こんにちは鳥巣です。12/24のあさイチでは埼玉・草加市にあるふすま紙の工場から中継されるようです。最近のマンションに住んでいると和室は1部屋くらいしかないので、ふすまの需要なんてどれくらいあるんだろうと思ってしまいがちですが、実家に住んでいたころには畳敷きの和室も何部屋かあって、時にはひょんなことからテーブルなどをぶつけて、ふすまを破いてしまうこともありました。今でも日本人でふすまを知らない人は少ないと思いますが、その需要や張り替え、ふすまの構造について調べてみました。
ふすまの需要ってどれくらいあるの?
高齢化社会が進む現在の日本で、総人口に対する65歳以上の高齢者の割合は29.1%と言われています(資料:内閣府令和6年度高齢社会白書)。
そんな中で”高齢者だから和室を好む”とは一概に言えません。畳に座ったり布団で寝たりすると、特に後期高齢者は起き上がったり立ち上がったりする際の負担が大きいため、椅子やベッドを好む方も増えています。
それでも「和室の方が落ち着く」という方は多くいらっしゃいますし、和室となれば畳や障子、襖と深い関係があります。畳の部屋にベッドを置いて寝ている方も多いようですから、”昭和の”日本人には「やっぱり和室!」という方も多いのでしょう。
日本の住宅では戸建てで70.9%、マンションやアパートなどの集合住宅でも63.8%に和室があるそうです。特にかつて暮らしていた昭和レトロなアパートでは、個室の半分は和室ということも多かったので分かるような気もします。
我が家でも1つだけある和室では押入れの開き戸は襖風の紙が貼ってあります。もっとも子供もいないので入居してから15年ほどは張り替えたことはありませんが、小さな子供のいる家庭では落書きをされたり破かれたりして、張り替えた方もいらっしゃるかもしれません。
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ふすまってどんな構造になってるの?
そんなふすまって目にすることは多くても、障子と違って内部の構造はよくわかりません。いったい中はどうなっているのでしょうか?
いずれにしても襖を張り替えるときには、傷み方にもよりますが、上下の外枠を外してふすま紙をはがして貼りなおすことになります。特にアパートやマンションの襖では下地骨の代わりに段ボールなどが使われていることが多いようです。
かつては年末の大掃除などの時に、一家総出で障子やふすまの張替えをやった(させられた?)ものですが、今ではそんな風習も薄れてしまったのではないでしょうか?
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ふすまって何年くらいで張り替えるものなの?
ちょっと調べたところでは、障子は毎年張り替えることが多いようですが、襖は10年くらいは使っている家が多いようです。たしかに子供がいなければあまり破けてしまうものではありませんし、大人になれば落書きなどもしないので、日に焼けて古ぼけてしまわなければあまり張り替えることもないのかもしれません。
そういえば実家に住んでいた時も、襖の張替えは1度しかやったことがありませんでした。その時も、明治生まれだった祖母が手伝いに来てくれたので、子供はおろか両親さえも、おんぶにだっこだったような気がします。
畳の表替えは畳屋さんに頼まないと難しいですが、障子やふすまならなんとか自分でもできるような気がします。ふすま紙を張るときには糊でベッタリと貼ってしまうのではなく、次に張り替えるときのために、パリパリっとはがれやすい糊を使ったような気がします。
今ではホームセンターで売っているふすま紙には、それ専用のノリが付いているようです。
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ふすまの張りかえって自分でできるの?
そんなふすま紙を自分で張り替えるには、前に説明したふすまの構造が分かっていれば割と簡単です。
襖は下地骨や段ボールなどの芯材の周りに外枠が付いているのですが、古い襖だと外枠が釘で打ち付けられているものもありますが、折れ合い釘で固定されているだけのものもあります。
このタイプだと、外したふすまの外枠を上(か下)からあて木をしてトンカチで軽くたたいてやるだけで簡単に外れます。外枠は柔らかく傷になりやすいので、くれぐれも叩くときにあて木をすることを忘れないでください。ただ外す前に、上下左右のどこに付いていた枠なのかが分かるように、マーキングテープなどに「上」「「右」などと書いておくことを忘れないようにしてください。
上下左右の外枠が外れれば、あとは襖の表紙をはがして交換するだけです。基本的には簡単に剥がれるようになっていますから、そんなに苦労することはないと思います。
ただふすま紙は湿気で伸びる性質がありますから、梅雨の季節や雨の日にやるのがおすすめです。乾燥した冬にやるときには、ふすま紙を貼ったら霧吹きなどでちょっと濡らしてやると、梅雨時期にもシワになりにくくなります。
菊池襖紙工場
- 埼玉県草加市新里町1355
- TEL:048-925-1245
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:土・日曜
- URL:https://www.fusuma.co.jp/
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まとめ
ふすまの需要ってどれくらいあるの?
高齢化社会が進む現在の日本で、総人口に対する65歳以上の高齢者の割合は29.1%と言われています。そんな中で”高齢者だから和室を好む”とは一概に言えません。それでも「和室の方が落ち着く」という方は多くいらっしゃいます。そんな日本の住宅では戸建てで70.9%、マンションやアパートなどの集合住宅でも63.8%に和室があるそうです。
ふすまってどんな構造になってるの?
一般的な和襖の構造は、木でできた内部の「下地骨」が縦横に組まれていて、その周囲には上下に外枠が付いています。その下地骨に下張り、チリ紙、ふすま紙などが貼られてふすまの体裁を保っていますが、最近の襖では下地骨の代わりにベニヤ板や発泡スチロールが使われていたり、ボール紙のようなチップボールや3層くらいに重ねた段ボールが使われていることが多いようです。
ふすまって何年くらいで張り替えるものなの?
襖は10年くらいは使っている家が多いようです。たしかに子供がいなければあまり破けてしまうものではありませんし、大人になれば落書きなどもしないので、日に焼けて古ぼけてしまわなければあまり張り替えることもないのかもしれません。
ふすまの張りかえって自分でできるの?
そんなふすま紙を自分で張り替えるには、前に説明したふすまの構造が分かっていれば割と簡単です。
襖は下地骨や段ボールなどの芯材の周りに外枠が付いているのですが、古い襖だと外枠が釘で打ち付けられているものもありますが、折れ合い釘で固定されているだけのものもあります。このタイプだと、外したふすまの外枠を上(か下)からあて木をしてトンカチで軽くたたいてやるだけで簡単に外れます。上下左右の外枠が外れれば、あとは襖の表紙をはがして交換するだけです。基本的には簡単に剥がれるようになっていますから、そんなに苦労することはないと思います。