入してくれる見学型のほか、タイミングによっては希望者が石入れに参加できる回もあるため、撮影や記念体験としても人気があります。
料金はイベントによって異なりますが、おおむね1人あたり2,000〜3,500円前後。海鮮の具材は季節によって変わり、地魚を中心に味噌ベースまたは塩ベースのスープで提供されます。

- 秋田県男鹿市船川港船川海岸通1
- TEL:0185-24-9143
- 営業時間:24時間
- 定休日:なし
- URL:https://oganavi.com/spot/60/
※公式サイトには「石焼鍋」の文字が大きく載っていないことが多いため、事前に「開催日」「体験有無」を電話で確認するのが安心です。また「テレビで見たけれど場所が分からない」という声は毎年多いため、事前に“男鹿市観光協会”か“OGAマリンパーク”の情報を押さえておくのがおすすめです。
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その他の宿泊施設・体験候補スポット
男鹿温泉郷・男鹿ホテル
- 秋田県男鹿市北浦湯本草木原13-1
- TEL:0185-33-3101
- URL:https://oga-hotel.com/
男鹿温泉郷にある男鹿ホテルでは、温泉とともに名物の石焼料理を体験できます。会席料理に石焼を組み合わせたプランが用意されており、熱々の石を投入する様子を目の前で楽しめるのが特徴です。真鯛など旬の魚を使った豪快な一品は、観光と食文化を同時に満喫したい人におすすめ。海の幸と温泉の両方を堪能できるため、旅行で訪れる際には人気の高い宿のひとつです。
男鹿海鮮市場内
不定期で石焼鍋の実演販売が行われることがあります。観光協会のSNSでの告知が目安。市場に隣接して「海鮮屋」というお店もあります。
- 秋田県内の郷土料理イベント(冬季)
市民祭や「寒風山イベント」などで大鍋形式の石焼鍋が振る舞われる年もあります。
海鮮屋
- 秋田県男鹿市船川港船川海岸通り二号9-10
- TEL:0185-24-5233
- 営業時間:11:00~15:00
- 定休日:なし
- URL:https://r.goope.jp/ogakaisenichiba/
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石焼鍋は「見る料理」から「体験したくなる料理」へ
男鹿半島の石焼鍋は、もともと漁師たちが浜で交わした“おかえりの一杯”として受け継がれてきた料理です。真っ赤に焼けた石を魚と出汁に落とし込み、一気に沸き立たせて仕上げるという豪快な調理法は、味だけでなく音・湯気・立ち上る香りまでが一体となった“体験型の郷土食”といえます。
今回のあさイチ中継では、その迫力ある調理の瞬間が全国の朝に届けられることになります。テレビ越しでも湯気が立ちのぼる様子を見てしまったら、きっと「自分の目で見てみたい」「本物を味わってみたい」という気持ちが生まれるはずです。
石焼鍋は、宿泊でゆっくり味わうこともできますが、日帰りでも体験できるスポットがあるのが魅力ですね。番組をきっかけに、旅の目的地がひとつ増えるきっかけになれば幸いです。