浅草の賑わいから少し離れた、隅田川のほど近く。下町らしい穏やかな空気の中にたたずむのが、今戸神社です。縁結びの神社として知られる今戸神社は、日本で最初の夫婦とされる神々を祀り、恋愛はもちろん、人と人とのご縁を大切にしたい人たちから長く親しまれてきました。
境内には、福を招くといわれる「なで猫」や、招き猫発祥の地と伝えられる今戸ならではの風景が広がります。運が良ければ、白猫の“なみちゃん”に出会えることもあり、猫好きの参拝者にも人気の場所です。
あさイチの中継で紹介される今回の放送を前に、今戸神社がなぜ“縁結び”と“招き猫”で注目を集めているのか、その魅力をあらためて見ていきます。
【放送日:2026年1月6日(火)8:15 -9:55・NHK総合】
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今戸神社が縁結びで有名な理由とは?
今戸神社が縁結びで知られる理由は、祀られている神様の存在にあります。御祭神は、日本神話に登場する伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)。
この二柱は、日本で最初に結ばれた夫婦神とされ、国生み・神生みを成し遂げた存在です。そのため今戸神社では、恋愛成就だけでなく、夫婦円満、人との良縁、仕事や人生のご縁まで、“結ばれること”全般を見守る神社として信仰を集めてきました。
縁結びというと、恋愛のお願いごとを思い浮かべがちですが、今戸神社のご利益はそれだけにとどまりません。人と人が出会い、関係を育み、ともに歩んでいく――その“始まり”と“続き”を大切にする場所なのです。
浅草の中心部から少し離れた静かな立地も、落ち着いて手を合わせたい人にとっては魅力のひとつ。華やかな観光地のすぐそばで、ご縁について静かに向き合える神社として、今戸神社は長く親しまれてきました。
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招き猫発祥の地といわれる理由
今戸神社が縁結びと並んで語られる理由のひとつが、招き猫発祥の地といわれていることです。この一帯は、江戸時代から明治にかけて「今戸焼」と呼ばれる焼き物の産地として知られていました。日用品から縁起物まで、暮らしに寄り添う器が多く作られていた場所です。
その中で生まれたのが、福を招く存在として親しまれてきた招き猫。商売繁盛や家内安全を願い、人々の生活のそばに置かれてきた縁起物でした。

今戸神社の境内には、こうした背景を感じさせるように、大小さまざまな招き猫が並びます。どれも主張しすぎず、それでいて、そっと福を呼び込んでくれそうな表情。
縁結びの神社であり、招き猫の物語が息づく場所。今戸神社が持つやさしい空気は、人とのご縁も、福も、無理に掴むものではなく、自然に招くものだと教えてくれるようです。
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なで猫と白猫「なみちゃん」の存在
今戸神社を訪れた人が、思わず足を止めてしまうのが、本殿のそばに並ぶ二体の「石なで猫」です。左右一対で置かれたなで猫は、やさしく撫でると福が訪れるといわれ、参拝者が自然と笑顔になる存在。縁結びのお願いとあわせて、そっと手を伸ばす人の姿が絶えません。

そして、もうひとつの“招き猫”が、この神社にはいます。それが、白猫の「なみちゃん」です。今戸神社の周辺に暮らすなみちゃんは、境内に姿を見せることがあり、出会えたら幸運だと話題になってきました。

初代のなみちゃんは2020年ごろに亡くなり、現在は二代目のなみちゃんが、静かにその存在を引き継いでいます。「なみちゃんがいなくなった」という噂は、この代替わりを指しているもの。ご縁や福が、形を変えながら受け継がれていく――そんな今戸神社らしい物語ともいえるでしょう。
なで猫も、なみちゃんも、こちらに何かを強く訴えかけることはありません。ただ、そこにいるだけ。その自然体の姿が、今戸神社のやさしい空気をより深いものにしています。
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まとめ|ご縁を、そっと招く場所
浅草の喧騒から少し離れた場所にある 今戸神社 は、縁結びと招き猫の物語が、自然に重なり合う神社です。日本最初の夫婦神を祀り、人と人との出会いを大切にしてきた由緒。今戸焼の歴史に育まれた招き猫文化。
やさしく撫でたくなる石のなで猫と、境内に静かな気配を残す白猫・なみちゃんの存在。どれもが声高に語ることはなく、訪れる人の気持ちに、そっと寄り添っています。
あさイチの中継をきっかけに知ったとしても、今戸神社の魅力は、画面の向こうではなく、実際に足を運び、空気を感じたときにいっそう深く伝わるはずです。
ご縁は、強く願いすぎるものではなく、静かに手を合わせ、自然に招くもの。今戸神社は、そんなことをやさしく教えてくれる場所です。