野草から作ったジンの味は?どこで飲めるの?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。7/31のあさイチでは新潟県上越市から”野草で作るジン”が中継されるようです。ジンといえばイギリスのゴードンやビーフィーター、タンカレー、ボンベイ・サファイアといったところが思い出されます。カクテルには欠かせないスピリッツの一つですが、上越で作られる”野草のジン”はどんな植物から作られているのでしょうか?

ジンってどんなお酒?歴史は?

私は以前、ホテルに勤めていたこともあって、プライベートでもあちこちのホテルのバーでカクテルを飲むのが好きでした。

カクテルは基本的にスピリッツと呼ばれるお酒とリキュールという甘めのお酒に、フルーツのジュースを混ぜてシェイクしたり、ミキシンググラスでステアして飲むお酒です。

基本的なスピリッツにはウィスキー、ウォッカ、テキーラ、ジン、ラムなどがあって、他にも日本酒や焼酎を使ったカクテルなどもあります。

リキュールには星の数ほどの種類がありますが、ジンを使ったレシピでは、かつて英首相だったチャーチルも好んだという、マティーニで有名な「ベルモット」や、ジンをトニックウォーターで割った「ジントニック」などが有名です。

ジンの起源はオランダで、ライデン大学医学部の教授によって1660年に初めて製造されたと言われています。当初はマラリアやチフスといった熱病の治療薬として作られました。ジンの製造に使われる杜松(ねず)の実には利尿や解熱作用があることが知られていたからで、そのため薬局で売り出されたわけです。

ところがその爽やかな香りから、薬としてではなくお酒としてオランダ国内で流行します。それがフランスやスイスへとイギリスに広まっていくうちに、フランス語で”杜松”を意味する「ジュニエーブル」から、なぜかスイスのジュネーブと混同されて「ジェネバ」、さらにイギリスに渡ったときに、これが短縮されて「ジン」と呼ばれるようになったそうです。

イギリスに渡ったジンは、本国のオランダ以上に爆発的な人気を得ました。その頃のイギリスでは質の悪い酒が多かったことに加えて、オランダからイギリスに迎えられた当時の国王・ウィリアム三世がジンを優遇し、関税を安くしたことなどがあります。その上、原料の穀類が豊作続きで安かったこともあって、あっという間に「安くて強い酒」として労働者階級に広まったわけです。

ジンも焼酎も蒸留酒であり、原料をアルコール発酵させたものを蒸留してつくるのですが、蒸留の仕方には二通りの方法があります。

1回だけ蒸留する単式蒸留では、原料の香りや味わいがはっきりしますが、酒精(酒の主成分であるエタノール)の精製度は低くなります。この方法でできた焼酎は「焼酎乙類」と分類され、麦・米・いもなどの原料の風味を生かした味わいが特徴です。

一方で、複数回蒸留する連続式蒸留の場合は、酒精の精製度が高くなります。この方法でできた焼酎は、「焼酎甲類」と分類され、純粋で洗練された酒質が特徴です。

さて、最初に日本に輸入されたこの連続式蒸留器は、もともとイギリスでジンをつくるために開発されたものでした。つまり、イギリスにジンが伝来せず、ジンを製造するための技術が生まれなければ、日本の焼酎甲類は生まれなかったかもしれないというわけです。

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「野草のジン」の味は?どこで買える?

ところで”野草のジン”を製造している新潟県の上越地方は、夏は高温多湿、冬は低温多湿という発酵に適した土地です。

「野草の王様」といわれるよもぎの全国有数の産地でもある新潟県上越地方で、地元産の良質な天然よもぎやスギナ、ドクダミをはじめとして、皮や根茎も含める様々な部位をそのまま発酵させています。この野草エキスを蒸留器で凝縮し、副産物として生まれたアルコールを”野草ジン”の原料として使用しているわけです。

元来のジンは、精製した蒸留酒にネズの実などを漬けて成分を浸出させたものですが、”野草ジン”は最初から野草を発酵させたものを濃縮しているわけです。

80種類の野草類を原材料とした健康食品(酵素商品)を製造する過程で、副産物として生まれたアルコールを原料とした生まれたジンというわけです。

レモン風味のジンなら、透明感のある甘酸っぱいレモンの香りが特徴で、まるでレモン畑にいるような爽やかでなジンだそうです。口に含むとレモンの苦味とスパイスが香り、ふんわりとジュニパーベリーの甘味を感じます。

オレンジ風味であれば、酸味があってジューシーなバレンシアオレンジピールと、甘味が強く香り高いネーブルオレンジピールにスパイスを加えてあるので、ちょっと苦味もある大人の味ともいえます。

いずれにしてもロンドン・ジンとは一味違う、そのままでもカクテルのような味と香りが楽しめるジンのようです。これらの”野草のジン”は、北は札幌から南は沖縄の那覇まで、数多くの取扱店で購入したり飲んだりできるようです。(取扱店舗一覧)また、公式サイトからもネット通販で購入することができます。

YASOジン(出典:越後薬草蒸留所)
YASOジン(出典:越後薬草蒸留所)

越後薬草蒸留所

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まとめ

ジンってどんなお酒?歴史は?

ジンの起源はオランダで、ライデン大学医学部の教授によって1660年に初めて製造されたと言われています。当初はマラリアやチフスといった熱病の治療薬として作られました。ジンの製造に使われる杜松(ねず)の実には利尿や解熱作用があることが知られていたからですが、その爽やかな香りから、薬としてではなくお酒としてオランダ国内で流行し、フランスやスイスへとイギリスに広まっていくうちに、「ジン」と呼ばれるようになったそうです。日本には明治以降に輸入されるようになりました。

「野草のジン」の味は?どこで買える?

レモン風味の野草のジンなら、透明感のある甘酸っぱいレモンの香りが特徴で、まるでレモン畑にいるような爽やかでなジンだそうです。口に含むとレモンの苦味とスパイスが香り、ふんわりとジュニパーベリーの甘味を感じます。いずれにしても元来のロンドン・ジンとは一味違う、そのままでもカクテルのような味と香りが楽しめるジンのようです。

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