日本でコーヒーって栽培できるの?北限はどこ?日本でのコーヒー栽培の現状は?地域や品種による違いは?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。2/12のあさイチでは千葉・八千代市から国産コーヒー豆の中継があるようです。コーヒーといえばブラジルやアフリカのような熱帯のイメージがありますが、日本でもコーヒー豆の栽培は可能なのでしょうか?私もコーヒーが好きで、朝のコーヒーは欠かせません。ちょっと気になったので調べてみました。

コーヒー豆はコーヒーベルトでしか育たない?!

日本のコーヒー豆栽培の北限は沖縄県です。沖縄県は”コーヒーベルト”の北限に位置していて、沖縄でも南部の石垣島や宮古島などがコーヒーの栽培に適しているといわれています。

コーヒーベルトとは、赤道を中心とした北緯25度〜南緯25度の間に広がるいわゆる「コーヒーの生産国が位置する熱帯エリア」を意味します。ブラジルやインドネシアをはじめとするコーヒー生産国はすべて、このコーヒーベルト上に点在しています。

雨量が多くて平均気温が高く、排水の良い土壌などの特徴があります。コーヒー豆の主要な生産国は中米、南米、東南アジアやアフリカの一部など赤道に近い亜熱帯地域がほとんどです。

日本にはコーヒーベルト内や近隣の国から年間4億トンのコーヒー生豆が輸入されていて、「ブラジル」「ベトナム」「コロンビア」の上位3か国が輸入量の70%を占めています。そして日本のコーヒー豆輸入量は1位のアメリカ、2位ドイツに次いで世界3位なのだそうです。

コーヒーベルト(出典:パシフィック・コーヒー)

コーヒー豆の栽培には、次の5つの条件が揃った土地が必要不可欠なのだそうです。

条件詳細
降雨量・雨季(成長期)と乾季(収穫期)がある ・年間1800mm〜2500mmの降雨量
気候・年を通して平均気温が20℃ほど ・昼夜の寒暖差がある
土質・肥沃で水はけの良い土壌
日光・多すぎず少なすぎずの日照量 ・強い直射日光はNG
標高・標高500m〜2500m
(出典:パシフィックコーヒー)

つまりコーヒー豆の栽培には、「雨が降りすぎず降らなすぎず」、「暑すぎず寒すぎず」などといった、絶妙な自然環境が欠かせません。コーヒーベルト内にある地域でも、これらの条件を満たしていない限り、美味しいコーヒー豆は育てられないというわけです。

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日本でのコーヒー豆栽培の現状は?

そんな日本はコーヒーベルトの範囲外です。コーヒーベルト外でのコーヒー栽培は長年、不適切と思われていましたが、2020年に岡山県の会社で国内栽培に適したコーヒー苗の開発に成功しました。

また2022年には、鳥取県境港市に本社を置く「澤井珈琲」が、日本最北の大規模珈琲の栽培に成功しました。境港市は北緯35度で年間平均気温が14.9度で、冬場は積雪もあって氷点下にもなる寒冷地帯ですが、試行錯誤の末に現在では2万本 の生育に成功していて、コーヒーの実も収穫できるようになったそうです。

今回中継される千葉県八千代市は、緯度が境港とほぼ同じ北緯35.7度で境港市とほぼ同じです。八千代市では2023年に「ヤチフォルニア農園公国」という会社を作って、体験型コーヒー農園を運営していて、国産コーヒー苗オーナー権の販売や国産コーヒー豆などの販売(予定・2025年冬〜)、コーヒー農園内での国産コーヒーの提供などを行っています。

また敷地内にコーヒー農園もあって、苗のオーナーはもちろん、ビジターでもコーヒー豆の手焙煎、ミル、ドリップを楽しむことが出来るようです。

手焙煎体験 ¥1,500〜(和風豆 プラス¥100 国産豆 プラス¥1,000)

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世界のコーヒー豆の産地と種類による特徴は?

コーヒーは世界で最も多くの国で飲用されている飲み物です。また世界各国で、コーヒーを提供する場の喫茶店は近代、知識人や文学、美術などさまざまな分野の芸術家の集まる場としても、文化的に大きな役割を果たしてきました。更に日本では、石油に次いで貿易規模が大きい一次産品で、経済上も重要視されています。

そんなコーヒーにはご存じのように産地や豆の種類によって特徴があるので、簡単に解説していきます。

ブルーマウンテン(インドネシア・ジャマイカ)

卓越した香気を持ち、調和の取れた味わい、軽い口当りと滑らかな咽越しが特徴。最高級の品質と呼ばれています。ジャマイカで生産されるコーヒーのうちごく一部の産地のものがブルーマウンテンとブランド付けられています。

コナ(ハワイ島)

