魚粉ゼロで育つ真鯛――。そう聞くと、「魚を魚で育てないの?」と驚く人も多いかもしれません。普通は養殖マダイの餌には”イワシ”などから作った動物性の飼料を使うことが普通だからです。
しかし2026年5月30日放送の「満天☆青空レストラン」で紹介される「白寿真鯛0(はくじゅまだいゼロ)」は、植物性の飼料を活用した新しい養殖の形として注目を集めています。しかも人気は急上昇。環境への負荷を減らしながら、おいしさも追求する未来型の真鯛として話題になっています。
けれど、ここで少し気になることがあります。「魚粉ゼロ」と言いながら、本当に最初から最後まで魚粉を使わず育てているのでしょうか? 実は白寿真鯛0は、小さい頃から完全に植物だけで育つ魚ではありません。
稚魚の時期には魚粉を含む飼料を使いながら育て、出荷前の一定期間に植物性中心の飼料へ切り替えることで、新しい養殖の可能性を切り開いています。魚を魚で育てる常識は、これから変わっていくのでしょうか。では、なぜそんな育て方をするのでしょう? そして味はどう変わってくるのでしょう?
「満天☆青空レストラン」で紹介される「白寿真鯛0」を通して、おいしさと環境、そして未来の養殖が目指す新しい形を見ていきます。
【放送日:2026年5月30日(土)18:30 -19:00・日テレ】
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魚粉ゼロって本当?「白寿真鯛0」が注目される理由
「魚粉ゼロで育つ養殖真鯛!」。そんな言葉を聞くと、「本当に?」と思う人もいるかもしれません。2026年5月30日放送の「満天☆青空レストラン」で紹介される「白寿真鯛0(はくじゅまだいゼロ)」は、植物性の飼料を活用した新しい養殖の形として注目を集めています。
魚を魚で育てる。それが長い間、養殖では当たり前でした。一般的な養殖マダイでは、イワシなどを原料にした「魚粉(ぎょふん)」を使った飼料が広く利用されています。魚の成長を支える栄養源として欠かせない存在だからです。だからこそ、「魚粉ゼロ」という言葉には驚きがあります。
魚なのに、魚を食べない。そんな未来の養殖が、本当に実現しているのでしょうか? 実はここに、「白寿真鯛0」の大きな特徴があります。結論から言うと、小さい頃から完全に魚粉ゼロで育てているわけではありません。
稚魚の時期は魚粉を含む飼料を使いながら育て、出荷前の一定期間に植物性中心の飼料へ切り替える仕組みです。つまり、「最初から最後まで完全ゼロ」というより、「魚粉への依存を減らしながら、おいしさと持続可能性の両立を目指す」という考え方なのです。では、なぜそんな工夫が必要なのでしょう?
その背景には、世界的に高まる魚粉需要があります。養殖業が広がるほど、餌として使う魚粉も多く必要になります。魚を育てるために、別の魚を大量に必要とする。その構造は、これからの海や食の未来を考える上で、大きな課題のひとつになっています。
だから今、養殖は変わろうとしています。「魚は魚で育てるしかない」。そんな常識そのものを見直そうとする動きが始まっているのです。
「白寿真鯛0」が注目される理由は、単に珍しいからではありません。私たちがこれから先も魚を食べ続けるために…。海の豊かさを未来へつないでいくために…。新しい養殖の形を模索する、小さくて大きな挑戦だからなのです。
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なぜ魚を魚で育てるの?養殖の常識と魚粉不足の問題
そもそも、なぜ養殖魚は「魚を魚で育てる」のでしょうか? 少し不思議にも思えます。けれど実は、そこにはちゃんと理由があります。マダイをはじめとする多くの養殖魚は、たんぱく質や脂質を効率よく取り込みながら成長します。その栄養源として長く活用されてきたのが、「魚粉(ぎょふん)」です。
魚粉とは、イワシなどの魚を原料にして作られる飼料のこと。栄養価が高く、消化吸収にも優れていることから、世界中の養殖現場で使われてきました。
魚を育てるには、魚粉。長い間、それは養殖の当たり前でした。けれど今、その当たり前に変化が起きています。背景にあるのが、世界的な魚粉需要の増加です。
世界では人口の増加とともに、水産物への需要も高まっています。天然魚だけでは支えきれず、養殖の役割は年々大きくなっています。しかし養殖が増えるほど、必要になる魚粉も増えていきます。魚を育てるために、別の魚を大量に使う。その構造は、持続可能性という視点から見ると、大きな課題にもなり始めています。
さらに近年は、気候変動や海洋環境の変化によって、魚粉の原料となる魚の漁獲量が安定しにくくなることも懸念されています。価格の変動も大きくなり、養殖業を支える現場にとっても無視できない問題になっています。
もちろん魚粉そのものが悪いわけではありません。長い時間をかけて養殖を支えてきた、大切な存在です。だからこそ今、世界では「魚粉だけに頼らない方法」を探す動きが始まっています。
植物性原料。昆虫由来の飼料。藻類など、新しい栄養源。未来の養殖は、少しずつ姿を変えようとしています。その中で生まれた挑戦のひとつが、「白寿真鯛0」です。
魚を魚で育てる。その当たり前を見つめ直した先に、どんな未来が待っているのでしょうか? その答えを探す、新しい養殖の挑戦が始まっています。
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「実は完全ゼロじゃない」それでも白寿真鯛0がすごい理由
ここまで読むと、こう思う人もいるかもしれません。「結局、小さい頃は魚粉を使うなら、魚粉ゼロじゃないじゃないか。」たしかに、その通りです。白寿真鯛0は、生まれた瞬間から完全に植物性の飼料だけで育つわけではありません。稚魚の時期には魚粉を含む飼料を使いながら育てられます。そこには理由があります。
真鯛は小さい頃ほど、動物性の栄養への依存が大きく、植物性中心の餌では十分に食べてくれなかったり、成長効率が落ちたりする課題があるからです。せっかく環境に優しい餌を作っても、魚が育たなければ意味がありません。だからまずは、しっかり育てる。
そして、大きく成長してたくさんの餌を食べられるようになった段階で、植物性中心の飼料へ切り替えていきます。ここに、「白寿真鯛0」の工夫があります。
理想だけを追うのではなく、魚の生態に合わせながら、少しずつ未来へ近づいていく。現実と理想を両立しようとする挑戦です。さらに近年は、AIなどの技術も活用しながら、魚の成長や給餌の効率化を進める取り組みも広がっています。
魚がどのタイミングで、どれだけ餌を必要としているのか。無駄なく育てるにはどうしたらよいのか。経験だけに頼るのではなく、データや技術も組み合わせながら、未来の養殖は少しずつ進化を続けています。
「魚粉ゼロ」という言葉だけを見ると、少し誤解してしまうかもしれません。けれど本当に大切なのは、最初から100か0かではありません。魚粉への依存を減らしながら、魚を健康に育て、おいしさを守り、環境への負荷も減らしていく。その難しい挑戦を、一歩ずつ前へ進めていること。そこに、「白寿真鯛0」が注目される理由があります。
未来は、ある日突然変わるわけではありません。少しずつ。けれど確実に。魚を育てる常識も、今、変わり始めています。
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植物で育つ魚はおいしい?人気殺到「白寿真鯛0」の味とは?
