日本にウミガメっているの?どこに住んでるの?何種類くらいいるの?ウミガメを見るには?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。7/1のあさイチではウミガメの産卵場から中継されるようです。ウミガメは水族館などを除けば目にすることの少ない生き物だと思います。私はダイビングで潜った時や、伊豆の漁港で定置網に迷い込んで保護されたウミガメを見ることはありますが、そんなに頻繁ではありません。そんなウミガメについて調べてみました。

日本にウミガメっているの?

日本近海には5種類のウミガメが見られます。その中で日本の砂浜で産卵が確認されているのはアカウミガメアオウミガメタイマイの3種類です。

アカウミガメ(出典:爬虫類図鑑)
アカウミガメ(出典:爬虫類図鑑)
  • 和名:アカウミガメ
  • 英名:Loggerhead turtle
  • 学名:Caretta caretta
  • 主な生息域:福島県から沖縄県

※英名は主に英語圏の国での名前で、学名は学問上の分類名です。学名は基本的に一つの種類に対して一つだけですが、英名は複数あることもあります。和名は地方によって呼び方が変わることもあります。

日本で産卵するウミガメの中で圧倒的に産卵数が多いのがアカウミガメです。沖縄などでダイビングをしていても見かけることの多い種類です。貝やヤドカリなどを食べています。

アオウミガメ(出典:爬虫類図鑑)
アオウミガメ(出典:爬虫類図鑑)
  • 和名:アオウミガメ
  • 英名:Green turtle
  • 学名:Chelonia mydas
  • 主な生息域:伊豆諸島・小笠原諸島や南西諸島(沖縄)

沿岸に住んでいるため伊豆半島などでのダイビングでも出会うことの多い種類です。基本的には海藻や海草を食べる草食ですが、時にはクラゲを食べることもあります。

タイマイ(出典:爬虫類図鑑)
タイマイ(出典:爬虫類図鑑)
  • 和名:タイマイ
  • 英名:Hawksbilll turtle
  • 学名:Eretmochelys imbricata
  • 主な生息域:南西諸島(沖縄)

珊瑚礁の発達した海域に住み、枝サンゴの隙間に付いている海綿類などを食べています。黄色と黒色のモザイク模様の甲羅は、かつてべっ甲細工に利用されて乱獲された悲しい過去があります。現在ではワシントン条約によってべっ甲の取引は禁止されています。沖縄のダイビングでも時折見かける種類で、甲羅の後端がジグザクの尖った形になっているのも特徴です。

タイマイの甲羅(出典:WWFジャパン)
タイマイの甲羅(出典:WWFジャパン)

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ヒメウミガメ(出典:Wikipedia)
  • 和名:ヒメウミガメ
  • 英名:Olive ridley turtle
  • 学名:Lepidochelys olivacea
  • 主な生息域:太平洋、インド洋、南大西洋。日本近海での出現は稀で、捕獲例は福岡県志賀島および新潟県寺泊での2例のみです。食性は動物食で、主にカニ・エビ・ヤドカリなどの甲殻類、貝類などの軟体動物などを食べています。

コスタリカでは、昼間に集団で産卵が行われることがあり「アリバダ」と呼ばれる現象です。多い時には数日の間に数万から数十万頭が現れます。”アリダバ(Arribar)”とはスペイン語で”到着”を意味します。

オサガメ(出典:動物の寿命図鑑)
オサガメ(出典:動物の寿命図鑑)
  • 和名:オサガメ
  • 英名:Letherback turtle
  • 学名:Dermochelys coriacea
  • 主な生息域:太平洋・大西洋・インド洋の暖海外洋の海域に広く分布していますが、北海道の北部にも出現したことがあります。 主食はクラゲです。

ウミガメ類の中で最大の種です。直甲長は180cmに達し、体重は300kg以上にもなります。他のウミガメ類とは違い、甲羅に鱗板がなく、ゴムのような質感をしています。外洋で生活をしているため、日本で見られることは稀です。

日本の定置網では、間違ってウミガメが迷い込んでしまうことがあります。その場合は、漁の妨げにもなるのでダイバーが海中に潜ってウミガメにロープをかけ、クレーンで船上にいったん退避していただきます。そして漁が終わり次第、またクレーンで吊り上げて定置網の外の海にお帰りいただくことになります。

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ウミガメは日本の海岸でも産卵するの?

