吊り革に天ぷら!? 岐阜・長良川鉄道の“食品サンプル列車”が楽しすぎる!【あさイチ】

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「吊り革に天ぷら!?」
そんな二度見してしまいそうな列車が、岐阜県を走っています。舞台は、岐阜県関市に本社を置く通称”ながてつ”こと「長良川鉄道」。車内には、郡上八幡名物のリアルすぎる食品サンプルがずらりと並び、窓際や吊り革にまで“おいしそうな料理”が装飾された、その名も「食品サンプル列車」が話題になっているのです。

もちろん全部、本物そっくりの食品サンプルなので食べることはできません。それなのに、見ているとなぜかお腹が空いてくるから不思議です。

SNSでも注目を集めるこのユニークな列車には、郡上八幡が誇る食品サンプル文化と、ローカル鉄道を盛り上げようとする遊び心が詰まっていました。今回の『あさイチ』中継では、“走る食品サンプル展示室”のような「食品サンプル列車」の魅力に迫っていきます。

【放送日:2026年5月12日(火)8:15 -9:55・NHK-総合】

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なぜ“食品サンプル列車”が誕生したのか?|郡上八幡の職人文化と長良川鉄道の遊び心

「吊り革に天ぷら⁉」。そんな思わず二度見してしまいそうな列車が走っているのが、岐阜県を走る「長良川鉄道」です。そんなユニークな「食品サンプル列車」が誕生した背景には、郡上八幡ならではの職人文化がありました。

実は郡上八幡は、日本を代表する“食品サンプルの町”として知られています。昔ながらの飲食店のショーケースに並んでいた食品サンプルは、日本人にとってはどこか懐かしい存在です。

食品サンプル(出典:MADEINLOCAL岐阜エリア)
食品サンプル(出典:MADEINLOCAL岐阜エリア)

東京・かっぱ橋の食品サンプル専門店には、多くの外国人観光客が訪れ、「本物みたい!」と驚きながらお土産として買っていくそうです。

そんな“日本独特のリアルすぎる食文化”を、ローカル鉄道と組み合わせたのが「食品サンプル列車」。長良川鉄道では、郡上八幡の食品サンプル職人たちの技術を生かしながら、「乗るだけで楽しい列車」を作り上げました。

地域の職人文化と鉄道の遊び心が合体したことで、“走る食品サンプル展示室”のようなユニークな列車が誕生したのです。

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吊り革に天ぷら!? 車内はどんな感じなの?|リアルすぎる食品サンプルがずらり

「食品サンプル列車」の最大の魅力は、なんといっても車内にずらりと並ぶ“リアルすぎる料理”たちです。車両へ足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、吊り革にぶら下がった天ぷら。

さらに窓際や棚には、ラーメン、寿司、うどん、スイーツなど、思わず「本物!?」と二度見してしまいそうな食品サンプルが並んでいます。もちろんどれも全部食べることはできません。それでも、不思議なくらいお腹が空いてくるのが面白いところです。

食品サンプル特有の“つや感”や“湯気まで見えそうな質感”は、長年磨かれてきた郡上八幡の職人技そのもの。列車の中はまるで、「走る食品サンプル博物館」のような空間になっています。

観光客たちは、吊り革の天ぷらを見上げながら笑ったり、ラーメンの前で写真を撮ったりと、移動時間そのものを楽しんでいるそうです。

SNSでも話題になっており、「こんな列車初めて見た!」「お腹が空く(笑)」という声も多く見られます。“目的地へ行くための列車”ではなく、“乗ること自体が楽しい列車”。食品サンプル列車には、そんなローカル鉄道ならではの遊び心が詰まっていました。

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なぜ岐阜県・郡上八幡は“食品サンプルの聖地”なのか?|本物そっくり文化の歴史

食品サンプル列車が走る郡上八幡は、実は“食品サンプルの町”として全国的に知られています。その始まりは、郡上八幡出身の岩崎瀧三(いわさき・たきぞう)が、1932年に大阪で「食品模型」を事業化したことでした。

当時、北陸から大阪へやって来る蒲鉾(かまぼこ)の行商人たちは、「本物はすぐ傷んでしまう」という悩みを抱えていたそうです。そこで、大阪にある化粧品会社が、当時、口紅などに使われていた蝋(ロウ)を使い、“見本用の蒲鉾”を作ったことが、食品サンプル文化の始まりになったんだとか。

