酒呑童子ってなに?どぶろくってどんなお酒?大江町が酒呑童子とどぶろくの里になったわけは?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。1/30のあさイチでは京都の福知山から酒呑童子(しゅてんどうじ)と、どぶろくの話題が中継されるようです。酒呑童子とは名前は聞きますが、詳しいところはよく知りません。酒呑童子なのでお酒と関係しているのではと想像できますが、いったい何者なのでしょうか?

酒呑童子ってなに?

酒呑童子は京都の丹波の国と丹後の国の境にある大江山に住んでいたといわれている鬼のことです。”桃太郎の鬼退治”と並ぶ有名な妖怪で、都で婦女子や財宝を狙っていた悪い鬼です。

あまりに悪さをするので平安時代の中期、時の一条天皇が源頼光(源頼朝の祖先)に鬼退治を命じました。そこで頼光は変装して大江山に潜入し、酒呑童子たちが集まる酒席で、大江山に向かう道すがら、神様から授かった「神変鬼毒酒(じんべんきどくしゅ)」を鬼たちに飲ませました。神変鬼毒酒は、人が飲めば薬となり、鬼が飲めば毒になるという不思議な酒だといわれています。

頼光は「神変鬼毒酒」を酒呑童子らに飲ませて酔っぱらったところで、酒呑童子の首を撥ねたと伝えられています。

酒呑童子(出典:日本の伝説~酒呑童子退治~)
酒呑童子(出典:日本の伝説~酒呑童子退治~)

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どぶろくのはじまり

そんな酒呑童子伝説のある大江山には、酒呑童子の里でつくる日本の伝統的などぶろく造りがされています。元々、日本のどぶろくの歴史は、中国方面から伝わった稲作とほぼ同起源といわれています。本格的に稲作が始まった弥生時代には、米を原料とした酒が造られていたと考えられています。どぶろくは、豊穣を願う神事の酒として、また農家の楽しみとして、日本人のくらしの中で親しまれてきたのではないでしょうか?

どぶろくは、濁り酒の一般的な名称です。濁り酒は、原料の米と米麹と水を発酵させて漉していない酒のことで、もろみという米や麹などの固形物が残った状態のために、白くどろどろしています。その味は、もろみをろ過したいわゆる清酒に比べて、未発酵の米に含まれるでんぷんや糖によって、ほんのり甘いのが特徴です。

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大江地域はどぶろく特区になりました

福知山市では大江地域でどぶろくによる地域活性化を図ろうと、酒造事業の規制を緩和して構造改革特別区域計画を策定しました。平成21年(2009年)には国によって、京都府内で最初となる「酒呑童子の里大江どぶろく特区」に認定されました。

これによって、農家などが自ら生産した米を原料として、酒の製造免許の要件である最低製造数量の6キロリットル(一升瓶約3300本分)に達しない場合でも、どぶろくの製造が可能になりました。

大江地域で、どぶろくを造り続けている料亭「割烹さとう」の杜氏である佐藤則子さんは、「このまちに誇れるものをつくりたい」、と店舗の横でどぶろく造りを始めたそうです。

鬼ババァー(出典:公式サイト)
鬼ババァー(出典:公式サイト)

早くから特区の認定を受けていた岩手県での賑わいぶりを見て、地域活性化の可能性を感じていたといいます。商品名には、大江地域のキーワードである酒呑童子の「鬼」と、一度聞いたら忘れられない言葉「ババァー」を組み合わせ、どぶろく「鬼ババァー」を完成させました。

全国各地のどぶろくの味や香りなどを競うどぶろくコンテストで平成26年に、「鬼ババァー」が入賞すると、翌年には、日本一となる最優秀賞に輝きました。現在では楽天などのネット通販でも販売しているそうです。

割烹 さとう

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まとめ

酒呑童子ってなに?

酒呑童子は京都の丹波の国と丹後の国の境にある大江山に住んでいたといわれている鬼のことです。”桃太郎の鬼退治”と並ぶ有名な妖怪で、都で婦女子や財宝を狙っていた悪い鬼です。

どぶろくのはじまり

日本のどぶろくの歴史は、中国方面から伝わった稲作とほぼ同起源といわれています。本格的に稲作が始まった弥生時代には、米を原料とした酒が造られていたと考えられています。

大江地域はどぶろく特区になりました

福知山市では大江地域でどぶろくによる地域活性化を図ろうと、酒造事業の規制を緩和して構造改革特別区域計画を策定しました。平成21年(2009年)には国によって、京都府内で最初となる「酒呑童子の里大江どぶろく特区」に認定されました。

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