こんにちは、まどかだよ!今回は前回に書いた「ネムール鹿児島中央」のレビューの後で、鹿児島市内からレンタカーを借りて行った鹿児島県南部の知覧や枕崎、開聞岳や鰻温泉のレポートをしちゃうよ!
鰻温泉はお笑い芸人「銀シャリ」の鰻さんは大阪の出身だけど、鰻という名前は本名で「鰻 和弘」っていうんだって!そのルーツは鹿児島県の鰻村らしいよ。そのあたりは本編でも触れるね!
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1.レンタカーを借りて出発!~ドライブ編
お泊りしている「ネムール鹿児島中央」から徒歩5分ほどのところにある「トヨタレンタカー 鹿児島中央駅西口店」でトヨタヴィッツを借りて出ぱ~つ!
地元民でなければ、鹿児島市内から薩摩半島南部にある枕崎や開聞岳(別名:薩摩富士)、指宿あたりまで日帰りするのは難しいと思ってる人は多いと思うけど、午前中の10:00に鹿児島市を出発して知覧や枕崎、開聞岳近くにある温泉にも入って指宿を廻って帰ってくるルートなら、余裕たっぷりというわけにはいかないけど、何とか帰ってくることができたよ🚙 ちなみに途中で有料道路は使ったけど(でもほとんどが無料だったよ)大体の区間距離と時間は、
- 鹿児島市内~道の駅 川辺やすらぎの郷:約30km(約30分)
- 道の駅 川辺やすらぎの郷~知覧特攻平和会館:約8km(約10分)
- 知覧特攻平和会館~枕崎お魚センター:約20km(約30分)
- 枕崎お魚センター~区営鰻温泉:約50km(約70分)(※池田湖の「金の鳥居」などに寄り道しました)
- 区営鰻温泉~鹿児島市内:約57km(約90分)(※途中、鹿児島市内で渋滞あり)
だったよ。単純に移動時間だけを見ると2時間半くらいだけど、途中で買い物したり施設の見学や食事をしたり、温泉に入ったりしたから鹿児島市内に帰ってきたのは18:00頃だったかな?
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■「道の駅 川辺やすらぎの郷」へ
まずはまさみちの運転で、指宿スカイラインを通って南九州市にある「道の駅 川辺やすらぎの郷」へ向かうよ!ここには「クソ婆ァのいっしょうけんめい」という鹿児島のローカルスイーツがあるとYouTubeで見つけちゃったんだよね。詳しいことはグルメ編で説明するね。
■知覧特攻平和会館へ
それからワタシたちが向かったのは「知覧特攻平和会館」だよ。ここは知ってる人も多いと思うけど、太平洋戦争の末期に沖縄に向かって「特攻隊」が飛び立っていく基地の一つだったんだって。
爆弾を抱えた飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をするという、人類史上例を見ない命の尊さ・尊厳を無視した日本軍の命令(軍は「命令ではなく志願である」と言い張った)で命を落とした若い特別攻撃隊員たちの遺品や手紙などが展示されているよ。
パリ五輪で銅メダルを獲った卓球の早田ひな選手が、今の平和があることを実感するために「鹿児島の特攻資料館に行きたい」といって話題になったよね。ワタシは今まで戦争とは縁がなかったけど、特攻隊員たちの悲惨で壮絶な死を悼んで、これからも平和な日本であることを祈りたいと思ったんだ。
■枕崎おさかなセンターへ
「知覧特攻平和会館」を後にしてワタシたちが向かったのは「枕崎お魚センター」。ここはちょっと前にテレビの「旅サラダ」でも中継されていて、ワタシはすごく楽しみにしてたんだ!
カツオって季節になれば私の住んでる関東でも普通に出回るけど、枕崎出身の友達から「本場のカツオは一味違う!」って聞いてたから、どんな風に違うのか自分で確かめたいと思ってたんだ。
枕崎の「ぶえん鰹」は、一本釣りされたカツオを船上で活き〆(血抜き)して急速冷凍したものなんだって。「ぶえん」という名前は、昔から枕崎で、塩をしていない新鮮な魚を指す言葉で、新鮮さを強調するために名付けられたんだよ。これもグルメ編で詳しく話すね。
■西郷どんゆかりの鰻温泉へ
鰻(うなぎ)温泉って珍しい名前だよね?お笑いコンビ「銀シャリ」には鰻さんっていう人がいるけど、関係があるのかなって思って調べたら、全国に十数世帯しかない珍しい名字で、ルーツは鹿児島県なんだって。近くには「鰻村」っていう名前の村もあって、昔、村の人が「鰻」って名乗ったっていうから大阪出身の鰻さんのルーツもこのあたりなのかもしれないね。
温泉は鰻池の湖畔にあって江戸時代から続いてるといわれていて、西郷隆盛も滞在した湯治場として知られているんだ。ちょっと熱めの温泉だけどいいお湯で疲れがとれたよ!湯舟はそんなに広くないけど、地元のお爺ちゃんやお婆ちゃんもやって来てたよ。