非常に強い酸味とコク・風味を持っています。ブレンドに用いると良質な酸味があると言われ、ブルーマウンテンに次ぐブランドで高価です。

キリマンジャロ(アフリカ・タンザニア)

「キリマンジャロ」はタンザニア産のコーヒーの日本での呼称です。強い酸味とコクが特長で、’野性味あふれる’と評されることが多い豆です。深い焙煎では上品な苦味が主体で、浅~中煎りとは違った風味が楽しめます。

モカ(イエメン、エチオピア)

香気に優れ独特の酸味を持っていて、甘みとコクが加わります。もっとも古い「ブランド」でコーヒー原産地でもあり、イタリアなどではコーヒーのことを”モカ”と呼ぶそうです。イエメン産の「マタリ」、エチオピア産の「ハラー」、「シダモ」などが有名です。

グアテマラ

酸味とコクに優れ、香気も良好で全体的に華やかさとキレのいい後味が特徴です。

ブラジル

香りの甘さが軽快で酸味・コク、苦みともに軽くバランスがいい上に、安価でありブレンドのベースとして多く使われています。

コロンビア

酸味と甘味が重厚ですが突出せずバランスが良いのが特徴です。安価でありブレンドのベースに使われることも多く、コーヒーの基本の味です。

マンデリン(インドネシア)

インドネシア・スマトラ島産。苦味とコクを中心とした味わいで、酸味はなく独特な後味があります。日本ではブルーマウンテンが現れるまでは世界一と評されていました。

トラジャ(インドネシア)

インドネシア・スラウェシ島(ボルネオ島)産。苦みが中心の味で、非常に濃厚なコクを持ち酸味はあまりありません。日本ではキーコーヒーのブランド「トアルコ トラジャ」が有名です。

ジャワコーヒー(インドネシア)

インドネシア・ジャワ島産の主にアラビカ種コーヒーを指します。かつての大産地でモカとブレンドしたモカジャバは最初のブレンドといわれますが、葉さび病と経済恐慌で産地が大打撃を受けて以降は、産出量が少なく目にすることはあまりありません。現在手に入るものは丸くマイルドな味。ジャワ島はもっぱらアイスコーヒー・エスプレッソや工業用に使用されるロブスタ種の主要な産地であるため、限定してアラビカ種を指す場合はジャワ・アラビカともいわれます。(参考資料:澤井珈琲)

ハワイ(アメリカ合衆国)

アメリカはあまりコーヒーの生産国というイメージはありませんが、ハワイ州では、コーヒーの栽培が盛んです。特に、ハワイ島南西部にあるコナ地域は、コーヒーの栽培に最適な自然環境が整っているため、世界のコーヒー生産国に劣らない高品質なコーヒーが生産されています。そんなコナ地域で栽培される「コナコーヒー」は、生産量が少ないので希少性が高く人気の銘柄です。

私はインドネシアに行くことが多いのですが、バリ島などで飲むコーヒーは「kopi(コピ)」と呼ばれて、コーヒーカップの中に粉末状のコーヒー豆(インスタントではない)を入れてお湯を注ぎます。淹れてすぐに飲むと粉が口の中に入って酷いことになりますが、しばらく置いておくと粉が沈殿して上澄みだけを飲むことが出来るようになります。

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まとめ

コーヒー豆はコーヒーベルトでしか育たない?!

日本のコーヒー豆栽培の北限は沖縄県です。沖縄県は”コーヒーベルト”の北限に位置していて、沖縄でも南部の石垣島や宮古島などがコーヒーの栽培に適しているといわれています。コーヒーベルトとは、赤道を中心とした北緯25度〜南緯25度の間に広がるいわゆる「コーヒーの生産国が位置する熱帯エリア」を意味します。ブラジルやインドネシアをはじめとするコーヒー生産国はすべて、このコーヒーベルト上に点在しています。

日本でのコーヒー豆栽培の現状は?

そんな日本はコーヒーベルトの範囲外です。コーヒーベルト外でのコーヒー栽培は長年、不適切と思われていましたが、2020年に岡山県の会社で国内栽培に適したコーヒー苗の開発に成功しました。また2022年には、鳥取県境港市に本社を置く「澤井珈琲」が、日本最北の大規模珈琲の栽培に成功しました。今回中継される千葉県八千代市は、緯度が境港とほぼ同じ北緯35.7度で境港市とほぼ同じです。八千代市では2023年に「ヤチフォルニア農園公国」が体験型コーヒー農園を運営していて、国産コーヒー苗オーナー権の販売や国産コーヒー豆などの販売(予定・2025年冬〜)、コーヒー農園内での国産コーヒーの提供などを行っています。

世界のコーヒー豆の産地と種類による特徴は?

コーヒーは世界で最も多くの国で飲用されている飲み物です。そんなコーヒーにはご存じのように産地や豆の種類によって特徴があるので、簡単に解説してあります。

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