益子焼の起源と歴史は?どこで買える?【あさイチ・いまオシ】

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こんにちは鳥巣です。4/17のあさイチでは栃木県の益子(ましこ)焼が紹介されるようです。益子焼って名前は聞いたことがありますが、その起源や歴史はよく知りません。そこで最近のオシャレな益子焼やオンラインショップで買えるところがあるかどうかも調べてみました。

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「益子焼」ってどんな焼き物?

益子焼は江戸時代後期の1853年(嘉永6年)に茨城県笠間で大塚啓三郎という人が、益子村内で良質の陶土を発見して陶芸を行うようになったことが起源です。

江戸時代、益子は黒羽藩郡奉行によって治められていました。窯の数は増えていたものの、陶芸は農業の片手間でした。窯を築き、仕事場を建て、陶土を掘り、燃料を買うにはお金が必要でした。

大塚啓三郎は「資金を貸して欲しい」と藩の役所にお願いしました。藩は将来必ず伸びる産業だと考え、資金の貸付をして、管理をすることになりました。先見の明がありましたね。

明治になって益子焼は主に関東地方に出荷されていました。当時、関東地方の焼き物は笠間焼のみで、益子焼の需要が高まりました。

人間国宝濱田庄司氏の作品(益子焼窯元「よこやま」のサイトより)
人間国宝濱田庄司氏の作品(益子焼窯元「よこやま」のサイトより)

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大塚啓三郎は1855年(慶応2年)に藩の命令で村長になりました。益子焼の売れ行きが良すぎて、粗悪品まで乱売したため、益子焼の信用が落ちてしまい、アメリカへの輸出も途絶えてしまいました。

そこで、明治36年に「益子陶器同業組合」を設立し、信用回復のためには腕の良い職人を育てる「益子陶器伝習所」を設立したのです。

益子焼がよく売れたのは明治の末まででした。大正くらいから燃料が木炭から石炭ガスに変わり、益子焼では直火では割れてしまうため、台所用品はアルミなどの金属にとって変わられました。

ところが大正12年の関東大震災で様子が一変しました。台所の道具が全て壊れ、突然需要が増えたため、益子焼は作っても作っても間に合わないくらいになりました。

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どこで買えるの?

最近の益子焼はかつての”土感”を残したものから、今の生活様式に合わせた電子レンジや食洗機にも対応しているお洒落なものまで、多くのデザインが作られるようになりました。そのいくつかを紹介しましょう。

つかもと

栃木県芳賀郡益子町益子4264
TEL:0285-72-3223
営業時間:9:00~17:00
定休日:木曜
URL:http://tsukamoto.net/

つかもと窯は1864年創業と150年以上の歴史を持つ窯元で、益子最大の窯元とも呼ばれます。信越線横川駅で販売される駅弁「峠の釜めし」の容器もつかもとの益子焼です。

自社だけでは生産が間に合わなかったため、多くの窯元にも生産を委託しました。これが益子焼業界の経営安定に繋がりました。

峠の釜飯の器(「つかもと」公式Instagramより)
峠の釜飯の器(「つかもと」公式Instagramより)

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よしざわ窯

栃木県芳賀郡益子町益子3546
TEL:0285-77-0880
営業時間:9:00〜16:00(電話受付のみ)
URL:https://www.yoshizawa-gama.com/

実店舗は持たず、お店は益子町にある民芸店「やまに大塚」での取り扱いと、ネットショップ「on the table」で主に買うことができます。入荷情報などはネットショップの「on the table」の公式Facebookやメールマガジンにて確認ができるそうです。

よしざわ窯(公式Instagramより)
よしざわ窯(公式Instagramより)

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えのきだ窯

栃木県芳賀郡益子町益子4240
TEL:0285-72-2528
営業時間:10:00~16:00
定休日:水・木曜
URL:https://enokidagama.jp/

えのきだ窯(公式Instagramより)
えのきだ窯(公式Instagramより)

ドット・格子・植物と、パッと目を引く模様が印象的な「えのきだ窯」。明るくにぎやかな食卓をつくってくれるうつわは、カラフルなサラダにも落ち着いている煮物にも合わせやすいです。ぽってりとした質感は益子焼らしく、手に持ったときにも心地よいうつわです。

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ネギシ製陶

栃木県芳賀郡益子町大沢 2224番
URL:https://otonayaki.com/collections/negishi-seito

ネギシ製陶(公式Instagramより)
ネギシ製陶(公式Instagramより)

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益子陶器市

益子では毎年春と秋には大きな陶器市が開催され、多くの人が訪れます。東京からのアクセスも良いためバスツアーも出ているなど、とても人気です。

益子陶器市

https://toukiichi.mashiko-db.net/

開催時期は、毎年春と秋の2回(春のゴールデンウイークと秋の11月3日前後)。1966年(昭和41年)から始まった陶器市は開催100回を越え、年間60万人が訪れる人気の陶器市です。

約50の店舗と約500のテントが立ち並び、作家さんや職人さんと直接会話をしながら商品を買うことができます。  東京からは益子陶器市への直行バスが出ていたり、益子町の現地では巡回バスが走っていたりと交通手段も充実しています。

益子陶器市(益子町観光協会Facebookより)
益子陶器市(益子町観光協会Facebookより)

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まとめ

「益子焼」ってどんな焼き物?

益子焼は江戸時代後期の1853年に茨城県笠間で大塚啓三郎という人が、益子村内で良質の陶土を発見して陶芸を行うようになったことが起源です。江戸時代、窯の数は増えていたものの、陶芸は農業の片手間でした。窯を築き、仕事場を建て、陶土を掘り、燃料を買うにはお金が必要でした。そこで大塚啓三郎は「資金を貸して欲しい」と藩の役所にお願いしました。藩は将来必ず伸びる産業だと考え、資金の貸付をして、管理をすることになりました。

どこで買えるの?

益子では毎年春と秋には大きな陶器市が開催され、多くの人が訪れます。開催時期は、毎年春と秋の2回(春のゴールデンウイークと秋の11月3日前後)、年間60万人が訪れる人気の陶器市です。またネットショップで買えるものもあるようですのでご覧になってはいかがでしょうか?

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