佐賀の「練り上げ技法」の陶器ってどうやって作るの?特徴はなに?どうして手間がかかるの?どこで売ってるの?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。5/19のあさイチでは、佐賀県鍋島町の八戸(やえ)で、練り上げの技法で陶芸作品を作っている工房から中継されるようです。一般的な陶芸作品は、捏(こ)ねた土をロクロの上で回しながら成形した後、上絵を付けたり釉薬(ゆうやく)を塗ってから窯で焼いて作りますが、「練り上げ技法」で作る陶芸作品は、それとはまったく違うやり方で、他の陶芸家に言わせると「気が遠くなる」ほど手間がかかるのだそうです。それはどんな技法で作られているのでしょうか?

当日は国会中継のため、放送はありませんでした

「練り上げ技法」ってどんな技法なの?

まず、練上げ技法で作られた陶器の大きな特徴は、内側と外側の柄が同じだという点です。もちろん内側と外側に同じ絵を描けば、出来上がった焼き物も内側と外側の柄が同じになりますが、”練上げ”のやり方はまったく違います。

それは言ってみれば「金太郎あめ」を思い出していただければ理解しやすいと思います。もっとも金太郎あめでは、最初にどんな断面を作るか決めた後に、熱して柔らかくなった飴の部品を積み重ねて、”金太郎の顔”などを作っていきます。

それを、飴が冷えて固くなってしまう前に細く長く伸ばして、固まったあとで小さく切り分ければ完成です。もちろん「金太郎あめ」も思い通りの模様を作り上げるには、長い時間の大変な修行が必要だということは言うまでもありません。

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どうして”気が遠くなるほど”手間がかかるの?

その作業を、土と顔料を練り上げて、小さな部品をいくつも作って組み合わせ、大きな柄を作り上げるのですから、”気が遠くなる”といわれるのもわかります。

文章で書いていてもイメージが浮かびにくいと思いますので、「サガテレビ」さんが取材してくださった映像がYouTubeにありましたので、ご覧いただければと思います。

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練上げで作られた陶器の特徴はなに?どこで見られる?

めちゃめちゃ簡単に言えば、作る陶器の大きさに近い太さの”金太郎あめ”を作って、その断面を陶器の厚さにスライスして、それを作る陶器の形をした”型”に被せて成型するということのようです。

そうすれば、出来上がった器の内側と外側は同じ模様になるわけです。もっとも、理屈はそうであっても、実際に作るとなるととてつもない作業なのだろうと思います。

西岡孝子さん(八戸窯)の公式ショップサイトでは、いくつかの作品が載っていますが、今のところはどれも売り切れになっているようです。

ただ、4/29→5/5 有田陶器市や、6/10→6/16 日本橋髙島屋・練上げの器展、8/6→8/12 JR名古屋髙島屋・練上げの器展のように、有田(佐賀県)の陶器市や日本橋(東京)、名古屋でも展示即売会をされているようですから、Instagramなどをこまめにチェックして、そういった機会に実物を手に取ってみるのもいいのではないでしょうか?

練上げ技法で作った作品(出典:公式Instagram)
練上げ技法で作った作品(出典:公式Instagram)

八戸窯

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八戸窯の西岡孝子さんってどんな人?

練上げ技法で陶器を作っておられるのは、佐賀市の陶芸家で年間数百個の作品を生み出している西岡孝子さんです。今でも毎日工房にむかうのは、「この技法を知ってほしい」という思いからなのだそうです。

佐賀市にある八戸窯で、土をこねること30年。全国でも珍しい練上げ技法で制作に明け暮れているそうです。

「練上げ技法を知ってほしい」という思いから、毎年約12万人もの来場がある佐賀市の恒例行事、「佐賀城下ひなまつり」や、有田の陶器市などに作品を出品しているそうです。

練り上げ技法については、ネットなどにも作り方が基本的に載っていないのですが、西岡さん曰くは、「企業秘密だと思うので、多分みんな載せてないんじゃないんでしょうかね」とのこと。

ただサガテレビさんの取材では、「真似されてもそれ以上のことをやればいいと思っているので」ということで、作っているところを動画で撮らせてもらったそうです。

年間数百個の制作に、毎月参加する展示会の準備など、今は来年迎える還暦に合わせ新たな作品作りへのアイデアを巡らせているのだそうです。そして「この技法をもっといろいろな人に知ってほしい。器を見ただけで八戸窯・西岡の作品とわかってもらえるところまでいきたいと思っています」とのことでした。(参考資料:サガテレビ)

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まとめ

「練り上げ技法」ってどんな技法なの?

練上げ技法で作られた陶器の大きな特徴は、内側と外側の柄が同じだという点です。もちろん内側と外側に同じ絵を描けば、出来上がった焼き物も内側と外側の柄が同じになりますが、”練上げ”のやり方はまったく違います。それは言ってみれば「金太郎あめ」を思い出していただければわかりやすいと思います。練上げ技法では”金太郎あめ”を束ねて、その断面を薄くスライスしたものを成形して、焼き上げた陶器だということです。

どうして”気が遠くなるほど”手間がかかるの?

土と顔料を練り上げて、その”金太郎あめ”の小さな部品をいくつも作って組み合わせ、大きな柄を作り上げるのですから、”気が遠くなる”といわれるのもわかります。

練上げで作られた陶器の特徴はなに?どこで見られる?

簡単に言えば、作る陶器の大きさに近い太さの”金太郎あめ”を作って、その断面を陶器の厚さにスライスして、それを作る陶器の形をした”型”に被せて成型するということのようです。そうすれば、出来上がった器の内側と外側は同じ模様になるわけです。もっとも、理屈はそうであっても、実際に作るとなるととてつもない作業です。これらの作品は西岡孝子さん(八戸窯)の公式ショップサイトにも、いくつかの作品が載っていますが、今のところはどれも売り切れになっているようです。また実物は、佐賀の八戸窯でも見られますが、有田(佐賀県)の陶器市や日本橋(東京)、名古屋でも展示即売会をされているようですから、Instagramなどをこまめにチェックして、そういった機会に実物を手に取ってみるのもいいのではないでしょうか?

八戸窯の西岡孝子さんってどんな人?

この練上げ技法で陶器を作っておられるのは、佐賀市の陶芸家で年間数百個の作品を生み出している西岡孝子さんです。今でも毎日工房にむかうのは、「この技法を知ってほしい」という思いからなのだそうです。佐賀市にある八戸窯で、土をこねること30年。全国でも珍しい練上げ技法で制作に明け暮れているそうです。

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