羅臼昆布は昆布の王様?!他の昆布とどう違うの?値段は?どこで買えるの?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。9/4のあさイチでは知床の羅臼昆布が中継されるようです。「昆布の王様」とも呼ばれる羅臼昆布ですが、他の昆布とはどう違うのでしょうか?北海道の主な昆布と比較してどんな特徴があるのでしょう?

北海道の昆布は大別して3種類?

江戸時代の北前船の頃から、昆布の産地として有名にだった北海道ですが、北海道の昆布といえば”利尻昆布”、”日髙昆布”、”真昆布”などが知られています。利尻昆布といえば当然「利尻島」で採れた昆布だと思っていましたが、”ブラタモリ”によれば、北海道の日本海側にある留萌(るもい)あたりから宗谷岬を回ってオホーツク海側の網走付近までで採れる昆布はみんな「利尻昆布」と呼ぶのだそうです。

同様に留萌から南に向かって松前付近までで採れるものを「細目昆布」、日高地方を中心とした三石(みついし)町から道東の釧路の手前、白糠町までの範囲で採れるものを「日髙昆布(三石昆布)」、道南の函館を含む松前から噴火湾、室蘭までの範囲で採れるものを「真昆布(まこんぶ)」と呼ぶそうです。

昆布の産地と種類(出典:くらこん)
昆布の産地と種類(出典:くらこん)

日本の昆布の種類は45種類あって、寒流系の昆布は、日本では宮城県以北の太平洋岸と北海道全域に分布していて、特に北海道が主な産地となっています。

寒流(親潮)の流れる釧路から襟裳岬をまわって室蘭に至る沿岸部では、長昆布、日高昆布、羅臼昆布などが見られ、対馬暖流の北上する日本海沿岸や、オホーツク海沿岸は細目昆布、利尻昆布が、また暖流と寒流の交錯する噴火湾から津軽海峡の沿岸には真昆布が成育しています。

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真昆布

最も代表的な昆布で、。肉厚があって幅も広いのが特徴です。上品な甘味があり、清澄な出汁が取れるので鍋物に適しています。また、肉厚なので佃煮にも適しています。そのまま出汁昆布として使われるほか、塩こんぶやとろろ昆布、佃煮昆布にも使われています。

利尻昆布

甘みもありますが、真昆布に比べて塩味があって硬い感じがするので、京都の会席料理などで好んで使われます。味が濃く香りも高い透明な澄んだ出汁が取れるので、お吸い物や鍋物、特に湯豆腐に適しています。また、漬物を漬ける際に一緒につけても美味しく食べられます。主にそのまま出汁昆布として使われるほか、肉質が硬く、削っても変色しないため、高級おぼろ・とろろ昆布にも利用されています。

羅臼昆布

正式名称は「利尻系エナガオニコンブ」といいます。知床半島の根室側(国後島側)沿岸のみに生息しています。出汁汁が濁るという特徴がありますが、香りがよく柔らかく黄色味を帯びた濃厚でコクのある出汁が取れます。その出汁の美味しさから、「昆布の王様」とも呼ばれます。非常に濃厚なだしが取れるので、煮物や鍋物などの出汁に適しています。主に出し昆布として利用されますが、他にも昆布茶、おやつ昆布、佃煮などにも加工されています。

日髙昆布(三石昆布・みついしこんぶ)

学術名は三石昆布ですが、特に日高地方で採られたものが”日高昆布”と呼ばれています。 柔らかくて煮えやすく、味も良いので何にでも使える万能昆布です。柔らかくなりやすいので、煮物の具材や昆布巻に適しています。味も良いので、出汁昆布にも適しています。出汁昆布や佃煮昆布、昆布巻などの原材料として幅広く使用されています。

長昆布

釧路の知人(しりと)岬以東から根室の納沙布(のさっぷ)岬までの太平洋沿岸に生息しています。葉は幅6~18cm、長さは最大20mに達するものもあります。細長い昆布で最も生産量が多く、大衆的な加工材料です。佃煮昆布、昆布巻き、煮昆布、おでん昆布の材料として使用されています。

