唐津のエコで美しいカラーリング菊は花をどうやって染めるの?染料は何?どこがエコなの?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。5/22のあさイチでは、佐賀県唐津市からカラーリングマム(菊)の話題が中継されるようです。菊というと天皇家の御紋だったり、葬儀や仏壇に飾るイメージがあって、あまりカラフルな印象は受けません。でも今回紹介する菊は、とてもカラフルで華やかな染め菊でした。

カラーリングマム(染め菊)は天然の色なの?それとも後から染めるの?

カラーリングマムは、白色の輪菊を満開まで咲かせたものに花専用の染色液を吸わせて花弁を染め上げる、色鮮やかな菊のことです。唐津市厳木町の千喜田花卉(かき)園の千喜田樹理さんは3年前から、カラーリングマムで新たな取り組みを始めたといいます。

それは、花が水を吸い上げる力を利用して菊の花弁をカラフルに染め上げる「カラーリングマム」の販売です。農園で共に働くご主人が、遊びで白い菊の花を染めているのを見たときに、生まれてはじめて染め花という存在を知ったのだそうです。

千喜田花卉園では、葬儀などで使われる輪菊以外に、お祝いなどにも使われるスプレー菊など年間約50種類を栽培しています。しかし、その4割ほどは規格外として廃棄されていたそうです。

しかし、せっかく育てた菊をそのまま捨ててしまうのはモッタイナイと考え、染め菊として新しい利用法を見出したというわけです。染め菊(カラーリングマム)は菊のイメージを変えてしまうほどの美しさです。色とりどりの鮮やかな花は数種類の花の束に見えますが、実はすべて菊の花です。

カラーリングマム(出典:FNNプライムオンライン)
カラーリングマム(出典:FNNプライムオンライン)

そして樹理さんがつくるカラーリングマムの一番の魅力は、バリエーションが豊富なことです。「同じ菊でも大きい菊や小さい菊もありますが、染めることによって大きさと色で組み合わせが無限に広がる上に、染まり方も全然違うので、カラーリングマムだけで花束を作れる」といいます。

カラーバリエーションも豊富です(出典:FNNプライムオンライン)
カラーバリエーションも豊富です(出典:FNNプライムオンライン)

1本の菊を1色で染めることもあれば、4色を入れてレインボーカラーにすることもできる。これもカラーリングマムの特徴です。

レインボーカラーの染め菊(出典:FNNプライムオンライン)
レインボーカラーの染め菊(出典:FNNプライムオンライン)

千喜田花卉園

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東京2020オリンピックの会場でも活躍したカラーリングマム

カラーリングマムは、最近では、セレモニーや結婚式などお祝い事の場面で使用されるようになってきましたし、2021年夏に開催された東京オリンピック2020のアーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)の会場を装飾するなど、装花としての注目を集めています。

菊の花は国花であり、日本伝統の花であることから、東京五輪の会場を飾るのにふさわしい花として菊が選ばれたわけです。オレンジとライトイエローで染色されたカラーリングマムは、音楽に合わせて華麗に演技をする選手の姿を見事に彩っていました。

東京2021オリンピックのカラーリングマム(出典:花門フラワーゲート)
東京2021オリンピック(出典:花門フラワーゲート)

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あなたもカラーリングマムに挑戦してみませんか?

丈夫で花持ちがいい輪菊は、花嫁の髪飾りとしてヘアメイクさんイチオシの花なんだそうです。和装との相性も抜群なので、成人式の髪飾りとしても人気だそうです。

また学校の理科の授業の一環として、カラーリングマムを体験する小学校もあるそうです。白い花が染まっていく面白さや、条件を変えて染め上がりの違いを体感することで、体験を通じた学びを得ることができるそうです。

そんなカラーリングマムですが、実は誰でも簡単に作ることができます。今回は、カラーリングマムの作り方や長く花を楽しむ方法についてご紹介します。

カラーリングマムの原理は?〜どうして色が染まるの?〜

切り花は一般に、茎の切り口から水を吸い上げて、茎の中の道管を通って花弁まで水を巡らせています。その力を利用して、花専用の染色液に輪菊を浸けることで、花弁まで染色液の色に染まるという原理です。

輪菊は水を吸う力が強いので、30分〜1時間ほどで染めることができます。レインボーに染めるときは、茎の切り口をいくつかに分割して、それぞれ違う染色液に浸けることでレインボーに染め上げることもできます。

染める時間や、天気、湿度によって染め上がりが異なるそうなので、唯一無二のカラーリングマムを作ることができます。

色の種類はいくつあるの?