やっぱり温泉はいいよね!まどか大好き!
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■指宿から鹿児島市内へは国道226号線で1本!
鰻温泉で旅の疲れを流したら鹿児島市内へは国道226号線で1本だよ!ここからは運転でお疲れのまさみちに代わってまどかが運転したよ🚙

運転は得意じゃないけどやるときはやるわよ!
鰻温泉から指宿を抜けて鹿児島方面に向かう国道は道幅も広いし、右手には錦江湾(鹿児島湾)が眺められて絶好のロケーションなんだけど、夕方になると鹿児島市内はかなりの渋滞になっちゃうみたいなんだ。
ワタシたちは鹿児島市街地に入る手前の「鹿児島県交通安全教育センター」っていう信号を山側に左折して鹿児島市内に入ったけど、ちょっとは渋滞回避になったのかな?いずれにしても夕方になると道路が混んじゃうから、時間には余裕をもって出かけたほうがいいと思うわ!
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2. グルメ編:南薩摩で出会った“甘い驚き”と“爽やかな旨み”
■道の駅で見つけたローカルスイーツ
「クソ婆ァのいっしょうけんめい」――名前からしてインパクト大だよね?(笑)

「クソ婆ァのいっしょうけんめい」って最初はひどい名前だと思ったけどこれがすっごく美味しいのよ!

でも食べてみると、ラム酒のシロップがじゅわっと染みた食パンに、生クリームがたっぷり。どこか懐かしくて、ちょっとチープな甘さが逆にクセになるお菓子だったよ。フランス菓子のサバランを食パンで再現したような感じで、まさに“庶民の贅沢”。旅の疲れが一気に癒されちゃったよ!
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■枕崎のぶえんカツオ
そして、なんといっても外せないのが“カツオの街”枕崎。これまでは「カツオって独特の匂いが…」って思ってた人も多いと思うんだ。でも、この“ぶえんカツオ”は驚くほど臭みがない!海の香りはそのままに、刺身は爽やかでクリアな味わい。
「ぶえん鰹」は、一本釣りされたカツオを船の上で活〆(血抜き)して急速冷凍したものなんだ。この「ぶえん」という名前は、枕崎で昔から塩をしていない新鮮な魚を指す言葉からきていて、「ぶえんのように新鮮な」という意味を込めて名付けられたんだって。

ぶえん鰹はいわゆるカツオ臭さがまったくなくてむしろ爽やかな味わいで感激しちゃった!

さらにお土産で買った「なまり節」も絶品よ。噛むほどに旨みが広がって、お酒やご飯のお供にぴったりなの!あと「旅サラダ」の中継に出ていた「おにぎりくん」。会えるかなぁって楽しみにしてたんだけど、たまたまお休みだったみたいで残念だったの😢
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■知覧のお茶と紅茶の驚き
旅の最後に出会ったのが「知覧茶」。深みのある旨みと香りはもちろんなんだけど、私が驚いたのは「知覧紅茶」。砂糖なんて一切入っていないのに、ほんのりとした甘さを感じるんだよね。渋みが少なくて飲みやすいから、コーヒー派の人でもすっと入っていけそう。

そして、どこまでも続く茶畑の景色。まるで緑の絨毯の中を走っているみたいで、今でも目に浮かぶよ。南薩摩は甘いものから海の幸、そしてお茶まで、驚きの連続だったから、また必ず行きたいな!

