コスパ最高のミニPC・GEEKOM GT13 Proのレビューと初期キーボード設定時の対応策を解説!

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こんにちは鳥巣です。コスパのいいミニPCを探していて、こんなPCを見つけたのでレビューしてみます。またWindowsの初期設定時の文字入力で悩んでしまうキーボード設定の問題点についても解説していきます。

私は5年ほど前にWindows10からMacにスイッチしました。それは当時のWindowsが立て続けにクラッシュして嫌気がさしたことが直接の原因でしたが、以前に印刷会社にいたこともあってMacに対する抵抗感が薄かったせいもあります。

そこで買ったのがiMacの27インチでした。それまではWinをツインディスプレイで使っていたのですが、「大きなディスプレイなら老眼の眼にも優しかろう」と思ったのも大きな要因です。実際に使ってみると1つの画面の中に複数のウインドウを立ち上げてもまったく支障なく使えていました。

iMac 27インチ
iMac 27インチ

メモリも30GBに増設して最初は快適だったiMacでしたが、5年も経つとシステムやソフトの起動時のモッサリ感が鼻につくようになってきました。立ち上げに15分、ソフトが普通に動くようになるまで5分以上かかるようになり、そろそろ替え時かなと思っていた時に目にしたのが、今回のGEEKOM(ギコム) GT13 Proでした。

ご存じのようにiMacはディスプレイと本体が一体の構造になっています。デスク周りに本体がないのは非常にスッキリしていいものです。でも考えてみれば、ミニPCならディスプレイの裏側にPC本体を取り付けることで同じような環境にすることができるわけです。

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GEEKOM GT13Proとは?

外観とサイズ

GEEKOM GT13 Pro
GEEKOM GT13 Pro

梱包から出した外観はこんな感じです。手のひらサイズでスッキリしています。同梱されているのは、電源ケーブルと電源アダプター(約777g)、(申し訳程度の)説明書、VESAマウント(PC本体をモニターに取り付ける金具)、HDMIケーブルです。ただし電源ケーブルはアース付きの3ピンなので、普通の家庭用の100Vコンセントに差すには自分で普通のコンセントに差すことのできる変換用プラグを用意する必要があります。

3ピンプラグ(出典:電線ストア)
3ピンプラグ(出典:電線ストア)
サイズ縦105×横105×厚32(mm) ※実測値
本体重量約438g ※実測値
付属品電源アダプター(3P )、説明書、VESAマウント、HDMIケーブル

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スペック

スペックは、CPUがIntel corei7-13620の10コア16スレッド。メモリはDDR4の32GBで最大64GBまで拡張が可能です。ストレージはM.2 SSDの1TBですが拡張が可能です。搭載OSはWindows11 Proが搭載されています。

またインターフェイスはTYPE-AのUSB3.2が3つとUSB2.0が1つ、TYPE-CのUSB4(映像出力可能)が2つ、HDMIが2つあります。

正面
正面
背面
背面
側面
側面
斜め後ろから
斜め後ろから

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ただ筐体がミニPCということもあって、CPUなどの冷却面の問題でデスクトップPCほどのパフォーマンスは出せないようです。PC稼働時でなくても、電源接続時には筐体がやや温かくなるのはそのせいかもしれません。

メーカー、品番GEEKOM GT13 Pro
CPUIntel i7-13620H(10コア16スレッド)
メモリDDR4-SDRAM32GB(最大64GB)
ストレージM.2 SSD 1TB
グラフィックボードなし(CPU一体型)
OSWindows 11 Pro
通信形式Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2
USBTYPE-A:3.2×3(転送速度・最大10Gbps)、2.0×1TYPE-C:4.0×2(転送速度・最大40Gbps)
HDMI2
有線LAN2.5Gbps
光学ドライブなし
その他イヤホンジャック、SDカードリーダー×1
メーカー保証3年間
生産国台湾

また説明書にはメモリやSSDの追加の交換の仕方が書いてありましたので、メモリは64GBまでのものに交換できるようです(今のところ最初に付いてきた32GBでまったく不満はありません)。

実際に立ち上げてみると、電源を入れてからOSが立ち上がるまでに12.7秒!PINを入力してデスクトップが表示されるのに15秒ほどでした。これまでのiMacと比べると雲泥の差です。

もっとも現状では、Webブラウザ(chrome)、メーラー(Thunderbird)、Zoom、MS-Office、パスワードマネージャー、Adobeクリエイティブクラウドくらいしかインストールしていないので、これからは遅くなっていくのだと思われます。それにしても15分が10秒ちょっとになるとは驚きです。それぞれのソフトの起動も5秒ほどです。いやiMacが遅すぎたのかもしれません。

高性能なグラフィックボードはないので、ゲームや高度な画像編集には向きませんが、負荷の小さなゲームならそこそこ楽しめます。これで価格はAmazonサイトで93,900円、メーカー直販サイトでも同じ価格でした(2024年8月5日現在)。

メーカー直販サイトではキャリングケースやUSBハブのプレゼントもあるようです。でもミニPCとはいえ、モニターもキーボードもマウスもないわけですから、持ち運ぶという選択肢はなさそうです。

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設定時の問題点

初期のキーボード設定が原因?

