完熟にんじんはなぜ甘くなるの?どうして鶴見で作るようになったの?甘いにんじんの見分け方は?【食彩の王国】

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こんにちは鳥巣です。3/1の食彩の王国では、横浜市鶴見にある寛永鶴見園という農園から、完熟にんじんが特集されるようです。完熟にんじんは、一般的なにんじんの糖度が7度前後程なのに対して、糖度20度を超える濃厚な甘みが特長で、ヴィーナスキャロットと呼ばれています。鶴見でにんじんを作るようになったきっかけや完熟にんじんの甘さの秘密、また甘いにんじんの見分け方について調べてみました。

どうして鶴見でにんじんを作るようになったの?

寛永鶴見園は、江戸時代から400年以上の歴史がある農園です。しかし19代目になる大立泰裕さんは、以前は、農業に興味がなく、家を継ぐ気もなかったといいます。しかし、父のある言葉に、心を動かされ、400 年以上続く農園を継ぐ決意をしたのだといいます。

それは番組の中で明らかになると思います。その父の元で必死に学んだのが、代々伝わる伝統農法でした。そんなある日、物置を整理していると、黒い液体が入った樽を見つけました。それは、おそらく農家だった先祖が遺したものです。その液体の正体も楽しみです。

鶴見という土地は、初代鎌倉幕府将軍の、源頼朝がこの地で鶴を放ったという伝説から「鶴見」という名が付けられたのだそうです。現在では、鶴見七福神が祀られているパワースポットとしても有名です。

しかし一方で、鶴見を流れる鶴見川の水は満潮の時、海水が逆流してきて農業用水として利用できませんでした。そのため,江戸時代には二ヶ領用水がつくられました。また、谷戸にはため池があり、その代表的なものが現在の三ツ池や二ツ池です。

二ツ池は獅子ケ谷と駒岡の境にあります。元は一つのため池でしたが、用水のことで二つの村の間で水争いが起こったため、池の中央部に堤を築くことで決着して現在の二ツ池となりました。

また鶴見でトマト・キャベツ・レタス・ニンジンなどの西洋野菜作りが行われるようになったのは、横浜港の開港後からだそうです。居留地の外国人や外国船員たちの需要にこたえるために、明治20年(1887年)ごろには栽培農家も70~80戸に達し、西洋野菜の特産地として全国的に有名になったといいます。居留地に住む外国人のためとはいえ、鶴見は西洋野菜導入のはしりとなりました。

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完熟にんじんはなぜ甘くなるの?

完熟にんじんが甘いのは、スクロースという2単糖が含まれているためだといいます。また、今回の完熟にんじんとは直接関係ないものの、雪下で越冬したにんじんは、アミノ酸やカリオフィレンなどの含有量が増加して甘みが増すといいます。

甘みが特徴のにんじんには、「栄養価の高さ」と「品種の改良」の二つの理由があります。一つ目の栄養価として、ビタミンやミネラルはもとより、自然の糖分を多く含みます。このため、鮮度が高いと甘味を直に感じることができます。

二つ目は、品種改良による努力だと思われます。農家の方々の絶え間ないチャレンジにより、元々含まれる甘味を増幅させた新しい品種が次々と開発されています。

私が子供だった頃には、”子供が嫌いな野菜”の上位には、必ずにんじんがランキングされていたものでしたが、最近の調査では苦味のある「ゴーヤ」や、独特の匂いがある「セロリ」などが上位で、にんじんはすっかり影を消してしまいました。

また人参に含まれる甘みは、ただ美味しいだけではありません。体に嬉しい様々な効果が期待できるといいます。特にβ-カロテンは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎ、肌の調子を整えるなど、美容と健康をサポートするそうです。

にんじんには抗酸化作用があり、活性酵素の働きを抑えると言われるβカロテンが大量に含まれます。さらに、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富に含んでいます。

食物繊維には消化を助け、腸内環境を改善する効果もあります。実は、甘い人参に含まれる糖分は、血糖値を急激に上昇させることが少ない自然なものであるため、適量を楽しみながらも健康管理が可能です。

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甘いにんじんの見分け方は?

にんじんは逆三角形をしていますが、まずはその形に注目すると良いそうです。「ずんぐりとして太りすぎのものは、ややキメが粗く、芯の部分がスカスカした感じがすることがあります。さらに、よく見ると表面に白くひげ根のあとがあります。これが均等にまっすぐ並んでいるものは生育が順調で美味しいとされています。

表面の色は鮮やかな濃いオレンジ色で、ハリやツヤがあるものがよいそうです。その他、見た目よりもずっしりと重い感じのものは、水分がたっぷりと含まれて甘みがあるといわれています。

また葉の付いていた切り口の部分も美味しいにんじんを見分けるポイントになるそうです。にんじんの断面をみると、真ん中のオレンジの薄い部分を囲んでオレンジが濃い部分があります。オレンジの薄い部分は芯にあたります。

にんじんは、育ちすぎると芯が太く大きくなりますが、育ちすぎは固くてザラつきがあり、甘みが少なくなる傾向にあります。つまり、柔らかく甘みがあるものは、芯があまり大きくないということです。

そこで見分けるには、葉がついていた首の切り口に注目するといいそうです。芯につながる葉が付いていた部分が大きいものは芯も太いので、なるべくその部分が小さいものを選んでください。また、首の周りが緑色だったり、黒っぽくなっているものは甘みに欠けるそうです。(参考資料:WetherNews)

見分け方
(出典:ウェザーニュース)

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まとめ

どうして鶴見でにんじんを作るようになったの?

鶴見でニンジンなどの西洋野菜作りが行われるようになったのは、横浜港の開港後からです。居留地の外国人や外国船員たちの需要にこたえるために、明治20年(1887年)頃には、西洋野菜の特産地として,全国的に有名になったそうです。

完熟にんじんはなぜ甘くなるの?

完熟にんじんが甘いのは、スクロースという2単糖が含まれているためです。甘みが特徴のにんじんは、ビタミンやミネラルはもとより、自然の糖分を多く含みます。このため、鮮度が高いと甘味を直に感じることができます。

甘いにんじんの見分け方は?

にんじんは逆三角形をしていますが、「ずんぐりとして太りすぎのものは、ややキメが粗く、芯の部分がスカスカした感じがすることがあります。また表面の色は鮮やかな濃いオレンジ色で、ハリやツヤがあるものがよいです。その他にも、見た目よりもずっしりと重い感じのものは、水分がたっぷりと含まれて甘みがあるといわれています。

また葉の付いていた切り口の部分も美味しいにんじんを見分けるポイントになるそうです。にんじんは、育ちすぎると芯が太く大きくなりますが、育ちすぎは固くてザラつきがあり、甘みが少なくなる傾向にあります。つまり、柔らかく甘みがあるものは、芯があまり大きくないということです。それを見分けるには、葉がついていた首の切り口に注目するといいそうです。芯につながる葉が付いていた部分が大きいものは芯も太いので、なるべくその部分が小さいものを選んでください。また、首の周りが緑色だったり、黒っぽくなっているものは甘みに欠けるそうです。

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