こんにちは鳥巣です。4/21のあさイチでは、広島県の呉(くれ)市から、「がんす」という練り物が紹介されるようです。「がんす」とは呉市発祥の”揚げかまぼこ”です。呉市民にとってのソウルフードでもあり、近年は広島名物としても知られてきたようです。
※当日は国会中継のため放送されませんでした
「がんす」ってなに?発祥は?
「がんす」は、白身魚すり身に玉ねぎ・唐辛子を練り込んだものにパン粉を付けて揚げた、呉で生まれた”揚げかまぼこ”です。外見はハムカツに似ていますが、口に入れると魚の旨味がジワリと広がります。
これは70年以上前に広島県南西部の呉市で生まれた「がんす」という魚肉フライです。現在では、がんすは学校給食にも取り入れられていますが、その誕生は呉の歴史と深い関係があるようです。
呉は造船用材だった榑(くれ・薄い木の皮)が語源とされています。この地方は古くから造船が盛んで、「日本書紀」にある遣唐使船の建造記事9例のうち7例が広島県西部の安芸(あきの)国とされています。1158年(保元3)の古文書には既に「呉」の字が使われています。
1903年(明治36)には造船廠(しょう)と造兵廠が統合して「呉海軍工廠(こうしょう)」ができました。のちに、あの有名な「戦艦大和」を作った造船所です
急拡大する呉海軍工廠を支えた「職工」たちは、安くて手軽にたくさん食べられる大衆的な飲食店を好みました。ですから呉にはおでん屋などの練り物を出すお店がたくさんありました。そんな中で生まれたのが「がんす」です。
当時、呉には24軒のかまぼこ屋があったといいます。その中の数軒でがんすのつくりかたを共有して作り始めました。しかし、味はそれぞれが工夫を凝らして編み出したといいます。
中でも、初代の三宅さんが考案した「魚のすり身に刻んだ玉ねぎと唐辛子を入れて練る」がんすは評判となって、「呉の味」として親しまれるようになりました。
そんな造船の町、「呉」の「職工」の食生活を支えた練り製品から生まれたのが”がんす”だったのです。

<広告の下に続きます>
なんで「がんす」って言うの?どういう意味?
がんすの名前の由来は、方言から来ているといいます。かつて広島では「~でがんす。」 は、「~でございます。」の意味で、丁寧でかしこまった時に使う言葉として使われていました。
そこで各蒲鉾屋の大将達が、普段から皆ながよく使っている言葉で親しみやすい、「~でがんす」をもじって「がんす」にしました。いい名前をつければ、作った商品もより良く成長するだろうと、みんなが親しみを持てる品となるように願いを込めて名付けられたのだといいます。
三宅水産は「後からピリ辛ながんす」を作り始めた原点のお店なのだそうです。「がんす」は呉市広町を拠点に呉市内をはじめ近隣の町の方々の身近な日常の食べ物として、おやつ・おつまみ・お弁当・簡単なおかずの定番になりましたが、具材に選んだ甘くて美味しい玉ねぎの腐敗をどうにか防げないものかと悩んでいました。
そんな時、呉市広町をはじめとした地域には、戦後移り住んだ韓国の人が多く、彼らの食文化であるキムチに注目したのだといいます。キムチの長期保存方法からヒントを経て、これでもかと唐辛子をすり身と合わせ、「後からピリッと辛くてクセになる!」という、”がんす=ピリ辛の方程式” が出来上がったのだといいます。
「がんす」は近年、三宅水産が発案のキャッチフレーズ “うまいでがんす”が有名になるにしたがって、”広島県No.1の揚げかまぼこ”として 広島県代表のアンテナショップ「ひろしまブランドショップ(東京銀座)」にも置かれていますし、ネットショップでもお取り寄せが出来ます。

がんすの美味しい食べ方の例
- 1. オーブントースターにアルミを敷く。
- 2. 軽く(3~4分を目安に)表面がカリッとなる様に焼く。
- 3. 盛り付け…. マヨネーズ、生姜醤油、ウスターソース、家庭にある調味料で好みの味に仕上げて食べる。
直営店 「三宅Shop」
- 広島県呉市広古新開6丁目16-2
- TEL:0823-71-7816
- 営業時間:9:00~18:00
- 定休日:日・火曜
- URL:https://gansu.shop-pro.jp/
<広告の下に続きます>
まとめ
「がんす」ってなに?発祥は?
「がんす」は、白身魚すり身に玉ねぎ・唐辛子を練り込んだものにパン粉を付けて揚げた、呉で生まれた”揚げかまぼこ”です。外見はハムカツに似ていますが、口に入れると魚の旨味がジワリと広がります。これは70年以上前に広島県呉市で生まれた「がんす」という魚肉フライです。現在では、がんすは学校給食にも取り入れられていますが、その誕生は呉の歴史と深い関係があるようです。
なんで「がんす」って言うの?どういう意味?
がんすの名前の由来は、方言から来ているといいます。かつて広島弁の「~でがんす。」 は、「「~でございます。」の意味で、丁寧でかしこまった時に使う言葉として使われていました。そこで各蒲鉾屋の大将達が、普段から皆ながよく使っている言葉で親しみやすい、「~でがんす」をもじって「がんす」にしましたのだそうです。
