群馬の上州からっ風・赤城おろしで育ったブランド白菜「邑美人」はなぜ人気なの?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。2/5のあさイチでは群馬県館林市と邑楽(おうら)町にまたがる白菜の名産地から中継されるようです。私は以前に邑楽町の隣にある群馬県太田市に勤務していたことがあるので、邑楽(おうら)という地名を知っていましたが、なかなか読みにくい名前です。そんな邑楽や館林周辺で、なぜ白菜が名産になっているのか調べてみました。

邑楽や館林は利根川と渡良瀬川の間にある平らな土地です

館林や邑楽は群馬県の南東部にあって栃木県に食い込んでいる場所です。ここは北に渡良瀬川、南に利根川が流れていて、その間にある川からの土砂が堆積した沖積平野です。

土地の標高は全体的に10メートルから35メートルの平坦地で関東平野の北端に位置し、天気がいいと郊外にある小高い丘からは、関東平野や東京スカイツリー、丹沢山系まで一望できる抜群のロケーションにあります。

最近では”猛暑”で有名なところですが、以前は”暴れ川”に挟まれて水害も多かったようです。それも長年の渡良瀬遊水地や利根川の整備などで、最近では大きな水害からは免れているようです。

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なぜ館林や邑楽で白菜が作られているのか?特徴は?

群馬県邑楽町では、ブランド白菜「邑美人(むらびじん)」が作られて、首都圏などに出荷されています。「邑美人」は、上州・赤城山から吹き下ろす寒風と沖積平野の豊かな土壌で育ち、厚みと甘さが特徴です。漬け物や鍋物、サラダなど、さまざまな料理に適しています。

この付近の自然条件としては、年平均気温が約15度、年間降水量が1180ミリ程度で、県内では比較的温暖な気候といえます。夏は内陸的気候で雷雨が多く高温多湿、冬季は雨の日が少なく日照時間が長いという特徴があり、夏の日本一暑い大地と、冬の赤城おろしの「からっ風」が吹く、季節による寒暖差が大きな、日本有数の野菜の産地です。

そこで、ハウスなどの施設を利用したきゅうりやトマト、露地野菜では、夏は、なす、にがうり、冬ははくさいやしゅんぎくなど、多くの農産物が生産されています。この地域にあるJA邑楽館林の平成29年度の青果物販売金額は約99億円となっていて、白菜は、きゅうり、もやし類に次ぐ、第3位の売り上げがあります(図2)。

(出典:邑楽館林農業協同組合)
(出典:邑楽館林農業協同組合)

この地域では、昭和40年頃からはくさいの栽培が始まりました。平成13年(2001年)からは、JA邑楽館林の中で定められた「邑美人白菜挌付検査要綱」をパスしたものだけが、ブランド白菜「邑美人」として出荷されています。その特徴は何といっても葉の厚みと甘さ。赤城山のからっ風「赤城おろし」にあたってぐんぐんと甘みを増し、鍋ものに人気の白菜なんだそうです。

1月から出荷されるものは、しっかりと葉が締まった白菜にするために、主に白菜の頭部をしばる結束作業を行うそうです。地元では「頭しばり」と呼ばれていて、冬の寒さとからっ風から守るため、1個1個丁寧に結束します。

中腰での作業のため、白菜栽培の中で1番大変な作業ですが、厳寒期に高品質な白菜を出荷するためには欠かせない作業なので、農家は腰痛と闘いながら結束を行っているそうです。ちなみに白菜の結束作業は、邑楽や館林の12月の風物詩となっているそうです(写真1)。

(出典:邑楽館林農業協同組合)
(出典:邑楽館林農業協同組合)

ここで収穫された「邑美人」は、京浜市場を中心に、1月下旬から2月中旬頃に出荷のピークを迎えます。関東地方の方は近所のスーパーの店先にも、ブランド白菜が並んでいるかもしれません。

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まとめ

邑楽や館林は利根川と渡良瀬川の間にある平らな土地です

館林や邑楽は群馬県の南東部にあって栃木県に食い込んでいる場所です。ここは北に渡良瀬川、南に利根川が流れていて、その間にある川からの土砂が堆積した沖積平野です。土地の標高は全体的に10メートルから35メートルの平坦地で関東平野の北端に位置し、天気がいいと郊外にある小高い丘からは、関東平野や東京スカイツリー、丹沢山系まで一望できる抜群のロケーションにあります。

なぜ館林や邑楽で白菜が作られているのか?特徴は?

群馬県邑楽町では、ブランド白菜「邑美人(むらびじん)」が作られて、首都圏などに出荷されています。「邑美人」は、上州・赤城山から吹き下ろす寒風と沖積平野の豊かな土壌で育ち、厚みと甘さが特徴です。この付近の自然条件としては、夏は内陸的気候で雷雨が多く高温多湿、冬季は雨の日が少なく日照時間が長いという特徴があり、夏の日本一暑い大地と、冬の赤城おろしの「からっ風」が吹く、季節による寒暖差が大きな、日本有数の野菜の産地です。このあたりでは、昭和40年頃からはくさいの栽培が始まり、平成13年(2001年)からは、ブランド白菜「邑美人」として出荷されています。その特徴は何といっても葉の厚みと甘さ。赤城山のからっ風「赤城おろし」にあたってぐんぐんと甘みを増し、鍋ものに人気の白菜なんだそうです。

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