やがてこの技術は、高度経済成長期の外食ブームとともに全国へ広がっていきました。デパートの大食堂や街の定食屋のショーケースに並ぶ、本物そっくりの料理たち。昭和世代にはどこか懐かしい光景ですが、海外では非常に珍しい文化なのだそうです。

現在では、外国人観光客が食品サンプルを「日本らしいお土産」として買っていくことも多く、東京・かっぱ橋の専門店などでも人気を集めています。

そして今でも、日本国内で生産される食品サンプルのおよそ60%が岐阜県製だといわれています。“本物そっくり”を追求してきた郡上八幡の職人文化は、今では世界からも注目される、日本独自のものづくり文化になっているのです。

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食べられないのにお腹が空く!?|食品サンプルが人を惹きつける理由とは?

食品サンプルを見ていると、不思議とお腹が空いてきます。もちろん、サンプルは本物ではありません。それなのに、ラーメンの湯気や天ぷらの衣、つやつやした寿司を見ると、脳が「美味しそう!」と反応してしまうのです。

これは、食品サンプルが単なる模型ではなく、“食欲そのもの”を再現しようとしているからなのかもしれません。例えば、少し透き通った刺身。今にも溶けそうなバター。箸で持ち上げられたラーメン――。食品サンプル職人たちは、「料理をリアルに見せる」だけでなく、「一番美味しそうに見える瞬間」を形にしてきました。

だからこそ私たちは、“食べられない料理”なのに、思わず笑ったり、お腹が空いたりしてしまうのでしょう。最近では、こうした“リアルすぎる食品サンプル”が海外でも人気を集めています。日本人にとってはどこか懐かしい存在でも、海外の人々にとっては「なぜここまで本気で再現するの!?」という驚きの文化なのです。

『あさイチ』で紹介される食品サンプル列車も、そんな“本物そっくり文化”の魅力を、遊び心たっぷりに体験できる空間になっています。食べられない。でも見ていると、なぜか幸せな気分になる――。それが食品サンプルという、不思議な日本文化の魅力なのかもしれません。

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“走る展示室”はローカル鉄道を変えるのか?|観光と遊び心が生む新しい旅

「食品サンプル列車」は、ただのユニークな観光列車ではありません。そこには、ローカル鉄道の新しい可能性も詰まっています。

人口減少や車社会の影響で、地方鉄道を取り巻く環境は年々厳しくなっています。そんな中、長良川鉄道の「食品サンプル列車」は、“移動そのものを楽しむ”という新しい価値を生み出しました。

吊り革の天ぷらを見て笑ったり、リアルすぎるラーメンを写真に撮ったり――。列車に乗る時間そのものが、旅の思い出になっていくのです。

SNS時代の今、「ここでしか体験できないこと」は、大きな魅力になります。しかも食品サンプル列車には、郡上八幡の職人文化や地域の歴史も詰まっています。つまりこれは、単なる“映える列車”ではなく、地域文化をまるごと乗せて走る「走る展示室」なのかもしれません。

ローカル鉄道は、ただ人を運ぶだけの存在ではなくなりつつあります。その土地の文化や遊び心、人の記憶まで運ぶ――。『あさイチ』で紹介される食品サンプル列車は、そんな“新しい旅の形”を、楽しみながら教えてくれる列車になりそうです。

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まとめ|”面白い!”だけじゃない、これからの未来の姿

吊り革にぶら下がる天ぷら。窓際に並ぶリアルすぎるラーメンや寿司――。岐阜県を走る「食品サンプル列車」は、思わず笑ってしまうような遊び心にあふれた列車でした。

けれどその背景には、郡上八幡が長年育んできた食品サンプル職人の技術や、“本物そっくり”を追求してきた日本独自の食文化があります。昔はデパートの食堂や定食屋のショーケースで見かけた、どこか懐かしい食品サンプル。今では海外の観光客を驚かせる、日本ならではの文化として注目されるようになりました。

そして「食品サンプル列車」は、そんな地域文化を“走る展示室”として体験できる、新しいローカル鉄道の形でもあります。目的地へ向かうだけではなく、「乗ることそのものが楽しい」。そんな旅が、今あらためて人を惹きつけているのかもしれません。

『あさイチ』の中継では、リアルすぎる食品サンプルに笑いながら、郡上八幡のものづくり文化や、地方鉄道の新しい魅力を感じられそうです。食べられないのに、なぜかお腹が空いてくる――。そんな不思議な列車に、一度は乗ってみたくなりますね。

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