「はっと」ってなに?宮城・登米市の郷土料理を宮﨑あずさアナウンサーが紹介!【あさイチ・いまオシ!LIVE】

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こんにちは鳥巣です。今週(11/6〜9)のあさイチのいまオシ!LIVEは宮城県の特集で、仙台放送局の宮﨑あずさアナウンサーが担当です。昨日は気仙沼のサメ特集でしたが、火曜日は朝ドラ「おかえりモネ」の舞台にもなった宮城県登米市の特集です。今回は「はっと」が特集されるので、どんな料理なのか?その歴史や材料、作り方を調べてみました。

はっと
はっと

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「はっと」ってなに?その歴史や語源は?

「はっと」は「はっと汁」とも言われる登米(とめ)市を中心とした宮城県県北部の郷土料理です。小麦粉に水を加えて、耳たぶくらいの硬さになるまでよく練り、しばらく寝かせたものを薄く伸ばして、野菜やお揚げなどを加えて醤油ベースの汁で煮込んだものです。

江戸時代、登米地方は伊達藩でも有数の米どころでしたが、年貢を収めた後も「買米制」によって米を班に献上していたため、農民はあまり米を食べることができずにいました。そこで考えられたのが麦飯や畑で作った小麦を粉にして、水で練ってから茹でて食べていました。

それが当初は米の代用食だったのに、長年の工夫で次第に米よりも美味い食べ物になり、好んで食べられるようになったといいます。しかし登米地方を治めていた領主は、「農民が小麦作りにばかり精を出して、米作りを疎かにするのではないか」と心配して、「この料理はハレの日以外に食べることを禁止する『法度(はっと)』を出した」のだといいます。それ以来、登米地方ではこの料理を「はっと」と呼ばれるようになりました。(諸説あります)

はっと汁の出汁や具材は、登米地方の中でも地域や家庭によって様々ですが今では、基本的に出汁は鰹節、煮干しを使った醤油ベースで、具材は季節の野菜やきのこ、鶏や豚などを使って母から子に受け継がれる家庭の味になっているようです。また今でも四季を通じて地域のお祭りや行事には「はっと汁」が振舞われています。
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「はっと汁」の作り方や最近の進化した「はっと」とは?

はっと汁の作り方は、小麦粉を水で溶いたものを耳たぶの硬さになるくらいまでよく練ります。鰹節や煮干し・昆布などお好みの出汁を醤油や味噌などで味付けして、大根やにんじん、ゴボウ、ネギ、椎茸など、お好みで季節の野菜と、鶏肉や豚肉を入れ、先ほどの小麦粉を練ったものを薄く伸ばしてから、ちぎって鍋に加えます。材料が煮えたら出来上がりです。以下に作り方を載せておきます。

【材料】(4人分)
小麦粉  160g
水    80〜100ml
大根   1/4本
ニンジン 1/2本
ゴボウ  1/4本
干し椎茸 2〜3枚
長ネギ  1本
煮干し  4〜5匹
だし汁(煮干しの出し汁と椎茸の戻し汁)
     4カップ
☆調味料
 醤油  大さじ2と1/2
 日本酒 大さじ2

はっと汁
はっと汁(農林水産省)

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【作り方】
1. ふるいにかけた小麦粉に少しずつ水を入れてかき混ぜて耳たぶより少し柔らかめにこねる。
2. 練り上がったものをボウルに入れ、濡れ布巾を掛けて2時間ほど寝かせる。
3. 鍋にたっぷりにお湯を沸かし、手を濡らして2.を左手に取って両手の親指とひつ刺し指で3〜4cmくらいの大きさに薄く伸ばしてから、千切って鍋の中に入れる。浮いてきたらすくってザルに取り、水気を切っておく。
4. 大根とニンジンは短冊に切り、ゴボウはささがきにする。
5. 干し椎茸は水で戻して千切りにする。
6. 長ネギは斜め薄切りにする。
7. 出し汁(煮干し出汁と干し椎茸の戻し汁)4カップを鍋に入れて煮立て、ゴボウ、戻した干し椎茸、大根、ニンジンの順に入れて煮る。
8. 調味料☆を鍋に加える。
9. 具材が煮えたら3.を鍋に加えて、最後に長ネギを加えてひと煮立ちしたら火を止めてお椀に盛る。
※出汁は煮干しでも鰹節でも昆布でもお好みのものをお使いください。全部合わせても大丈夫です。
(農林水産省HP:「はっと汁 宮城」から)

最近では、登米名物の油麩を使った「油麩入りはっと」や「海鮮はっと」、「牛すじ入りモロヘイヤはっと」、「あずきはっと」、「ずんだはっと」、「カレーはっと」「アジアンはっと」などの変わり種もあるそうです。このあたりは番組内で宮﨑あずさアナが紹介してくれるかもしれませんね。
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はっと汁のまとめ

「はっと」ってなに?その歴史や語源は?

「はっと」は「はっと汁」とも言われる登米(とめ)市を中心とした宮城県県北部の郷土料理です。小麦粉に水を加えて、耳たぶくらいの硬さになるまでよく練り、しばらく寝かせたものを薄く伸ばして、野菜やお揚げなどを加えて醤油ベースの汁で煮込んだものです。

江戸時代、当初は米の代用食だったのに、長年の工夫で次第に米よりも美味い食べ物になり好んで食べられるようになったため、「農民が小麦作りにばかり精を出して、米作りを疎かにするのではないか」と心配した土地の領主が、「この料理はハレの日以外に食べることを禁止する『法度(はっと)』を出した」のだといいます。それから登米地方ではこの料理を「はっと」と呼ばれるようになったといいます。

「はっと汁」の作り方や最近の進化した「はっと」とは?

水で練った小麦粉を軽く茹で上げ、煮干し出汁や干し椎茸のもどし汁を醤油や味噌で味付けして季節の野菜などを煮込んだものに、最後に茹でた小麦粉を加えて作ります。地域や家庭によって作り方は様々です。

最近では、「油麩入りはっと」や「海鮮はっと」、「牛すじ入りモロヘイヤはっと」、「あずきはっと」、「ずんだはっと」、「カレーはっと」「アジアンはっと」などの変わり種もあるそうです。

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