こんにちは鳥巣です。12月11日のあさイチ「いまオシLIVE!」では、北海道音更町のマンゴーが紹介されます。南国のマンゴーをどうして寒い北海道で?と不思議に思いますが、なぜ冬にマンゴーを作るのか?どうやって育てるのか?その秘密を探ってみました。
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なぜ北海道でマンゴー?!
北海道・音更(おとふけ)町は道央、帯広市の北側に位置する極寒の町です。日本海側に比べれば積雪量は少ないものの、冬の寒さは他に引けをとりません。ですから道央や道東ではウインタースポーツとして、スキーよりもスケートが盛んです。
そんな音更町で、なぜ南国の果物のマンゴーを、日本で最も寒い北海道で作ろうと思ったのでしょうか?それには長い道のりがありました。
十勝マンゴーが生まれるきっかけになったのは、2010年に遡るといいます。地域の農産物をマルシェで発信する、農水省主催のイベントに参加した、北海道・十勝の中川さんは、地元宮崎のマンゴー農家の長倉さんに出会って、こんな話を聞きました。
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「私の夢は、クリスマスに収穫するマンゴーを日南でつくること。でも宮崎は南国だから難しいんです。北海道ならきっとできますよ」と。
宮崎の日南でできないことが寒い北海道ならできる、という意味が最初はわからなかったといいます。しかし、北海道と日南を往復するうちにその意味が分かりかけてきました。それは温室内で夏と冬を意図的に逆転することでした。
そして2010年に日南から10本の苗木を贈ってもらい、北海道の十勝で植えてみました。もちろん普通に露路に植えても北海道でマンゴーは育ちませんから、夏は、冬の間から木の皮を被せて保存していた雪や氷を使って冷水を循環させて、マンゴーに「今は冬だ!」と勘違いさせます。
そして冬には、十勝川温泉の温泉熱やバイオディーゼル燃料を使って温室内を温めて、「夏になりました!」と、またしてもマンゴーを騙すのです。
そうやって十勝の地で、冬と夏の環境を逆転させることでマンゴーの開花時期をずらして、クリスマスに合わせてマンゴーを収穫することに成功したというわけです。
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そうしてようやく収穫した「冬マンゴー」は東京のデパートに展示されて、1個・5万2,500円の高値がついたということです。
マンゴーの木は、自然に生やしておくと20〜30mにもなる大木です。フィリピンに行った時には、レストランの隣にあったマンゴーの木から時々、実がレストランの屋根に落ちてきて、「ドーン!ゴロゴロゴロ…」という音を立てていました。
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なぜわざわざ冬にマンゴー?!
十勝のマンゴーは、花が咲くのが8月で、実がなって大きく育つのが寒くなる冬にかけてということになります。北海道ですから、当然ハウスの外は寒くなり、害虫が少なくなる時期です。ですから農薬なども使うことなく、安心安全なマンゴーを収穫することができます。
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またクリスマスはケーキの需要が爆発的に高くなります。かつて春の果物だったイチゴを品種改良してクリスマスのショートケーキに間に合わせるようにしたのと同じく、クリスマスケーキにフレッシュなマンゴーを使えれば、それだけで商品価値が上がるわけです。
日本ではイチゴと同様にマンゴーが大人気です。フレッシュなマンゴーがクリスマスに食べられるとなれば、多少高くても、「買っちゃう?」となる人がたくさんいるのでしょう。「冬にマンゴー」、考えただけでも嬉しくなりますよね?
「白銀の太陽」URL:https://nora-works-jp.shop-pro.jp/
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音更町の冬マンゴーのまとめ
なぜ北海道でマンゴー?!
北海道・十勝の地で、北海道の気候を生かして冬と夏の環境を逆転させることで、マンゴーの開花時期をずらし、クリスマスに合わせてマンゴーを収穫することに成功したというわけです。
なぜわざわざ冬にマンゴー?!
十勝のマンゴーは、花が咲くのが8月で、実がなって大きく育つのが寒くなる冬にかけてということになります。北海道ですから、当然ハウスの外は寒くなり、害虫が少なくなる時期です。ですから農薬なども使うことなく、安心安全なマンゴーを収穫することができます。
日本ではイチゴと並んでマンゴーが大人気です。フレッシュなマンゴーがクリスマスに食べられるとなれば、多少高くても、「買っちゃう?」となる人がたくさんいるのでしょう。「冬にマンゴー」、考えただけでも嬉しくなりますよね?