日本でのウミガメの産卵地は、鹿児島県、宮崎県、和歌山県、静岡県など、太平洋の沿岸に多く分布しています。私の住んでいる平塚の海岸にもアカウミガメがやってきたことがあるそうです。

日本で生まれた子ガメは、太平洋に出た後、黒潮に乗って太平洋を横断し、メキシコ沖まで行くと言われています。その距離はなんと1万キロメートルもあります。 そしてメキシコ沖で成長し、日本に帰ってくると言われています。

日本には世界でも有数の産卵地があって北太平洋で唯一の産卵地でもあります。沖縄の八重山、慶良間列島、沖縄本島、沖永良部島、奄美、種子島、屋久島、鹿児島、長崎、宮崎、佐賀、高知、徳島、兵庫(明石)、和歌山、三重、知多半島、渥美半島、静岡、伊豆諸島、小笠原、千葉、茨城では自然保護団体による保護活動がされています。

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ウミガメってどれくらい生きるの?

「鶴は千年、亀は万年」と言われますが、カメの寿命はどれくらいなのでしょうか?流石に1万年は生きられないと思いますが…。

ウミガメの寿命はアオウミガメ、アカウミガメが約70~80年、タイマイが約30~50年ほどだそうです。一万年ほどではありませんが、結構長生きですね。

またウミガメは海の中で生活しているため、潜りっぱなしと思われるかもしれませんが、爬虫類の一種であるためエラ呼吸ではなく肺呼吸を行います。

ですから魚のようにずっと水の中にいることはできません。人間と同じように肺呼吸をしているため、息継ぎのタイミングで海面に上がってきます。息を止めていられる時間は最長で3~5時間とも言われていますが、いずれにしても息継ぎをして呼吸をしなければいけません。ダイビングをしていると時々、呼吸のために海面に上がっていくウミガメを見かけることがあります。

ダイビングボートに乗っていると、海面に顔を出しているウミガメを見かけることもありますが、気づかずにウミガメを轢いてしまうと、小さなダイビングボートや漁船ではスクリューが破損して動けなくなってしまうこともあります。

それにカメの甲羅がいくら硬くても船のスクリューに巻き込まれれば、ウミガメの生命をも脅かしかねません。ですから船長さんは海面に浮かぶ流木などと同様に、海面にいるカメにも注意を払って操縦しなければなりません。

また沖縄の海岸などでは、海水浴をしていると偶然にウミガメに出会うこともあります。ウミガメは海水浴客にも大人気で、ウミガメを見つけると多くの人が追い回したり触ろうとしたりしますが、ウミガメはペットとは違います。

人が近づいたり触ろうとすれば過大なストレスを与えてしまいます。ですからウミガメを見かけても追いかけたりしないで遠くからそっと見守ってあげてください。ウミガメはこちらが追い回せば逃げようとしますが、人間が気づかないでいると、向こうからこちらに近づいてくることもあります。なんだか女の子に似ているかもしれません(笑)

アオウミガメ(出典:WWFジャパン)
アオウミガメ(出典:WWFジャパン)

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まとめ

日本にウミガメっているの?

日本近海には5種類のウミガメが見られます。その中で日本の砂浜で産卵が確認されているのはアカウミガメアオウミガメタイマイの3種類です。海岸近くで見られるのもこの3種類がほとんどです。

ウミガメは日本の海岸でも産卵するの?

日本でのウミガメの産卵地は、鹿児島県、宮崎県、和歌山県、静岡県など、太平洋の沿岸に多く分布しています。日本で生まれた子ガメは、太平洋に出た後、黒潮に乗って太平洋を横断し、メキシコ沖まで行くと言われています。その距離はなんと1万キロメートルもあります。 そしてメキシコ沖で成長し、日本に帰ってくると言われています。

ウミガメってどれくらい生きるの?

ウミガメの寿命はアオウミガメ、アカウミガメが約70~80年、タイマイが約30~50年ほどだそうです。またウミガメは海の中で生活しているため、潜りっぱなしと思われるかもしれませんが、爬虫類の一種であるためエラ呼吸ではなく肺呼吸を行います。人間と同じように肺呼吸をしているため、息継ぎのタイミングで海面に上がってきます。息を止めていられる時間は最長で3~5時間とも言われていますが、いずれにしても息継ぎをして呼吸をしなければいけません。

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