少しだけ違う自分へ|美の壺「自在に楽しむ メガネ」

メガネを選ぶまどか BLOG
スポンサーリンク

♪メガネは顔の一部です♪
そんなCMが流れていた時代、メガネはただの視力矯正具ではなく、“その人らしさ”をつくるものだと教えられました。今回の美の壺は「自在に楽しむ メガネ」。

見え方を整える道具でありながら、顔の印象を変え、気分を変え、ときに生き方さえも変えてしまう存在としてのメガネに光を当てます。

若いころは必要なかった人も、ある日ふと「なんだかよく見えない」と気づく瞬間が訪れるかもしれません。そのとき、メガネは単なる補助具ではなく、“少しだけ違う自分”への入り口になるのです。

【放送日:2026年2月18日(水)19:30 -20:00・NHK-BSP4K】

<広告の下に続きます>

壺ひとつ目「顔の一部になるかたち」

♪メガネは顔の一部です

かつてそんなCMが流れていたように、メガネは単なる道具ではなく、身につける人の印象を大きく左右する存在です。

フレームの太さ、色、素材。丸みを帯びたものか、直線的なものか。それだけで顔立ちはやわらかくもなり、知的にも見え、少しだけ大胆にもなる。メガネは視力を整える以前に、“その人らしさ”を形づくる装身具なのです。

セルロイドやチタン、鼈甲など、素材の選択もまた美の世界。軽さや強度といった機能を超えて、肌の色や輪郭との調和を考えるとき、メガネはまるで小さな建築物のように顔の上に佇みます。

そして不思議なのは、かけ続けるうちに、それが自然に「自分の顔」になっていくこと。最初は違和感があっても、やがて鏡の中の姿がしっくりくる。
メガネは、外から足されるものではなく、少しずつ“顔の一部”へと変わっていくのです。

<広告の下に続きます>

壺ふたつ目「見ることと、認めること」

「なんだか、よく見えない。」

ぼやけるわけではない。けれど、細かい文字が読みづらい。少し距離を離せば見えるけれど、それでは不便。そんな微妙な違和感から、メガネとの関係は始まります。

ところが、この変化を受け入れるのは、意外と難しい。「まだ大丈夫だよ」と言い張ったり、「老眼?」とからかわれて、つい見栄を張ったり。見えないことよりも、“見えない自分”を認めることのほうが、少し勇気がいるのかもしれません。

けれど実際には、メガネをかけた瞬間に世界は整います。輪郭がくっきりし、文字が静かに並び直す。パソコン用、本を読む用、書きもの用。その日の仕事や距離に合わせて選ぶ一本は、視界を補うだけでなく、その時間の集中を支えてくれます。

メガネは、衰えの印ではありません。むしろ、変化に合わせて自分を整える選択。見ることと、認めることが重なったとき、世界はもう一度、きちんと焦点を結びます。

<広告の下に続きます>

壺みっつ目「少しだけ違う自分へ」

子どものころからメガネをかけてきた人にとって、それは特別な道具ではありません。視界を整えるのは当たり前で、メガネはすでに身体の一部。かけていない自分より、かけている自分のほうが自然なのかもしれません。

けれど、大人になってからメガネを手にした人にとっては、少し事情が違います。最初は違和感があり、鏡に映る顔をどこか他人のように感じる。けれど、その姿にもやがて慣れていく。ふと気づくと、メガネは「見えないから仕方なくかけるもの」ではなくなっている。

仕事のときは少しシャープなフレームを。本を読むときは、やわらかな印象の一本を。その日の気分や距離に合わせて選ぶうちに、メガネは自分を縛るものではなく、整えるものへと変わっていく。

若いころ、メガネが似合う友人がいた。その人にとってメガネは、視力のためというより、確かに“顔の一部”だった。いま振り返ると、あの自然さは、自分を受け入れていたからこそ生まれていたのかもしれない。

メガネは、衰えの象徴ではない。それは、変化する自分と折り合いをつけるための小さな選択。かけるたびに、ほんの少しだけ違う自分に出会う。自在に楽しむとは、変わることを恐れず、選び続けることなのかもしれません。

<広告の下に続きます>

まとめ|自在とは、選び続けること

メガネは、視力を補うための道具でありながら、それ以上の存在でもあります。顔の印象を変え、世界の輪郭を整え、ときには自分自身との向き合い方まで変えてしまう。

若いころには必要なかった一本を手にする瞬間。「まだ大丈夫!」と言い張った日々。そして、かけたほうが心地よいと気づく時間。

メガネは敗北の印ではありません。それは、変化する自分に合わせて選び直す、小さな決断です。やがて度数は落ち着き、自分に合う一本が見つかる。けれど、それで終わりではない。形を変え、色を変え、気分に合わせて選ぶことは、これからも続いていく。

自在に楽しむとは、固定された自分にしがみつくことではなく、少しだけ違う自分を、何度でも選び直すこと。メガネは顔の一部になる。そしていつの間にか、自分の時間の一部にもなっているのです。

タイトルとURLをコピーしました