こんにちは鳥巣です。2/15の食彩の王国では、大阪・泉州の春菊が取り上げられるようです。私は初めて聞きましたが、関東では春菊と呼ばれているこの野菜は、関西では菊菜と呼ばれていて、品種も少し違うそうです。泉州といえば奈良で食べた泉州水ナスが美味しかったのでよく覚えていますが、春菊も泉州の特産だったとは驚きです。
苦くてこその春菊!?
子供のころは鍋に入っている(入れられた)春菊が苦くて閉口したものですが、大人になる(歳を取る)とあの苦みがどうしても味わいたくて、季節になると春菊を何把も買ってきてお浸しや胡麻和えにするようになるのですから不思議なものです。
春菊特有のあの苦みは、葉に多く含まれるポリフェノール由来のものだそうです。ポリフェノールには、抗酸化作用や抗炎症作用、抗アレルギー作用などのさまざまな健康効果が期待できるので、ちょっと前から話題になっていました。
赤ワインに含まれるポリフェノールが健康にいいといわれて大いに飲んでいた頃もありましたが、飲みすぎは健康によくないようです。3年ほど前からほとんどお酒を飲まなくなったら、健康診断の肝臓の数値が格段に良くなりました(笑)
春菊のポリフェノールは茎よりも葉に多く含まれていて、加熱することで細胞が壊れて苦味が強くなるのだそうです。逆に生の状態だと、あまり苦味を感じないので、春菊の苦味が苦手だという人は生で食べるか、短時間の加熱がおすすめだそうです。
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泉州の春菊はなぜ甘い?
大阪のしゅんぎくは全国でも1、2を争う生産量の作物なんだそうです。大阪府と千葉県がほぼ同率で、どちらも大消費地の東京や大阪に近いということで、江戸時代から都市農業の強みを活かして、春菊(きくな)の栽培が盛んに行われてきました。
もっとも泉州きくなに”甘い”という要素はあまりなく、「春菊は苦い!」という先入観から、春菊を生で食べると反対に”アクもなくて甘い”と感じるのかもしれません。
そのために大阪・泉州では、関東ではなべ物の陰に隠れてあまり食べられることのない”春菊のサラダ”などの生食が人気なのだそうです。特徴としては葉に厚みがあって、ふわりとした食感に爽やかな香りがあります。 噛むほどにリンゴに似た風味をほのかに感じます。

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泉州の春菊の発祥と歴史は?
日本での春菊の栽培の歴史は古く、地中海沿岸が原産の春菊は、室町時代には中国大陸経由で伝わっていたとされています。江戸時代には日本各地でも栽培されていた記録が残っていて、大阪でも栽培されていた記録があるそうです。
当初は関西地方で食材として広まり、江戸時代になってからは日本各地で栽培が始まったようです。原産地のヨーロッパでは独特の香りが食用には好まれないため、もっぱら観賞用として栽培されているそうです。
野菜として食べられているのは、中国や日本、インドなどのアジア地域のみなのだそうです。世界遺産である”和食”を形作る要素の一つかもしれません。
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まとめ
苦くてこその春菊!?
春菊特有のあの苦みは、葉に多く含まれるポリフェノール由来のものだそうです。ポリフェノールには、抗酸化作用や抗炎症作用、抗アレルギー作用などのさまざまな健康効果が期待できるそうです。
泉州の春菊はなぜ甘い?
泉州きくなに”甘い”という要素はあまりなく、「春菊は苦い!」という先入観から、春菊を生で食べると厚い葉のふわふわな食感も相まって、反対に”アクもなくて甘い”と感じるのかもしれません。
泉州の春菊の発祥と歴史は?
春菊の栽培の歴史は古く、地中海沿岸が原産の春菊は、室町時代には中国大陸経由で伝わっていたとされています。江戸時代には日本各地でも栽培されていた記録が残っていて、大阪でも栽培されていた記録があるそうです。当初は関西地方で食材として広まり、江戸時代になってからは日本各地で栽培が始まったようです。原産地のヨーロッパでは独特の香りが食用には好まれないため、もっぱら観賞用として栽培されているそうです。