佐賀・名尾和紙の歴史・起源や特徴・使い道は?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。4/18のあさイチの中継では、佐賀の名尾和紙が紹介されるようです。「名尾和紙」ってあまり聞きませんが、どんな歴史があるのでしょうか?使い道も気になったので調べてみました。

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名尾和紙の起源や歴史は?

佐賀県の名尾は、福岡市から佐賀市に向かう国道263号線の三瀬峠を越えて佐賀県に入って、西九州自動車道の佐賀大和ICに差し掛かる6kmほど手前を左折して、3kmほど山奥に入ったところにあります。

名尾手すき和紙(Googleマップより)
名尾手すき和紙(Googleマップより)

名尾和紙の歴史は江戸時代、山に囲まれた名尾は耕地面積が少なく、そこで生活する農家は貧しい暮らしを余儀なくされていました。そうした状況を脱するべく、名尾村の庄屋であった納富由助が紙すきの技術を名尾に導入したことが、名尾和紙のはじまりとされています。

由助が和紙製造技術を導入したのは1690年(元禄3年)のこと。筑後溝口村(現・筑後市)で、当時製紙業の中心地であった越前今立郡五箇所村(現・福井県大野市)出身の僧侶・日源が製紙を行っていることを聞きつけた由助が日源のもとへ赴き、紙すきの技術を習得したのがきっかけでした。

紙すきに欠かすことのできない清流に恵まれ、原料となる梶(楮の原種)が多く自生していた名尾では、由助による技術の導入後、村をあげて紙づくりを開始しました。

もとは冬から春にかけての農閑期の仕事としてはじめられた製紙業でしたが、丈夫な名尾和紙の評判は次第に高まり、鍋島藩時代には国札(藩札)の紙や役所の用紙などを製造するまでになりました。

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しかし、明治維新以降は機械化による大量生産の時代が到来したことで、製紙業は衰退し、昭和の初めには100軒ほどの家が和紙をつくっていたとされますが、現在では「名尾手すき和紙」を掲げる谷口家一軒だけが、その歴史を紡ぎ続けています。

名尾手すき和紙(公式サイトより)
名尾手すき和紙(公式サイトより)

名尾手すき和紙 直営店

佐賀県佐賀市大和町大字名尾4756
TEL:0952-63-0334
営業時間:9:00〜17:00
定休日:年末年始、お盆期間

工房見学:9:00〜17:00(平日)
     新工房:佐賀県佐賀市大和町大字名尾4674‐1
     ※2024年1月〜4月の間、原料の刈り取りや店舗の移転つき【紙すき体験】はお休みです。
料金:無料
URL:https://naowashi.com/

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名尾和紙の特徴は?

名尾手すき和紙では、通常和紙の原料として使われる楮(コウゾ)ではなく、名尾地区に自生する梶の木(カジノキ)を使用しています。楮に比べて繊維が長く繊維同士が絡み合うため、薄手でも丈夫な紙ができるのが特徴です。

梶の木(公式サイトより)
梶の木(公式サイトより)

そうした特徴を活かして名尾手すき和紙の紙は長らく、光を通すための薄さと、墨書きされても穴が空かない強度の両方が必要とされる提灯用の紙をはじめ、番傘、合羽、障子紙などに使われてきました。現在では和紙を使ったランプシェードなどにも使われています。

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名尾和紙のまとめ

名尾和紙の起源や歴史は?

名尾和紙の歴史は江戸時代、名尾村の庄屋であった納富由助が、越前今立郡五箇所村(現・福井県大野市)出身の僧侶・日源が製紙を行っていることを聞きつけて日源のもとへ赴き、紙すきの技術を習得し、紙すきの技術を名尾に導入したことが、名尾和紙のはじまりとされています。

名尾和紙の特徴は?

名尾手すき和紙では、通常和紙の原料として使われる楮(コウゾ)ではなく、名尾地区に自生する梶の木(カジノキ)を使用しています。楮に比べて繊維が長く繊維同士が強く絡み合うため、薄手でも丈夫な紙ができるのが特徴です。光を通すための薄さと、墨書きされても穴が空かない強度が大きな特徴です。

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