今日のNHK・あさイチは「災害時の停電⚡冷蔵庫対策&非常用トイレ便利術」でした。ゲストのたんぽぽ・白鳥久美子さんが自宅で夫のチェリー吉武さんや娘のチェリ子ちゃんと半日間の擬似防災対策としてサバイバル生活を体験しました。
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電気・ガス・水道は使えません
水道、電気、ガスは使えないという前提で午後2時からスタート。最初に気づいたのは水の確保。白鳥・チェリー家にはウォーターサーバー用の水に12Lのボトルがあるものの、肝心のウォーターサーバーは電気で給水するタイプだったために使えないことが判明。ボトルのストックが5本・60Lあるのでとりあえず飲料水は確保できました。
冷蔵庫の中身はどうする?
次に問題になったのは、停電で冷蔵庫が使えなくなっているということ。中に入っているものをどうするかで夫婦は揉め始めます。「暗くなる前に冷蔵庫の中身をなんとかしたい」と焦り出す白鳥さん。意味もなく冷蔵庫の扉を開けて中身を見たりしています。
ここで1回だけ専門家に電話してアドバイスをもらえることになっていたので早速電話。専門家からは「まだ中身が冷えているのだからなるべくフタ(扉)を開け閉めしないように」というアドバイス。冷蔵庫は断熱材で囲まれているのですから大きな保冷バッグのようなもの。開け閉めすればそれだけで中は暖かくなってしまいますから当然です。
痛みが早いものを選んで素早く冷凍庫に移すように言われて、二人は慌てて冷蔵庫の中身を取り出そうとしますが、ここでチェリーさんが照明が消えて暗い中。未開封のヨーグルトを床に落としてしまいました。床がヨーグルトまみれになり、夫婦間が険悪な雰囲気になります。白鳥さん曰く、「どんな防災グッズより、しっかりした旦那が欲しい(/_;)」
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慌てず、急いで!
冷凍庫の中身は凍っていて保冷剤の役割を果たすので、痛みやすいものを冷凍庫に移すのは賢明です。素早くやらなければいけないのは当然ですが、慌てて失敗すればチェリーさんのように床にヨーグルトをぶちまけることになります。水道も使えないわけですから、失敗のないように「慌てず、急いで!」がキーワードです。
なんと、お湯が沸かせないことが判明!
冷蔵庫対策が一段落したチェリーさんはコーヒでも飲もうと備蓄品の中から湯沸かしグッズを取り出します。でもそれは水を入れると蒸気が出てお弁当などを温められるというもので、お湯は沸かせないことが判明。
そこで白鳥さんが持ち出してきたのがIHクッキングヒーター。それを見たチェリーさんは「これって電気使うやつだよ」。それを聞いた白鳥さんは「・・・」。
電気って普段は使えて当然みたいに思ってますから、電気が使えないことなんて考えられなくなるんですね。でも白鳥・チェリー家にはカセットコンロがありませんでした。万事休す。「買わなきゃねーって言ってたのに買ってなかったんだよねー(/_;)」とは白鳥さん。
結局、備蓄品の中からアルファ化米やレトルトを取り出して食事をしますが、お湯も沸かせなければ冷たいまま食べるか、蒸気で温めるグッズを使って温めるしかありません。とにかくお湯が沸かせないのは致命的です。
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トイレはどうする?
他にも、トイレの問題などもわかってきて、非常用トイレの使い方なども勉強して、トイレグッズ以外にも大型のゴミ袋や消臭袋などが必要になったりすることもわかってきました。
白鳥・チェリー家では、昼過ぎからその日の夜までサバイバル生活をしただけでグダグダに疲労困憊していましたから、実際に災害が起きた時にはその何倍も苦労があることは想像できます。
また台風や豪雨のように、ある程度災害が予想できる場合には、前もって自宅から近くの安全なホテルなどに避難しておくのもアリです。離島や観光地などでは自宅が危ないと思ったら公民館などの避難所以外にも、安全なホテルなどに宿泊する人も増えてきたそうです。
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天災は忘れた頃にやって来る
と言ったのは、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」にも登場する水島寒月という物理の先生のモデルになったと言われる寺田寅彦博士ですが、天才も天災も思いもよらない時にやってきます。
我が家では、先述のグッズや飲料水の他にも、過去の記事でも書いたポータブル電源、軍手や雨合羽、作業用長靴、非常食(レトルトカレーなど)も備蓄していますが、避難所にも行けずに自宅で避難生活を送るとなれば、備蓄品以外にも知恵と過去の様々な経験が必要なんだろうなと思いました。
今、全国では大きな地震も続いていますし、これから夏・秋に向けては台風、豪雨、浸水、土砂災害が多い時期ですから、油断せずに準備できるものは早めに準備しておく心構えが重要ですね。