こんにちは鳥巣です。9/26のあさイチでは山口・岩国からレンコン畑から中継されるようです。私の住む関東でレンコンといえば茨城県、九州なら佐賀県が有名ですが、中国地方では山口県の収穫量が全国5位で中国地方最大なようです。そんな岩国れんこんの歴史や特徴、名物料理などを調べてみました。
岩国れんこんの歴史と由来について
岩国でれんこんが作られるようになったのは約200年前の江戸時代といわれています。岩国は平地が少なく海が近いため、干拓をして綿栽培、稲作を行っていましたが、塩害によって作物の育ちがよくありませんでした。
そこで、岩国領主吉川公の命によって篤農家の村本三五郎が、現在の岡山県から備中種の種れんこん(種バス)を持ち帰りました(諸説あります)、門前地区に植え付けると、れんこんが立派に育ったそうです。
因みに岩国れんこんは、一般的なれんこんの穴の数が8つなのに対して、穴の数が1つ多く、9つ穴があるのが特徴です。岩国藩主・吉川家の家紋である「九曜紋」に似ていると言われ、吉川公にも大変喜ばれたとも伝わっています。
れんこんの穴はずっと続いているので、古くから「先が見える」、「見通しがよい」といい、縁起をかついで正月料理のおせち料理や祝いの席でよく使われています。また、岩国れんこんの穴が9つのものが多いことから、
大正6年には現在の主品種「白花種」が栽培され始め、現在の海上自衛隊岩国基地近くの尾津が、れんこんの一大産地となりました。瀬戸内の温暖な気候と、錦帯橋を通って流れてくる錦川の豊富な水と栄養分を含んだ土壌などが、れんこん栽培に適した自然条件にとなり、現在、岩国市は中国地方最大のれんこんの産地となっています。
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岩国れんこんの食感や名物料理は?
岩国れんこんは、色が白く肉厚で、歯触りはシャキシャキとしていますが、かじると糸を引く腰のある粘りがあり、味の良さは格別です。れんこんを使った加工品も色々と作られており、ごはんのお供やおつまみなどにもってこいです。
レンコンには一般的に三兄弟があると言われ、最初にできる”長男”(レンコンの先端の方)の部位は、ほくほくした食感で煮物やステーキに向いていると言われています。根元に近いほどシャキシャキした食感が特徴で、酢の物やサラダに向いています。
見分け方は、
- 長男:細長くシュッと伸びた形
- 次男:大きく丸みを帯びている
- 三男:小さくてコロッと丸い形
が特徴です。
長男れんこんは主に筑前煮などの煮物に、次男や三男れんこんは蓮根キンピラにや酢の物にすることが多いです。火にかけずに生のまま食べる場合を除けば、ほとんどの場合は皮をむかずに全部食べています。
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岩国の名物料理には「殿様寿司」というレンコンなどを使った豪勢な料理もありますが、庶民の間でも食べられてきた「はすのさんばい」という料理もあります。
れんこんとにんじん、このしろ等の白身魚を酢であえた料理で、その由来は、「三杯酢」からきた説と、中国・四国地方で「田の神様」を「さんばい」と呼んでいたことに関係しているとの説があります。岩国れんこんの食感がしっかりと楽しめる、さっぱりとした箸休めです。
【材料(2人分)】
- れんこん 200g
- このしろ(いわゆるコハダ)1/2匹
- 新しょうが 小1/5かけ
- 【合わせ酢】酢 1/4カップ
- 【合わせ酢】塩 少々
- 【合わせ酢】酒 少々
- 【合わせ酢】砂糖 大さじ1・1/3
- 【合わせ酢】しょうゆ 小さじ1/2
- 【合わせ酢】みりん 少々
【作り方】
- 【合わせ酢】をすべてまぜ、合わせ酢を作る。
- せん切りのしょうがを合わせ酢に入れる。
- このしろはうす切りにする。
- れんこんは一節切りにして皮をむき、たっぷりの水でややかためにゆでて、うす切りにする。
- このしろとレンコンを合わせ酢であえる。(出来上がり)
我が家ではレンコンが大好きで隙あらばスーパーで買ってきていますが、冬と夏の旬の時期以外はちょっとお高いので、二の足を踏んでしまうことが多いのが残念です。