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3.歴史・文化編
特攻隊ってなんだったの?~知覧特攻平和会館~
太平洋戦争の末期、日本軍は戦闘機に爆弾を積んで、自らの命と引き換えに敵艦へ突っ込む「特攻」という作戦を行いました。命の尊さも尊厳も無視した作戦で、そのような悲劇を二度と繰り返してはいけない…そう強く感じさせられます。
知覧から飛び立った若い特攻隊員たちが、最後に願ったのは「この国に平和と繁栄が戻りますように」という想いだったのかもしれません。彼らの遺品や手紙、記録が残されている知覧特攻平和会館は、訪れる人に恒久の平和を考える大切なきっかけを与えてくれる場所です。
知覧茶の発祥とその歴史は?
鹿児島といえばお茶! 特に「知覧茶」は全国でも有名ですよね。このあたりの土地はシラス台地といって、水はけはいいけど田んぼには向かない土壌なんだ。それもあって昔からサツマイモやタバコ、お茶の栽培が盛んだったんだって。
知覧茶の始まりは鎌倉時代、平家の落人が茶を植えたのが始まりって言われてるんだけど、本格的に栽培が広がったのは明治時代で、島津氏の一族から山野を払い下げてもらい、そこを開墾したのがきっかけなんだよ。
最初は台風に強い紅茶品種を植え、のちに緑茶へと切り替えて生産量がぐんぐん増加。今では南九州市は市町村単位で日本一のお茶の生産量を誇るまでになったよ!
枕崎の鰹節はなぜ有名になったの?
枕崎といえば鰹節! 江戸時代中期の1707年ごろ、紀州・和歌山からやってきた森弥兵衛という人が鰹節の製法を伝えたのがきっかけで広まったんだって…。もちろんそれ以前からカツオ漁は盛んだったらしいけど、詳しい記録は残っていないみたい。
今では枕崎市はカツオ節の生産量日本一。昔ながらの製法にこだわり、厳しい品質管理を徹底しているので「枕崎鰹節」のブランドで全国的にも高い評価を得ているよ!
ワタシも枕崎お魚センターで「なまり節」をたくさんお土産に買っちゃいました! 冷蔵保存だけど真空パックされてるから日持ちするし、マヨネーズとお醤油を混ぜたタレに唐辛子をパラリ…これが本当に絶品だったんだ!
鰻温泉の名前の由来と西郷どんとの関りは?
指宿市街から少し内陸に入ったところにある「鰻池」のほとりには、昔ながらの素朴な温泉があるよ。名前の由来は、昔、池の水を抜こうとしたら大きな鰻が現れて水の流れをせき止めた…という伝説から。そこから「鰻池」と呼ばれるようになったんだって。
面白いことに、このあたりの村は「鰻村」と呼ばれて、住民の多くが「鰻」という名字を名乗っていたんだって。でも戦後に改姓する人が増えて、今では全国でも十数世帯しか残っていない珍しい名字になっちゃった💦
そして、この鰻温泉をこよなく愛したのが明治維新の志士・西郷隆盛さん。温泉好きで有名な西郷さんは、明治7年(1874年)には犬13匹を連れて1カ月も滞在したほど! 幕末の志士・江藤新平との会談もここで行われたそうです。ちなみに今の入湯料は大人200円、小人100円(2024年10月現在)と、とっても良心的だよ。でも行くまでの道はすごく狭くて駐車場も数台分しかないから、運転には気を付けてね!


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4.自然編 ~ 鹿児島湾はカルデラだらけ
鹿児島湾は北から桜島のある「姶良(あいら)カルデラ」、「阿多北カルデラ」、「阿多南カルデラ」と3つのカルデラが連なって湾になっているんだよ。その中で鰻温泉や指宿、開聞岳があるのが一番南にある「阿多南カルデラ」なんだ。ここから先は地質が大好きなまさみちに解説してもらうね!

