ポータブル電源 Anker Solix C1000のレビューと旧製品の廃棄・回収【比較あり】

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こんにちは鳥巣です。先日、10年使ったポータブル電源が壊れたので、今度はAnkerのC1000というポタ電(ポータブル電源)を買ってみました。早速、前機種で10年前のECO FLOWと比較したレビューをしてみたいと思います。ECO FLOWは10年前の機種なので、そのあたりはご理解いただければと思います。

比較した製品は?

Ankerの製品は以前から他のガジェットでも作りがしっかりした印象がありました。スマートスピーカーのSound core miniやモバイルバッテリーのPower Bank、スマホのワイヤレス充電器など、他社の製品より多少高くても、比較的使い勝手が良くて満足できるものが多かった印象がありました。

今まで使っていたポータブル電源がEcoFlowのEF-DELTA1300だったこともあり、容量的にも不都合がなかったので、同程度の他社製品も比較対象にしてみました。

ただEcoFlowは、関連製品のソーラーパネルを買った際に1ヶ月ほどで壊れてしまい、修理を依頼したのですが、明らかに保証期間中であったにも関わらず、サポートセンターの対応が不誠実だったため、「もうEcoFlowの製品は買うまい!」と思っていたのでした。(比較対象にはしましたが)

そして今回、比較対象にしたのが次の4社の製品です。

メーカー製品名メーカー直売価格Amazon価格生産国
DabbssonDBS1300139,800円89,472円(セール)中国
Jackery1000139,800円139,800円中国
AnkerSolix C1000104,900円(セール)139,900円中国
Eco FlowDELTA 2143,000円143,000円中国
今回比較した商品

セール品を除けばAmazonと直販サイトに違いはありませんでしたが、Amazonでは全ての製品が送料無料(プライム会員)な上に、何かトラブルがあればAmazonに報告して対応を頼めるので、Amazonのサイトがいいかなと思っていました。

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ここで各製品のスペックを比較してみます。

メーカーDabbssonJackeryAnkerEco Flow
定格容量1330Wh1002Wh1056Wh1024Wh
定格負荷容量1200W(瞬間2400)1000W(瞬間2000)1500W(2000W・AC1ポート)1500W(瞬間1900W)
ポート数AC×4、DC×9(USB-C×3、USB-A×3、QC3.0×2、シガーソケット×1)AC×3、DC×6(USB-C×2、USB-A×2、QC3.0×1、シガーソケット×1)AC×6、DC×9(USB-C×2、USB-A×2、シガーソケット×1)AC×6、DC×9(USB-C×2、USB-A×4、QC3.0×2、シガーソケット×1)
DC入力(ソーラーパネルなどから充電する場合)XT60DC端子(DC7955)、アンダーソンコネクタXT60XT60
スマホ充電回数約120回約54回約65回約89回
周波数切替え50/60Hz切替え可60Hz50/60Hz切替え可50/60Hz切替え可
AC出力波形正弦波正弦波正弦波正弦波
充電完了時間約44分(80%まで)約7.5時間約90分(通常充電)約58分(急速充電)50分(80%まで)
バッテリーサイクル4500回以上500回3000回以上3000回以上
重 量16.33kg10.6kg12.9kg12.0kg
スペック比較表

こうして見ると、メーカーや機種は違っても基本的なスペックはあまり変わらないようです。もっとも「スマホ充電回数」や「バッテリーサイクル(寿命)」では違いも見られますが、メーカーのWebサイトに載っているスペックなので、スマホの機種や使用条件も違うはずで、正確なところは正直わかりません。

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重要なスペックは定格容量とバッテリーサイクル、AC出力波形

ただ主に注目しておきたいのが「定格容量」と「AC出力波形」です。定格容量はバッテリー本体の容量なので、性能に直結します。ここでは定格1000W程度の容量のものを集めて比較しているので、だいたい同じになっています。

しかしこれもカタログスペックだけを見ていてもあまり信用できない(誇張しているかもしれない)ので参考程度に見ておいてください。定格容量が他の機種より低いのに、スマホへの充電回数がやたらと多いのは、ちょっとマユツバものです。

