わっぱせいろの使い道と特徴は?歴史は?なぜ長岡でわっぱせいろ?電子レンジは使える?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。8/1のあさイチではわっぱせいろの工房から中継が繋がるようです。蒸籠は我が家にも一つだけありますが、焼売などを蒸すとき以外にはあまりつかっていません。持っている蒸籠(せいろ)がそれなりに大きいので、出したり片づけたりが面倒で、つい小さなザルにクッキングペーパーを敷いたり、折り畳みの小さな蒸し器を使ったり、それも面倒な時には耐熱容器に素材と少量の水を入れてチンしてしまいます。が、そんなわっぱせいろのいいところはどこにあるのでしょうか?

長岡・寺泊ではなぜ”わっぱせいろ”が作られるようになった?

日本海に面した新潟県長岡市の寺泊(てらどまり)では、古くから農業や漁業に代わる冬場の生業(なりわい)として篩(ふるい)作りが盛んでした。その歴史は少なくとも江戸後期まで遡ります。そして

1982年(昭和57年)には、「大字山田(おおあざやまだ)の曲物製造技術」として、旧寺泊町の無形文化財(工芸技術)に指定されてました。そして昭和30~40年代には、地域内に10数軒の製造者がいましたが、農業の機械化などにより徐々に需要が減少し、現在は足立茂久商店だけが「篩屋(ふるいや)」としてその技術を伝承しています。

つまり海が荒れたり雪が積もったりして漁業や農業ができない季節の副業として、曲げわっぱ作りが始まったというわけです。

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曲げわっぱの使い道は蒸籠だけではない?!

現在、足立茂久商店では曲げわっぱで、篩(ふるい)、裏漉し(うらごし)器、蒸籠、わっぱ(弁当箱など)を作っています。私は、裏漉しは金属製のものを使っているので、我が家にあるのは蒸籠とお弁当箱だけです。

裏漉し(出展:新潟県)
裏漉し(出展:新潟県)
蒸籠(出展:新潟県)
蒸籠(出展:新潟県)

他にも、曲げわっぱを使った”スツール”や照明器具、曲げ輪を使ったアート作品なども作られているようです。

曲輪(まげわ)スツール(出展:新潟の使い方)
曲輪(まげわ)スツール
照明〈ゆきほのか〉(出展:新潟の使い方)
照明〈ゆきほのか〉(出展:新潟の使い方)
アート作品〈曲輪の球体〉(出展:新潟の使い方)
アート作品〈曲輪の球体〉

曲げわっぱも長い間使っていると、新品のときよりだいぶ傷や色味が増してきます。落としたときにできたのか、食洗機にいれたときになにかにひっかけてしまったのかはわかりませんが、大小の傷もできます。

こうした「風化」が、ただの「劣化」としてかんじられるのか、それとも「味」として感じられるかだと思います。傷や変色も「味」として受け止められるなら、曲げわっぱは「使える」お弁当箱などとして、選ぶべきお弁当箱のひとつになるかもしれません。

そして昨今のプラスチック文化と比較して、決して安っぽくない伝統を感じることのできる、環境にやさしいエコロジーな道具でもあるわけです

伝統を守りつつも、新しいジャンルの作品づくりにも積極的に取り組んでいるという11代目の足立さんですが、ふるいなどの需要はだんだん減りつつあるので、受け継がれてきた伝統を守りつつ、これまでの曲物には無い新たな分野での作品作りに挑戦していきたいと語っておられます。

また、足立茂久商店では、網の張り替えなどの修理も請け負っているそうで、製造や販売に加えて修理も行っているそうです。自社で作ったものでなくても受け付けているそうです。

足立茂久商店

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曲げわっぱに電子レンジは使えるの?

長岡の曲げわっぱは、昔ながらの檜(ひのき)や唐檜(とうひ)の曲輪を山桜の皮で綴じ合わせて作られているのが特徴です。金属は使われていませんが、電子レンジにかけると、わっぱの木材に含まれている水分が蒸発して変形してしまうことがあるそうです。

ただネットで販売されている曲げわっぱの中には、”レンジ使用可”と書かれているものもあります。これは水分が多く、乾燥に強い木を使って作られているものもあるそうです。ただ、その場合も長時間のレンジ使用は変形のもとになるので、短時間(お弁当の温めなど)に留めたほうがいいでしょう。

もっともプラスチックでできた”曲げわっぱ風”のものについては、この限りではありません。

また、面倒くさいからといって食洗器にかけてしまうのもおススメはできません。特に高温のお湯で洗うのは曲げわっぱを傷めてしまいかねません。それでも、「ダメになったら仕方ない」と割り切って、私も普通の曲げわっぱを食洗器に入れて使ってしまうことはあります。もっともこれは自己責任です。

しかし食洗器の「乾燥」は曲げわっぱを傷めてしまいそうなので、私は食洗器を使う場合も「洗浄だけ」にしています。これなら手洗いをしてお湯で流すのとあまり変わらないような気がしています。

洗い終わった後の乾燥も、自然乾燥です。中に溜まった水分は捨てて、布巾で軽く拭いたら、その後は洗いカゴに入れて干しています。

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まとめ

長岡・寺泊ではなぜ”わっぱせいろ”が作られるようになった?

長岡市の寺泊では、古くから農業や漁業に代わる冬場の生業(なりわい)として篩(ふるい)作りが盛んでした。つまり海が荒れたり雪が積もったりして漁業や農業ができない季節の副業として、曲げわっぱ作りが始まったというわけです。

曲げわっぱの使い道は蒸籠だけではない?!

現在、足立茂久商店では曲げわっぱで、篩(ふるい)、裏漉し(うらごし)器、蒸籠、わっぱ(弁当箱など)を作っています。伝統を守りつつも、新しいジャンルの作品づくりにも積極的に取り組んでいます。

曲げわっぱに電子レンジは使えるの?

曲げわっぱは、昔ながらの檜(ひのき)や唐檜(とうひ)の曲輪を山桜の皮で綴じ合わせて作られているのが特徴です。金属は使われていませんが、電子レンジにかけると、わっぱの木材に含まれている水分が蒸発して変形してしまうことがあるそうです。ただネットで販売されている曲げわっぱの中には、”レンジ使用可”と書かれているものもあります。これは水分が多く、乾燥に強い木を使って作られているものもあるそうです。ただ、その場合も長時間のレンジ使用は変形のもとになるので、短時間(お弁当の温めなど)に留めたほうがいいでしょう。

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