ここからは地質や地形が大好きなまさみちに解説してもらうね

ここからはボクが解説するよ、よろしくね!
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阿多南カルデラは約24万年前に活動した火山です。阿多南カルデラの中にある池田湖も小さなカルデラなのですが、こちらが活動したのは約6400年~5500年前です。
一口に24万年とか6400年って言われてもピンとこないと思いますから、お金で言い換えるとわかりやすいかもしれません。24万円と6400円と言い換えると、24万円は結構な金額ですが6,400円だとちょっと高級な食事をするくらいの感覚になりませんか?例えば江戸時代の約400年前だと400円くらい。今のお菓子代くらいで、さらに身近ですよね

これはタモリさんがブラタモリで話してたことだよ
地質の年代を考えると、あまりにも長大すぎてピンとこないので、こんな感じでお金に言い換えると普段の生活感覚で考えられるんですね。
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池田カルデラは二重カルデラだった!?
阿多南カルデラは薩摩半島の一番南にあるカルデラで指宿市や開聞岳も含まれます。カルデラの外輪山にあたる池田湖の北西側には断崖が連なっています。
その内側にある池田湖は”池田カルデラ”という二重カルデラで、池田湖は池田カルデラが噴出したマグマがあった空洞が落ち窪んでできたカルデラ湖で、その深さは233mもあり日本で4番目に深く、九州最大の湖です。
かつて池田湖にはネス湖のネッシーに因んで、イッシーという恐竜が住んでいるといわれていましたが、いまだにその存在は謎に包まれているそうです。
またその隣にある鰻池は阿多南カルデラの中にできた爆裂火口(マグマの水蒸気爆発でできた火口湖)なので池田湖とはできた由来が違うんですね。

池田湖はカルデラ湖、鰻池は爆裂火口だよ

池田湖もいいけど鰻温泉が最高に良かったね!

阿多南カルデラが活動していたのが24万年前で、池田カルデラが活動していたのが約6400年~5500年前ですから、池田湖はずいぶん最近になってできたんですね。
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開聞岳はまさに薩摩富士!
それと比べてもさらに新しく出来上がったのが「開聞岳」です。別名「薩摩富士」とも呼ばれる標高924mの円錐形の美しい山体は、天気が良ければ鹿児島市内からも望むことができます。
この火山は池田カルデラよりも後の約4400年~1100年前に活動していましたが、やはり阿多南カルデラの内側にあります。登山道はらせん状に山頂まで続いていて、頂上からは錦江湾や屋久島などの絶景を望むことができます。

またこの周辺には多くの温泉や地熱発電所などもありますが、中でもおすすめなのは「たまて箱温泉」でしょうか?これは温泉の熱を使った製塩所の跡を温泉施設にしたもので、現在は大規模改修のため休館になっていますが、2025年中には再開される予定です。
ここからは海岸沿いにある露天風呂から絶景の開聞岳を望むことができます。露天風呂は男女入れ替え制で偶数日と奇数日で開聞岳の見える側の浴槽が入れ替わるそうです。

ボクが行った時には、快晴だった枕崎から開聞岳に向かうにしたがって暗雲が立ち込めて、残念ながら”雲隠れの薩摩富士”しか見ることができませんでした。でもこれでまた鹿児島を訪れる口実ができたというわけです!(笑)

開聞岳は雲の中で半分も見られなかったよ

また見に行きたいね!今度は晴れてるといいね!
ヘルシーランド露天風呂 たまて箱温泉
ちなみにたまて箱温泉の横にある岩山は、地下深くでマグマが固まった安山岩(火山性の岩)が上昇して貫入してできた山なのだそうです。

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まとめ
鹿児島中央駅から南薩エリアは、日帰りでもグルメ・歴史・温泉・自然をバランスよく楽しめるおすすめドライブコース🚙✨
レンタカーを使えば自由に動けて効率よく回れるのが魅力だよ。ただし、夕方の鹿児島市内は渋滞が発生しやすいから、帰路は時間に余裕をもって計画すると安心だね。