そして”AC出力波形”ですが、これはAC出力される交流電圧の波形が、家庭用電源(コンセント)から得られるものと比べてどうなのか、ということです。

家庭用の一般的なAC電源は、関東で50Hz、関西で60Hzということはご存知の方も多いと思いますが(家電製品はこれを間違えると動かなかったり壊れたりすることもあります)、それ以外にもパソコンやテレビなどの精密機器では、きちんとした正弦波(signカーブ)が出力されないと誤動作を起こしたり、動かない、または最悪壊れてしまうこともあります。正弦波とは次のような例です。

正弦波交流の例(出典:制御工学と電気電子回路)
正弦波交流の例(出典:制御工学と電気電子回路)

歪みのない正弦波交流は一番上のように綺麗なサインカーブを描いて電圧が変化する交流ですが、中には下の3つのような「ひずみ波交流」のようにカクカクした曲線を描いた交流波を出力するポータブル電源もあります。

その場合は、精密機器などを動かそうとしたり充電しようとした時に、不都合が起きることがあります。今回比較した4機種ではどれも、「完全正弦波」を出力するようになっていましたので、心配は少ないと思います。

また最低限、AC出力は50/60Hzの切り替えに対応している必要があります。蛍光灯以外の照明器具や暖房器具、電気ケトルなどでは問題ありません。また家電製品側に周波数の切り替えスイッチが付いている場合も大丈夫です。今回調べた中では「Jackery1000」が60Hzの固定になっているようでした。

またポータブル電源への充電は、Jackeryの7.5時間を除けば通常モードの充電でも概ね1〜2時間程度でした。以前使っていたEcoFlowのDELTA1300でも1時間程度で0%から100%までの満充電ができていたので、この辺りは新製品になってもあまり変わらないように思いました。

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メーカー(製品)によるコスパはあまり変わらない

こうしてみると、メーカーや製品による差はあまりないように思いました。ただJackryは実売価格の割に若干カタログ性能が劣っているように思いますが、これは果たしてJackeryがバカ正直なスペックをカタログに載せたためなのかどうかはわかりません。

ただ私の周りではJackeryを使用している人も何人かおり、特に不満も出ていないようなので、使い方によっては問題ないのかもしれません。

今回、私は最終的にはAnkerDabbssonを比較したのですが、Dabbssonは他の製品も使ってみたことにないメーカーだった上に、セールだったとはいえ極端に安くなっていた(-36%)ので、サポートなどが”ちょっと怪しいかな?”と思って、過去に他製品を使っていて実績のあったAnkerに決めたのでした。

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焦らずに希望の商品がセールになるのを待とう!

ここで悩んだのがAnker Solix C1000の139,900円とDabbsson DBS1300の89,472円の価格差です。しかしこのテの製品は、数ヶ月に1度はセールになることが多いということです。メーカー直販サイトでセールをやらなくてもAmazonのPrime Saleなどで安くなることもあります。

そこで両方の商品を見比べながらしばらく(数ヶ月?)待ってみることにしました。すると案の定(笑)、2ヶ月ほど経った頃にAnkerがセールを始めました。25%オフの104,900円です。Dabbssonとはまだ1万円以上の価格差がありましたが、まぁこの辺りが潮時でしょう(笑)

7月になるとAmazonのセールもありますが、どこまで安くなるのか、そもそもこの商品が対象になるのかわからないので、この辺で決断したというわけです。まぁ悪い買い物ではなかったかなと思っています。

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実際に使い始めてみると

配送されて実際に使い始めて見ると、到着時には85%程度充電された状態でしたが、せっかくなのでACコンセントで満充電にしてみました。以前のEcoFlowと比べるとファンの音がかなり小さくなっています。EcoFlowを買ったのは10年も前のことなので、今ではこれが普通なのかもしれません。

今度は満充電から電気ケトルでお湯を沸かしてみます。我が家の電気ケトルは定格で1300Wほど電気を食うので、Ankerの”SurgePad”対応AC端子(2000Wまで使えます)に繋いで普通に使いました。1Lちょっとの水を沸騰させてバッテリー残量は10%ほど減りましたが想定の範囲内です。

実際に災害が起きたときにお湯を沸かす時は、カセットボンベを使ってお湯を沸かすつもりなので、ここまで電力を浪費することはないと思います。

非常時の主な使い道としては、スマホやノートパソコンの充電、冷蔵庫の利用、照明器具くらいを考えているので今のところ特に不安はありません。冷蔵庫にしても室温から冷やすと通常で250Wくらいの電気を使いますが、我が家には小型冷凍庫があるので、主に使うのは冷凍庫だけにして、凍った食品を冷蔵庫に入れて冷やす方法を取ろうかと考えています。

またキャンプなどのアウトドアで使う予定もないので、13kg近い重量も我が家の場合は無問題です。夏場でも扇風機(30〜40W)を使えば、室内ならエアコンなしで問題なく過ごせることが多いので、よほどの猛暑でなければ数日間は我慢できるかなと思っています。もっとも家が潰れてしまったら意味ないのですけれども(^^;

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ポータブルバッテリーの廃棄(処分)はどうする?

