こんにちは、まどかです。9/2のあさイチ中継では北海道・新冠(にいかっぷ)町の”体験型美術館”が登場します。体験型と聞くと淡路島にある名作の陶板複製画を中心とした”名画に触れる美術館”としても有名な「大塚国際美術館」が思い出されますが、新冠の美術館では何が体験できるのかを解説していきます。
北海道・新冠町は“名馬の里”
新冠は北海道の中南部、襟裳岬から西に向かって苫小牧に向かって100㎞ほど、苫小牧と襟裳岬の中間あたりのところにあります。競走馬に詳しい方ならかつての名馬「ハイセイコー」の故郷だったことでも有名で、他にもトウカイテイオー、ナリタブライアンなどの名だたる名馬を輩出している町です。
競走馬の生産で知られる新冠町は、優駿浪漫街道と呼ばれる国道235号線沿いに、1872(明治5)年、馬の生産・品種改良を目指す開拓使が牧場を開いたのが馬産地になったはじまりです。
今ではアニメ「ウマ娘」でも有名ですが、名馬のふるさととしても有名な新冠町。実はそんな町に“アート体験”ができる美術館があります。
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太陽の森ディマシオ美術館で体験できること
清らかな光に包まれて――新冠町では体験型アートを味わうことができます。「太陽の森ディマシオ美術館」は廃校になった小学校体育館の造りを生かして、美術館としては珍しい自然光のもとで作品を観賞できる展示室があり、世界最大級の油彩画とともにディマシオの作品が壁一面に展示されています。
ひとりの画家が描いたものとしては世界最大の油彩画といわれるこの作品はそのサイズ感に圧倒され、それ自体が”体験”ともいえますが、驚くのはそればかりではありません。
作品を鑑賞していると、展示室に変化が現れます。1日に8回、毎時30分に光と音によるプログラムを上映(上映時間9分)しています。美しいステンドグラスからの採光がカーテンで遮られると、プログラムがスタートです。

自然光で見るときの作品とは一転、より幻想的な世界観が広がり、宇宙空間を思わせる光景のなかに没入していく感覚を体験しました。
ライティングの変化とともに、作品の色相まで変わっていく様子は、もはや神秘の空間とも感じる不思議な体験です。
ライティングの色相により、巨大な絵画のなかに浮き出して見える部分が入れ替わっていくと、絵画の隅々までをより深く鑑賞できるおもしろさも発見しました。
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また、巨大な作品のサイズに合わせて四方に鏡が組み込んであり、鏡の上に立つと(床の鏡の上に立って作品に近づけるエリアがあります)、まるで作品の中へ入っていくような、さらには自分が作品の一部になったような感覚に陥り、時間が経つにつれ、神秘の世界に浮遊しているような不思議な感覚に包まれます。

この展示室は、巨大な作品のスケール感に加え、光や音、鏡の効果がおそらく見る人によって異なる想像もしないような感覚をもたらす、強烈なイリュージョン空間でした。


一方で特筆したい点は、作品を展示する家具や、床に敷かれたペルシャ絨毯です。何気なくホールになじんでいますが、アート作品のほかにも隅々まで視線を移していくと、美しい工芸品に出合う思いがけない感動があるかもしれません。

そしてこちらは1階の展示室にあるヨーロッパの田舎をテーマにしたミニチュア陶芸作品。まるで人々が動き出しそうな生き生きとした田舎の町や風景は、さまざまな角度から鑑賞して何度も楽しめます。絵画の作者のディマシオやラリックが暮らしたヨーロッパのイメージが膨らんできます。
なお、美術館の敷地内にある「ディマシオ・グランピングビレッジ」を利用すると、もれなく”ナイトミュージアム”も体験できるそうです。
太陽の森ディマシオ美術館 (Dimaccio Art Museum The Forest of Taiyo)
- 北海道新冠郡新冠町太陽204-5
- TEL:0146-45-3312
- 開館時間:10:00~16:30
- 休館日:なし
- URL:https://dimaccio-museum.jp/
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まとめ
太陽の森ディマシオ美術館は、やわらかな自然光と幻想的な光の演出に包まれながら、作品と一体になるような不思議な感覚を味わえる場所でした。
新冠町を訪れたら、雄大な牧場の風景や競走馬の歴史を楽しむとともに、この美術館でアートの“体験”もぜひプランに入れて欲しいです。観光の合間に立ち寄るのもよし、グランピングを組み合わせて“ナイトミュージアム”を楽しむのもおすすめ。北海道旅行の思い出をより特別なものにしてくれるはずです。