環境に優しい。未来の養殖につながる。そう聞くと、次に気になるのは、やはりここではないでしょうか。
「それで、おいしいの?」
どんなに未来につながる技術でも、食べる人が「おいしい」と思えなければ広がっていきません。
白寿真鯛0が目指しているのも、ただ魚粉を減らすことではありません。「環境」と「おいしさ」。その両方を成立させることです。
一般的に魚は、食べる餌によって味や香りに影響が出ることがあります。だからこそ、植物性の飼料を取り入れる挑戦には、「味は大丈夫なのか?」という不安もありました。けれど白寿真鯛0では、出荷前に植物性中心の飼料へ切り替えることで、環境への配慮と品質の両立を目指しています。
さらに、熟成によってうま味を引き出す工夫も組み合わせながら、新しい価値づくりに取り組んでいます。実際、「白寿真鯛0」は人気も高く、注目を集めています。白寿真鯛0は、出荷前の半年間の間、魚粉の使用を抑えることで、特有の魚臭さが少なく、すっきりとした味わいになります。雑味が少ないぶん、身のやわらかな甘みや旨みが、より素直に感じられるのが特徴です。
また、脂ののり方や身質にも変化が見られ、時間が経っても味が落ちにくいといった点も評価されています。流通や保存の面でも扱いやすく、結果として安定した美味しさにつながっているのです。大きく味が変わるわけではないけれど、食べているうちに「なんとなく違う」と感じる。そのやさしい変化こそが、この真鯛の魅力なのかもしれません。ただ「環境に良い魚」だから選ばれているわけではありません。
「おいしいから選ばれる」。
そこに届こうとしているところが、この取り組みの大きな意味なのでしょう。未来の養殖は、「我慢して食べる環境配慮型」では広がりません。それは番組の中で宮川さんの満面の笑顔と「うまい!!」の一言が証明してくれるはずです。
赤坂水産
- 愛媛県西予市三瓶町周木6−112−2
- URL:https://akasakasuisan.raku-uru.jp/
「おいしい。」
「また食べたい。」
そう思えること。それが初めて、未来の食卓につながっていきます。植物で育つ魚は、本当においしいのか? その答えは、理屈だけではなく、一口食べた人の笑顔が教えてくれるのです。
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魚は魚で育てるしかないのか?未来の養殖が変わり始めている
魚を育てるために、魚を使う。長い間、それは当たり前でした。けれど今、その当たり前は少しずつ変わり始めています。世界的に高まる水産物需要。環境への配慮。持続可能な食のあり方。
養殖を取り巻く課題が増える中で、「これまで通り」だけでは難しくなる場面も増えてきました。だからこそ今、世界では新しい挑戦が始まっています。
植物性原料を活用した飼料。AIを使った効率的な給餌管理。魚の健康と環境負荷の両立を目指す新しい技術。未来の養殖は、「大量につくる」だけではなく、「どう育てるか」そのものが問われる時代へ入り始めています。
もちろん、すぐにすべてが変わるわけではありません。魚粉はこれまで養殖を支えてきた大切な技術です。だからこそ必要なのは、「今あるもの」を否定することではなく、その先を探し続けることなのかもしれません。「白寿真鯛0」が挑戦しているのも、まさにそこです。
理想だけでは魚は育ちません。けれど現実だけを見ていたら、未来は変わりません。小さな工夫。少しずつの改良。昨日より少し良い方法を探し続けること。その積み重ねが、やがて未来をつくっていきます。
魚は魚で育てるしかないのか。その問いに、まだ答えは出ていません。けれど今、確かに言えることがあります。未来は、ある日突然変わるわけではないということです。誰かが「もっと良い方法はないだろうか」と考えた、その小さな問いから少しずつ形になっていきます。
魚を育てること。海を守ること。そして未来の食卓を支えること。そのすべてを両立しようとする挑戦は、もう始まっています。「白寿真鯛0」は、その未来へ向かう、小さくて大きな一歩なのかもしれません。
