水引の起源はいつ?なぜ金沢の加賀水引が有名なの?結び切りと花結びにはどんな意味がある?お葬式や結婚式の水引が結び切りなのはなぜ?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。2/26のあさイチでは金沢の水引工房から、「加賀水引」が中継されるようです。慶弔には水引が使われることが多いですが、その結び方には大きく分けて3種類があります。私は以前にホテルでブライダルや法事などを担当していたこともあり、普段から目にする機会が多くありました。そんな水引の起源や結び方の意味、水引細工の発祥を調べてみました。

水引には主に3種類の結び方があります

日本では結婚式やお葬式に、ご祝儀やお香典を包む風習があります。「いくら包むか?」には頭を悩ますこともありますが、それらを入れるご祝儀袋やお香典袋には、多くの場合、水引がかけられています。

この水引には大きく分けて3種類の結び方が知られています。それは「花結び」、「結び切り」、「鮑結び」と呼ばれていて、贈る際の意味合いによって使い分けられています。

水引の結び方(出典:きじま)
水引の結び方(出典:きじま)

簡単に言えば、繰り返したくないこと、例えば結婚式やお葬式では「結び切り(固結び)」が使われます。固く結ばれて解けない(離れない)ことを願って婚礼関係に、または二度と繰り返さないようにとの願いを込めて弔事関係や傷病のお見舞・全快祝い、災害見舞いなどに用いられます。

「鮑結び(あわじ結び)」明治以降に考え出された、まだ新しい結び方です。「あわじ結び」という名の由来は、鳴門の渦潮の形からきているといわれています。あわじ結びは、関東と関西で用いられ方が違うようです。

そして何度も繰り返しお祝いしたいことには「花結び(蝶結び)」が使われます。結び目が簡単に解けて何度も結び直せるという意味合いから、婚礼以外の一般祝事(出産、長寿、開店など)をはじめ、お礼やご挨拶、記念行事などにもつかわれます。

花結びの語源には諸説ありますが、贈答品に掛けた水引に、その季節の花を添えて(水引に挟んで)贈ったことから来ているとか、お祝いに「華を贈る」という意味から来ているともいわれています。

「鮑結び(あわじ結び)」は明治以降に考え出された、新しい結び方です。「あわじ結び」という名の由来は、鳴門の渦潮の形からきているといわれています。

・関東では、「あわび(あわじ)結び」を含めて「結び切り」としています。結び直しのきかない結び方から、一度きりのお祝い(結婚祝・快気祝)と仏事用に用いられます。

・関西では、「結び切り」と「鮑結び」を別に使い分けます。「結び切り」は関東の結び切りと同じ一度きりのお祝いに用いられますが、「鮑結び」は結び切りより広い範囲のお祝い用に用いられます。仏事用はもちろん、結婚祝い用から、卒入学祝・七五三・出産祝まで使われています。

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加賀水引の起源はいつ?

水引の起源は飛鳥時代といわれています。古くは飛鳥時代に、唐からの返礼使が携えてきた贈り物に結ばれていた、紅白の麻紐が水引の起源とされていて、宮中の献上品には長い間、紅白の麻紐が用いられていました。

当時は「くれない」と呼ばれ、「みずひき」と呼ばれるようになったのは、室町時代からといわれます。この「みずひき」の素材が、麻紐から和紙に変わったのも、室町時代のころといわれています。それが江戸時代半ばの、1700年頃から豪農や豪商が真似して使ったのを皮切りに、金品を贈答する際に水引を用いる風習が庶民の間にも浸透していったといわれています。

そもそも”水引”とは、麻などを水に浸して皮をはぎ、ひもとしたことにあると言われています。それらを使った和紙の発達と同時に美しい水引ができたものと思われます。

石川県金沢市では、津田水引折型の創業者だった津田左右吉(つだ そうきち)さんが1915年(大正4年)頃に水引細工を考案したことにより、加賀水引細工という伝統工芸が発展しました。

明治後期から民間に広まった小笠原流の水引折型を学んでいた左右吉さんは、手作業を繰り返す中で、「包み紙を平たく折り畳まず、ふっくらとしたまま折り目をつけずに水引で結ぶ」という、いわば従来の常識とは逆の発想でした。

ということで、水引折型の基本は

  1. 和紙で包む
  2. 水引で結ぶ
  3. 贈る理由と名前を書く

という3つの基本に、左右吉さんが生み出した

  • 立体的な和紙の折型
  • 高度な水引結び
  • 美しい書

という3つを加えた水引折型を「加賀水引」と言うのだそうです。

加賀水引(出典:ほっと石川旅ねっと)
加賀水引(出典:ほっと石川旅ねっと)

加賀水引の特徴は、「華麗でふっくら立体的」で、加賀友禅や九谷焼でも用いられる「加賀五彩」という5色(臙脂、黄土、草、藍、古代紫)に、金箔をイメージした金色を加えた6色のセットが用いられているそうです。

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まとめ

水引には主に3種類の結び方があります

簡単に言えば、繰り返したくないことには「結び切り(固結び)」が使われます。関東では結び切りの一種として扱われている「鮑結び(あわじ結び)」明治以降に考え出された、まだ新しい結び方です。そして何度も繰り返しお祝いしたいことには「花結び(蝶結び)」が使われます。

加賀水引の起源はいつ?

水引の起源は飛鳥時代といわれています。古くは飛鳥時代に、唐からの返礼使が携えてきた贈り物に結ばれていた、紅白の麻紐が水引の起源とされていて、宮中の献上品には長い間、紅白の麻紐が用いられていました。金沢市では、津田水引折型の創業者だった津田左右吉(つだ そうきち)さんが1915年(大正4年)頃に水引細工を考案したことにより、加賀水引細工という伝統工芸が発展しました。

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