こんにちは鳥巣です。3/8の食彩の王国は”春わかめ”が特集されるようです。わかめの言えば乾燥した「ふえるわかめちゃん」ばかり食べている私ですが、横須賀に住んでいた頃は春になると生の「猿島わかめ」や、三浦海岸の「三浦わかめ」が出回っていたものでした。湘南・三浦では生しらすや三浦大根、キャベツなどが有名ですが、春になると海岸には採れたてのわかめを干す光景が広がります。
瀬戸内のわかめって有名なの?
ダイビングをやっていると、台風が過ぎ去った磯に、生のヒジキが流れ着いていることがあります。日本の海産物は”勝手に”採ってしまうと”密漁”になってしまいますが、荒れた海で引きちぎられて浜に打ち上げられたヒジキなどを”拾って”くることは問題ありません。
いつもは乾物のひじきを水でもどして食べていましたが、一度でも生のひじきを食べると、もう2度と元には戻れなくなるほど美味しいものだということに気づいてしまいました。
さすがに伊豆の海岸にわかめが流れ着くことはありませんでしたが、三浦で買った生わかめも素晴らしいものでした。今回は瀬戸内・広島の「安芸灘わかめ」が紹介されるようです。
それは流れが速い安芸灘の潮にもまれ、丹念な間引きなどで手間暇かけて育てることで、“肉厚なのに柔らか”なわかめになるのだそうです。私も伊豆の海でわかめの胞子を分けてもらってわかめの植え付けをしたことがありますが、なかなか芽も出てこなくて失敗した覚えがあります。

「漁師の安芸灘わかめ」は広島県で民間として初めて、種苗生産に成功したわかめです。代表の沖田和博さんと、山本秀明さんが呉市広小坪沖の激しい海流で養殖しています。歯ごたえや食感がとても良く、肉厚で海の風味が感じられ、お味噌汁や酢の物、サラダ、うどんのトッピングなどに幅広く使えるとのことです。
代表の沖田さんは「太刀魚漁の経験から、これからは獲る漁業より育てる漁業が必要だと考え、わかめ養殖を始めました。自分達で育てたワカメを生乾燥や塩蔵に加工しています。ワカメは健康にも良い食品なので、手軽に取り入れてほしいですね」と話していました。
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わかめの旬って春なの?
わかめは年間を通して流通していますが、実は旬は春です。毎年だいたい3~5月の間だけ、フレッシュな生わかめが市場に出回りますが、ほとんどが地元で消費されてしまうようです。
ワカメは1年草の海藻で、胞子から1年かけて成長します。冬の間に成長したワカメが柔らかく食べ頃になるのが春で、生ワカメとして市場に出るのは、この時期のみです。
生ならではの柔らかさ、磯の香りなどを堪能できるのは期間限定の至上の楽しみといえます。しかし、ワカメは採取してそのままにしておくと、ワカメ自身の酵素が働いて、自分自身を消化してしまい、ベトベトになってしまいます。
生わかめは歯ごたえがあって磯の香りが強く、塩漬けや乾燥わかめとは全く違ったおいしさです。生わかめの特徴は、肉厚で磯の香りが強いことです。あまり日持ちはしませんが、その分、塩漬けや乾燥わかめとは違った美味しさが楽しめます。
関西だと瀬戸内海がありますから、小豆島や呉などの広島の沿岸で流通しているようです。関東だとやっぱり三浦や千葉の東京湾沿岸が有名ですが、いずれも日持ちしないので、現地の直売所や鮮魚店などに行って買い求めるのがいいと思われます。
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生わかめの美味しい食べ方は?
生わかめは食べる前に下茹でするのがおすすめです。わかめを洗ったら茎と葉に分けてサッと茹でて、冷水で冷やして絞れば完了です。下処理が終わったら、あとは酢の物にしたり、味噌汁に入れたりします。ただ茹ですぎると風味や食感が損なわれてしまうので注意が必要です。
さらに栄養素にも違いがあります。乾燥わかめに比べ、人間の体内の不要な水分や塩分を体外に排出する”カリウム”が圧倒的に多いといわれています。他にも、カルシウムやビタミンA、ヨウ素も豊富なのだそうです。
ただ、カリウムは大部分が尿中に排泄されますが、カルシウムは、高カルシウム血症や便秘、泌尿器系結石などの健康障害が起こる可能性がありますから、食べすぎには注意が必要です。

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まとめ
瀬戸内のわかめって有名なの?
安芸灘のわかめは、流れの速い安芸灘の潮にもまれ、丹念な間引きなどで手間暇かけて育てることで、“肉厚なのに柔らか”なわかめになるのだそうです。「漁師の安芸灘わかめ」は広島県で民間として初めて、種苗生産に成功したわかめです。
わかめの旬って春なの?
わかめは年間を通して流通していますが、実は旬は春です。毎年だいたい3~5月の間だけ、フレッシュな生わかめが市場に出回りますが、ほとんどが地元で消費されてしまうようです。
生わかめの美味しい食べ方は?
生わかめは食べる前に下茹でするのがおすすめです。わかめを洗ったら茎と葉に分けてサッと茹でて、冷水で冷やして絞れば完了です。下処理が終わったら、あとは酢の物にしたり、味噌汁に入れたりします。ただ茹ですぎると風味や食感が損なわれてしまうので注意が必要です。