こんにちは鳥巣です。新年最初のブラタモリは黒部峡谷です。タモリさんは黒部峡谷やダムには今までにも行っているはずですが、今回の旅は今までと何が違うのでしょうか?それは今年から新たに一般に開放される黒部宇奈月キャニオンルートでしょう。ダム工事のために整備されたルートは絶景とは違う迫力があるようですので、ちょっと調べてみました。
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新名所”黒部宇奈月キャニオンルート”ってなに?
従来の主な観光ルートになっている「立山黒部アルペンルート」ですが、富山駅からは富山地方鉄道の「立山駅」まで65分、そこからケーブルカーに乗り換えて「美女平」まで7分、美女平からは”雪の壁”で有名な観光バスで50分、終点の「室堂」でさらにトロリーバスに乗り換えて10分、終点の「大観峰」からはロープウェイとケーブルカーを乗り継いでようやく黒部第四ダム(クロヨン)に辿り着きます。
富山駅からは、乗り継ぎ時間を考えなくても、5回の乗り換えがあって実に2時間半もかかります。
もっとも長野県側からでもJR信濃大町駅から特急バスや路線バス、電気バスを乗り継いで最短でも2時間かかりますから、黒部峡谷がいかに山深くにあるのかがわかります。
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そんな人跡未踏だった黒部峡谷の奥地に巨大なダムが完成したのが1963年(昭和38年)ですが、その遥か以前の1917年(大正6年)からダム建設に向けた調査が始まっていたといいます。
その発端はアルミ製造のための電力を確保する必要があったためですが、黒部峡谷は川の両側が切り立っていてダム建設には最適の地だと判っていながら、あまりの秘境で渓谷が急峻なことから、人の行手を阻んでいたといいます。
そんな黒部の奥地にダム(黒部第三ダム)建設のため、1929年(昭和4年)に幅50cmの歩道が作られました。これが黒部峡谷開発の先駆けでした。
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1936年(昭和11年)には黒三ダムの建設が始まりますが、幅50cmの歩道では資材も運べませんから、エレベーターとトンネルを掘って現場までの輸送を確保しました。その時には高温地帯や雪崩の襲来など、悲惨な工事だったと言われています。この話はドキュメンタリー小説家の吉村昭さんの「高熱隧道」に詳しく書かれています。
これらの日本電力(株)(戦前の電力会社)や関西電力が工事用に整備したルートが2024年度から一般開放されることになり、それが今回のブラタモリでタモリさんと野口アナが行く「黒部宇奈月キャニオンルート」というわけです。
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黒部宇奈月キャニオンルートの見どころ
注意事項
黒部宇奈月キャニオンルートは、その成り立ちからして、ダム建設のための工事用ルートですから、ルート見学中に一部の途中下車で絶景を見られる場所はありますが、工程の途中で勝手にツアーを離れて個人行動をすることはできません。
また、工事用に整備されたルートのためほとんどの区間がトンネルになっていて、一部を除いて、コースの途中からのトンネル外の景色・絶景等は見られません。
またこのツアーは、例えば、各旅行会社において、1泊2日の基本コースに、富山県内までの往復の交通、周辺観光、前後の宿泊などを加えた形でツアー商品として企画され、販売されることになります。なお、基本コース単体の販売も予定しています。
各旅行代理店での販売開始は、2024年1月29日以降に予定しているとのことです。詳しいことは、
https://canyon-route.jp/(黒部宇奈月キャニオンルート)
https://canyon-route.jp/qa/(よくある質問)
をご覧ください。
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宇奈月温泉までのアクセスと黒部宇奈月キャニオンルート
宇奈月温泉から黒部第四ダムまでのキャニオンルート
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工事用トロッコ電車
黒部峡谷鉄道の終着駅・欅平駅と竪坑エレベーターとをつなぐ工事用トロッコ電車は、昭和10年頃から工事関係者の移動手段として活用されていました。薄暗いトンネル内で500mの距離を3分かけて運行します。
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竪抗エレベーター
200mの標高差を一気に昇降する、山の中腹を垂直に貫く巨大なエレベーターは、急峻な地形のため、鉄道を延ばすことができなかったために、昭和14年(1939年)に設置されたものです。建設当時その標高差は日本一を誇っていました。
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蓄電池機関車
竪坑エレベーターの「欅平上部」から黒部川第四発電所(クロヨン)までの6.5kmを運行しています。この蓄電池機関車で通過する「高熱隧道」は掘削時には、岩盤が160℃を超える温度に達したといい、現在も約40℃を保っています。
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インクライン
昭和34(1959)年に完成しました。黒四発電所建設に必要な資材、機材を輸送するために建設されたもので、長さ815m、斜度34°の急傾斜を、20分かけて昇降します。このインクラインの建設工事は、急傾斜の長大な斜坑を掘削するという点で、世界にも例のないものであした。ものすごい急斜面のケーブルカーのようなものですね。
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富山湾の宝石・白エビ昆布締めってどんなもの?
白エビの昆布締めは、白エビのお刺身をおぼろ昆布で包んだ昆布締めです。富山県内では白エビに限らず新鮮な魚介類を翌日まで持ち越す時には、昆布締めにするのが一般的なようです。
鯛の昆布締めなども美味しいですから、新鮮な白エビを昆布締めにしたらさぞ美味しいことでしょう。でも富山の人から見たら、新鮮で美味しい白エビをわざわざ昆布締めにして古くしてしまうのは、もったいないと感じているのかもしれませんね。
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黒部宇奈月キャニオンルートのまとめ
新名所”黒部宇奈月キャニオンルート”ってなに?
黒部峡谷の奥地のダム(黒部第三・第四ダム)建設のため、日本電力(戦前の会社)や関西電力が工事用に整備したルートが2024年度から一般開放されることになり、それが今回のブラタモリでタモリさんと野口アナが行く「黒部宇奈月キャニオンルート」というわけです。
旅行会社が販売するツアーに限って販売され、個人で勝手にチケットを買って行かれるわけではありません。販売開始は2024年1月29日以降に発表されるようです。
黒部宇奈月キャニオンルートの見どころ
・工事用トロッコ電車
・竪抗エレベーター
・蓄電池機関車
・インクライン
などのタモリさんが大好きな、工事用ルートの施設見学が主なもので、ルートの大部分がトンネルであるため、景色を楽しむような内容ではありません。絶景は終点の黒四ダムで楽しんでください!
富山湾の宝石・白エビ昆布締めってどんなもの?
白エビの昆布締めは、白エビのお刺身をおぼろ昆布で包んだ昆布締めです。富山県内では白エビに限らず新鮮な魚介類を翌日まで持ち越す時には、昆布締めにするのが一般的なようです。