さて、ここで気になったのは「初期設定時の『@』入力できない問題」でした。モニターとキーボードを接続して電源を電源を入れるとシステムの初期設定画面が現れます。

私は初期設定用に有線マウスを用意しているので特に問題なく動くのですが、問題はキーボードです。キーボードも初期設定やトラブル対応用に有線キーボードを用意してありますが、途中でメールアドレスを入力する画面で、”@”が入力できないんですね。@のキーを押しても”[”としか入力できません。

これは入力キーボードの初期設定が、私の持っていたキーボードと違っているのが原因だろうとは思ったのですが、残念なことに英語キーボードは持っていないので、思い当たるキーをいくつか押してみました。結論からいえば、「(Shift)+”」キーを押すことで”@”は入力できるので、とりあえずは問題回避です。

しかし初期設定が終わってもキーボードの設定は「英語キーボードのまま」なので、相変わらず”@”が入力できないばかりか、他の文字(特に記号関係)も微妙に入力したキーと表示される文字がズレてしまいます。

これを正しく設定・対処するにはWindowsの設定をやらなければいけません。といっても大したことではないので、ここで説明しておきます。

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Windowsの設定画面を開く

まずはWindows11の「設定」を開きます。これはタスクバーの「Windowsボタンを右クリック→”設定”」をクリックするか、「キーボードのWindows+”I(エル)”」を押します。

ここで左側メニューの中から「時刻と言語」→「言語と地域」をクリックします。

時刻と言語
時刻と言語

ここで「日本語」の三点ボタン(…)をクリックして出てくるメニューの中から「言語のオプション」をクリックします。

言語と地域
言語と地域

次にキーボードの「レイアウトを変更する」をクリックします。

言語のオプション
言語のオプション

ここで出てくるメニューの中からキーボードレイアウト「日本語キーボード(106/109キー)」をクリックします。(ここで「日本語キーボード(106/109キー)」がメニューに出てこなければ、「レイアウトを変更する」の1つ下にある「インストールされているキーボード」の右にある「キーボードの追加」をクリックして「日本語キーボード(106/109キー)」キーボードを追加します)

レイアウトを変更する
レイアウトを変更する

GEEKOM GT13 Proでは「接続済みキーボードレイアウトを使用する」になっていました。これだとうまく日本語入力できなかったので、「日本語キーボード(106/109キー)」に変更します。

「日本語キーボード(106/109キー)」になればOKですが、ここで「OK」をクリックしただけでは変更が保存されないので、作業途中のファイルがない場合は「今すぐ再起動する」を押してPCを再起動します。(作業途中のファイルやソフトがある場合は、一旦「OK」を押して、作業を終わらせた後PCを手動で再起動します。)

PCを再起動すると、慣れ親しんだキーボード入力になっているはずです。「半角/全角(E/J)」を押せばちゃんと日本語とアルファベット入力を切り替えてくれますし、「@」を押せばちゃんとアットマーク記号が入力されるはずです。

う~ん、Windows11になってから設定もわかりにくくなっちゃったんですね。以前のWindowsの「コントロールパネル」はまだわかりやすかったんですけどね。

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<追記:イヤホンピンジャックの不具合について>
また、イヤフォンジャックから、HIMDとは別にオーディオを出力しようとすると、最初は音声がまったく出力されない不具合がありました。これは本体のミニピンジャックに直接、ヘッドフォンのプラグを差し込んでも状況は改善しませんでした。

しかし外部スピーカーを取り付けて”音が出ないまま”放っておいたら、どいういわけか数日後から何の前触れもなく突然音が出るようになりました。原因はわかりませんが、同様の不具合が発生したらあれこれいじらずにそのまま数日間放置してみるのも一つの方法かもしれません。

まとめ

GEEKOM GT13Proとは?

GEEKOM GT13 ProはミニPCなので、PC本体をモニターの裏側に設置することで、デスク周りをスッキリさせることが出来る上、Intel Core i7-13620H(13世代)を使ったメモリ32GB、1TBというストレージも相まって、ゲームや画像編集でなければ、ハイスペックな性能を発揮できるPCといえます。ただ筐体がミニPCということもあって、CPUなどの冷却面でデスクトップPCほどのパフォーマンスは出せないようです。

設定時の問題点

気になった点として、買ったままの状態では、PCの初期設定時に、「@」の文字が入力できないという問題がありました。あとでWindowsの設定を変えれば解決するのですが、最初の設定でWindowsが立ち上がっていないとどうにもならない問題でした。

結論からいえば、日本語キーボードのままでも「(Shift)+『”』」キーを押すことで”@”は入力できるので、とりあえずは問題回避できます。その後、Windowsが立ち上がったら、設定を変更することで、今まで通り普通に日本語キーボードを使うことは可能になります。

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