災害用ポータブル電源の充電に最強!ソーラーチャージャーってどれくらいの容量があればいいの?おすすめの性能は?

BLOG
スポンサーリンク

こんにちは鳥巣です。先日の日向灘の地震を受けて、気象庁から初めての「巨大地震注意報」が発表されました。これはいつ地震が来るかを示すものではなく、”巨大地震が来る可能性が高まっている”ことをお知らせするものなので、私たちができることは、”いつ巨大地震が来てもいいように備えをする”ことくらいかなと思っています。

実際に災害が起きて家庭ですぐに困るのが、断水や停電などのインフラ関係です。水はある程度を備蓄できたとしても、電気はモバイルバッテリーやポータブルバッテリーなどに充電しておくくらいですが、モバイルバッテリーなどはスマホに1~2回充電すれば終わってしまいます。家が停電していればもうバッテリーに充電することもできません。万事休すです。そこで活躍するのがソーラーチャージャーです。

<広告の下に続きます>

ソーラーチャージャーって使ったことありますか?

最近では「ペロブスカイト太陽電池」というものが話題になっています。従来のソーラーパネルが単結晶シリコン太陽電池などであるのに対して、より薄型で軽量、若干の変形などにも強いということで注目を集めています。

素材も輸入に頼らざるを得ないレアメタルと違って、世界のヨウ素生産量の約26%、そのうち千葉県で約80%が生産されています。エネルギー安全保障の面からも期待できる資源です。

ただシリコンソーラーパネルと比較して寿命が5年(シリコンは10年)、素材のヨウ化鉛やヨウ化メチルの安全性や大きなサイズのパネルでは性能が安定しないなどのデメリットもありますが、鉛の代わりにスズを使う方法などの研究も進んでおり、2025年頃からの実用化を目指しているようです。

とはいっても、まだAmazonで手軽に買えるものではありませんから、当面はシリコンソーラーパネルに頼らざるを得ません。そこで実際にソーラーチャージャーを使ってみたらどれくらい役に立つのかを検証してみました。

以前に使っていたのが、「EF ECOFLOW ソーラーチャージャー 160W」(購入価格:30,030円)というものでしたが、購入後1か月くらいで壊れてしまい、メーカーに問い合わせると、1年保証を謳っているにもかかわらず「修理も保証もできない」と言われてしまいました。酷いメーカーですがポータブル電源自体は10年使えたので製品がダメというわけではなさそうです。それにしてもサポートがお粗末です。

<広告の下に続きます>

そこで次に買ったのが「GRECELLソーラーパネル」(購入価格:22,900円)というものです。その前の160Wよりも高性能ですが安く手に入れることが出来ました。今回のレビューでは、このソーラーパネルを使って検証していきます。(現在、Amazonでは売り切れています。後継機種:https://amzn.to/46JQ84E)

ベランダの設置状況(12:00)
ベランダの設置状況(12:00)

我が家のベランダはマンションの南側4階にありますが、夏場は太陽の位置が高いので、日の当たる時間は思ったほど長くありません。9:00~13:00がせいぜいです。

<広告の下に続きます>

9:08時点での充電状況は、猛暑もあって前日にお湯を沸かしたりすることも少なかったので80%が残っています。通常ではこんなに残っていることは少なく、50%弱といったところです。

9:08時点の充電状況
9:08時点の充電状況

今日も天気はいいのですが、我が家のベランダは上階の陰になって、若干陰になっています。それでも9:08時点で68Wも充電できているのでヨシとします。

<広告の下に続きます>

どれくらいの容量があれば役に立つの?

我が家では平均して50~80Wくらいで充電できています。条件がいいと100W程度になることもありますが、こまめにパネルの向き(角度)を調整しなければなりません。

1時間に1回程度調整するのはかなり面倒です。でもこれが電気代の節約につながると思えば致し方ないところです。夜間の湯沸かしなどは今のところ、このポータブル電源に頼っています。1リットルのお湯を沸かすと約1300W/hで3~4分かかり、充電は10%程度減ります。

熱量が必要なものはかなり電気を食うので、炊飯器などもキラーアイテムです。実際の災害時には、熱量が必要なものはカセットコンロなどを使って、ポータブル電源は照明やスマホなどの充電に使うことになると思います。

ちなみに10年以上前の大型の冷蔵庫(550L程度)は、通常に冷蔵冷凍された使用状態からだと、通常運転時で0~50W程度で、あまり電力を消費しないようです。これに魚釣り用の”6面真空断熱クーラーボックス”(結構高い!)などを併用すれば、冷蔵庫の内容物も数日間は延命できそうです。

この状態で3時間くらい放置しておいた後が次の状況です。ソーラーパネルの発電量は64Wで、バッテリー充電量は96%になっていました。その間、天気に変化はなく猛暑の太陽が照り付けていますが、このあとベランダに差し込む太陽はほとんどなくなり、発電量も5~10Wくらいに激減します。

<広告の下に続きます>

真夏の太陽がずっと顔を出していてもこれくらいですから、曇っていたり雨が降っていれば充電はほとんど期待できません。1日かけても2~3%増加する程度です。これがシリコンソーラーパネルの限界だと思われます。(ペブロスカイト太陽光パネルだともっと弱い光でも発電するそうです)

12:32時点の充電状況
12:32時点の充電状況

これらを見ていくと、一般家庭で災害用電源の充電用としてソーラーパネルを使うなら、200W程度の発電量があったほうが良いと思われます。ソーラーチャージャーは必ずしも常にカタログ数値の発電量が得られるわけではないので、サイズや値段などを考えると、これくらいが妥当なのかなと思っています。

そして最後に、ソーラーパネルは意外に重いです。”超薄型軽量”と書いてあっても10㎏くらいはありますし、折りたたんでも10センチくらい(開封設置後)の厚みはありますから、片手でヒョイヒョイという感じではありません。

それでも停電が長引けば、充電する手段はソーラーパネルくらいしかありませんから、最終手段として考えておいてもいいかもしれません。またこまめにサイトをチェックしていると、セールやクーポンで半額くらいになっているときがありますから、気長に探してみるのが得策です。

<広告の下に続きます>

まとめ

ソーラーチャージャーって使ったことありますか?

災害時に停電してしまえば、ポータブル電源を持っていたとしても、充電を使い切ってしまえばそれまでです。新たに充電する手段として残されているのがソーラーパネルによる太陽光発電です。太陽の光はガソリンも体力も使わないで、電気を作り出してくれます。私が現在使っているのは「GRECELLソーラーパネル 200W」(購入価格:22,900円)というものです。今回のレビューでは、このソーラーパネルを使って検証していきます。現在はAmazonで売り切れているようですが、後継機種が販売されているようです。

どれくらいの容量があれば役に立つの?

実際に条件の良くない一般家庭(我が家)で災害用電源の充電用としてソーラーパネルを使うなら、200W程度の発電量があったほうが良いと思っています。必ずしも常にカタログ数値の発電量が得られるわけではないので、サイズや値段などを考えると、これくらいが妥当なように思います。

タイトルとURLをコピーしました