またポータブルバッテリーを買おうと思って、各社の製品のスペックばかりを調べていると忘れがちなのが、「捨てるときはどうしたらいいの?」という問題です。

私もいざ処分するとなって自治体のホームページなどを調べたのですが、スマホ用のモバイルバッテリーの処分については「回収ボックスへ!」と書かれていても、やや大きめなポータブル電源については書かれていない自治体がほとんどです。

家電量販店などのホームページでも、有償を含めて回収はしていないようですし、もちろん燃えないゴミに日にも出せません。

しかし、今回新しく購入したAnkerのホームページには「ご使用済み弊社製品モバイルバッテリー / ポータブル電源の回収を承っております。」と書かれていたので、今回不要になったEcoFlowについてもホームページを見てみました。

これによると「不要となった EcoFlow ポータブル電源は、お客様のご負担で専門業者にて廃棄する必要がございましたが、この新しいサービス「エコリサイクルサービス」により、お客様のご負担を軽減することができます。回収したEcoFlow製品は分解し、資源として有効活用させて頂きます。」とあり、無償で回収してくれるようです。(送料はかかります。発送先は大阪府、ゆうパックで2000円弱でした)

ネットで調べると「フリマアプリで売る」などという方法も載っていますが、寿命で使えなくなったモノは売れません。ですからメーカーの回収サービスはありがたいですね。ポータブル電源の各メーカーで回収・処分をしてくれるメーカーを調べてみると

  • Anker
  • Jackery
  • EcoFlow
  • DABBSSON

が対応してくれるようです。今回比較対象にした各社では回収サービスがあるようです。発送費用や梱包材はこちらの負担になりますが、無償で回収してくれるのはありがたいですね。

Anker(アンカー)

Anker モバイルバッテリー/ポータブル電源回収サービス

Jackery(ジャクリー)

Jackeryリサイクルサービスの仕組み

EcoFlow(エコフロー)

エコリサイクルサービス

DABBSSON(ダブソン)

DABBSSON無料回収サービス

まとめ

比較した製品は?

比較したのはDabbsson、Jackery、Anker、EcoFlowの4社の製品で、定格容量が1000W前後の商品です。価格はセール価格を含めて直販サイトとAmazonで比べてみました。

重要なスペックは定格容量とバッテリーサイクル、AC出力波形

ここで注目しておきたいのが「定格容量」と「AC出力波形」です。定格容量はバッテリー本体の容量なので、ポータブル電源の性能に直結します。そして”AC出力波形”ですが、これはポータブル電源からAC出力される交流電圧の波形が綺麗な正弦波かどうかです。また家庭用の一般的なAC電源は、関東で50Hz、関西で60Hzですが、これを切り替えられるかどうかも重要です。

メーカー(製品)によるコスパはあまり変わらない

こうしてみると、メーカーや製品による差はあまりないように思いました。ただJackryは実売価格の割に若干カタログ性能が劣っているように思いますが、私の周りではJackeryを使用している人も何人かおり、特に不満も出ていないようなので、使い方によっては問題ないのかもしれません。

焦らずに希望の商品がセールになるのを待とう!

このテの製品は、数ヶ月に1度はセールになることが多いということです。メーカー直販サイトでセールをやらなくてもAmazonのPrime Saleなどで安くなることもあります。欲しい製品が決まれば数ヶ月間は価格をウォッチしながら待って見るのもいいのではないでしょうか?

実際に使い始めてみると

実際に使い始めて見ると、充電時や高負荷の時のファン音が旧製品より小さくなっていたりしましたが、使い勝手にはあまり変化がありませんでした。晴れた日にはソーラーパネルから充電して夕食時の電力にも使っています。また以前はなかったスマホアプリによる操作にも対応しているのでちょっと便利になりました。

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