カラーリングマムの染色液は、22色あります。結婚式ではカラードレスの色に合わせたカラーリングマムのブーケを作ったり、お葬式では故人の好きな色のカラーリングマムで祭壇を埋めるなど、個人の好みに合わせて彩を添えこともできます。

用意するものは?

・白い輪菊:花屋さんで購入できます。葉っぱがしっかり立っているものや、色が鮮やかなものが新鮮な証拠です。また、花首(茎の先の花を支えている部分)が太いものは丈夫で質が良い菊と言えます。満開まで咲かせた輪菊であればキレイに染め上がります

・お好みの花専用の染色液:インターネットなどで購入できます。色を配合してお好みの色を作ったり、グラデーションに染めることもできるので、複数の色を準備しておくのも良いでしょう。

・ハサミ:園芸用がオススメです。ハサミは消毒用アルコールや熱湯でしっかり消毒し、刃先を研いでおくことで、茎から雑菌が入ることを防ぎ、より花を長持ちさせられます。

・花瓶:染色液に浸すものと、染めた花を水に浸けるもの、2つの花瓶を用意しておくと、スムーズに作業ができます。コップやペットボトルでも代用できるので、身近にあるものを利用しましょう。

作り方は?

  1. 菊を準備する新鮮な白い菊を用意します。菊を水から出し、半日ほど乾燥させます。乾燥させると、菊ものどがかわきます。染色液に付けたときに色の付いた水を吸い上げやすくなります。
  2. 茎をカットする菊の茎を斜めにカットします。斜めに切ることで、茎の断面積が増え、より多く吸収されます。
  3. 菊を染色液に浸すカットした茎を好みの染色液に浸します。茎を通って花びらに吸い上げられ、徐々に花全体が色づいていきます。
染色液に浸す
染色液に浸す

通常、数時間から1日ほどで色が花びらに行き渡ります。好みの色合いになったら、花を取り出し、新しい水に移して色止めをします。これで色の吸収が止まり、色が安定します。(参考資料:「花語りカフェ」)

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まとめ

カラーリングマム(染め菊)は天然の色なの?それとも後から染めるの?

カラーリングマムは、白色の輪菊を満開まで咲かせたものに花専用の染色液を吸わせて花弁を染め上げる、色鮮やかな菊のことです。花が水を吸い上げる力を利用して菊の花弁をカラフルに染め上げるのですが、菊の花を栽培している千喜田花卉園では、全体の4割ほどの菊の花が規格外として廃棄されていたそうです。しかし、せっかく育てた菊をそのまま捨ててしまうのはモッタイナイと考え、染め菊として新しい利用法を見出したというわけです。

東京2020オリンピックの会場でも活躍したカラーリングマム

カラーリングマムは、2021年夏に開催された東京オリンピック2020のアーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)の会場を装飾するなど、装花としての注目を集めています。菊の花は国花であり、日本伝統の花であることから、東京五輪の会場を飾るのにふさわしい花として菊が選ばれたわけです。

あなたもカラーリングマムに挑戦してみませんか?

丈夫で花持ちがいい輪菊は、花嫁の髪飾りとしてヘアメイクさんイチオシの花なんだそうです。また学校の理科の授業の一環として、カラーリングマムを体験する小学校もあるそうです。白い花が染まっていく面白さや、条件を変えて染め上がりの違いを体感することで、体験を通じた学びを得ることができるそうです。そんなカラーリングマムの作り方や長く花を楽しむ方法について紹介しました。

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