細目昆布

1年生昆布で切り口が白く、細目の葉形で粘りが強い昆布です。普通は満1年目の終わり頃に流失するので、1年目の夏に採取します。とろろ昆布・納豆昆布の材料として使用されます。葉の長さは0.4m~1.5m程度で幅は5~15cmくらいです。色は黒色ですが、切り口は全昆布のうち最も白い色をしています。

がごめ昆布

藻体表面に籠の目に似た凹凸があります。粘りが非常に強いのが特徴です。 函館や室蘭の沿岸の真昆布とほぼ同じ地域に生えていますが、以前は”海の雑草”(英語では”seaweed”で”海の雑草”という意味です)という扱いで、積極的に漁獲もされませんでしたが、特有の強い粘りに健康効果があると知られてからは注目されるようになりました。とろろ・おぼろ昆布や、納豆昆布、松前漬などの原料に利用されます。

日本の沿岸では他にも数種類の昆布が生息していますが、あまり一般には流通していないようです。

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「昆布の王様」ってどういうこと?どんな特徴がある?

羅臼昆布は、知床半島の南側にある羅臼町沿岸で採れる昆布です。採取できる海域がとても狭く、地元でも手に入りにくいほど希少なのだといいます。高品質、希少であることに加え、ほかの昆布よりも製造工程が多く、昆布の中でもっとも高額で取引されています。

見た目は黒褐色または薄青い橙色とムラがあって、大きなサイズも特徴的で、まさに“昆布の王様”と呼ぶのにふさわしい昆布です。羅臼昆布は昆布の中でも特に濃いだしが取れることでよく知られています。

羅臼昆布(出典:くらこん)
羅臼昆布(出典:くらこん)

厚みのある濃厚な旨味と甘味を感じる、コクの強さが特徴の出汁が取れ、香りもしっかりとしていてやさしい黄色味を帯びます。羅臼昆布の風味と旨味の強さは水出しでも十分感じられますが、火入れするとより濃厚さが増すそうです。

ちなみに、真昆布は上品な香りと甘味の澄んだ出汁、利尻昆布はほのかな昆布の香りと旨味の強い出汁、日高昆布は磯の香りが強く風味や旨味は弱めの出汁が特徴です。好みはありますが、濃厚な出汁をお好みなら羅臼昆布はうってつけと言えるのではないでしょうか。

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羅臼昆布はどこで買えるの?

羅臼漁協には直営店の「海鮮工房」というお店があるようです。羅臼には実店舗もありますが、昆布を買いに羅臼まで行かれる人は少ないでしょうから、お店ではネット通販も行っているようです。

羅臼昆布(出典:公式Facebook)
羅臼昆布(出典:公式Facebook)

海鮮工房(羅臼漁業協同組合)

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まとめ

北海道の昆布は大別して3種類?

、北海道の昆布といえば”利尻昆布”、”日髙昆布”、”真昆布”などが知られています。利尻昆布といえば当然「利尻島」で採れた昆布だと思っていましたが、北海道の日本海側にある留萌(るもい)あたりから宗谷岬を回ってオホーツク海側の網走付近までで採れる昆布はみんな「利尻昆布」と呼ぶのだそうです。同様に留萌から南に向かって松前付近までで採れるものを「細目昆布」、日高地方を中心とした三石(みついし)町から道東の釧路の手前、白糠町までの範囲で採れるものを「日髙昆布(三石昆布)」、道南の函館を含む松前から噴火湾、室蘭までの範囲で採れるものを「真昆布(まこんぶ)」と呼ぶそうです。羅臼昆布は、知床半島の根室側(国後島側)沿岸のみに生息しています。

「昆布の王様」ってどういうこと?どんな特徴がある?

羅臼昆布は、知床半島の南側にある羅臼町沿岸で採れる昆布で、採取できる海域がとても狭く、地元でも手に入りにくいほど希少です。高品質、希少であることに加え、ほかの昆布よりも製造工程が多く、昆布の中でもっとも高額で取引されていることと、香りがよく柔らかく黄色味を帯びた濃厚でコクのある美味しい出汁が取れることから、「昆布の王様」とも呼ばれています。

羅臼昆布はどこで買えるの?

羅臼漁協には直営店の「海鮮工房」というお店があるようです。羅臼には実店舗もありますが、昆布を買いに羅臼まで行かれる人は少ないでしょうから、お店ではネット通販も行っているようです。

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