初夏の沖縄では、県内各地で伝統行事のハーリー(ハーレーとも言う)が行われます。7/13の「秘密のケンミンSHOW極」ではこのハーリーが取り上げられるようです。ゲストには沖縄出身で元ミス・ユニバース日本代表の知花くららさんが出演されるということで、沖縄の夏を感じさせてくれるホットな情報が楽しみです。
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ハーリーってなに?
ハーリーは漢字で「爬竜」と書いて、旧暦の5月4日に沖縄各地の港で行われる、サバニで競い合うイベントです。サバニとは沖縄の言葉で、かつて海人(うみんちゅ・漁師)が使っていた舟です。もともとサバ(沖縄でサメのこと)漁に使うンニ(舟)の「サバンニ→サバニ」となったと言われています。
漁に使う時には帆をかけて櫂(かい)で水をかいて進む帆掛サバニでしたが、サバニレースで使う時には帆を使わず、舟に乗った男たちが全員で櫂を使って進みます。沖縄県内の各港ではそれぞれに地元のハーリーが行われています。
ハーリーの起源には諸説ありますが、中国福建省や広東省などで端午の節句に行われる”雨乞い”の儀式「龍舟節」に起源を持つといわれています。15世紀ころ、南山王の弟汪応祖が中国に留学して、帰国後に豊見城の城主となりました。その時に中国で見た爬竜船を真似して作り、豊見城近くの漫湖で競漕の行事をしたことがはじまりとも言われています。
明治政府によって廃藩置県後はハーリーは禁止されてしまいましたが、その後、戦後になって海の安全や豊漁・五穀豊穣を祈願する地域の行事として復活しました。
同じような競漕レースには長崎県のペーロンがあります。ペーロンも中国から伝わったものとされ「白龍(パイロン)」が語源といわれています。起源は今から2300年前に、中国の「楚」の「屈原(くつげん)」が王である懐王(かいおう)を助け善政を敷いていたのですが、秦の陰謀によって失脚し、祖国・楚の将来に絶望して汨羅(べきら)という川に石を抱えて身を投げてしまいました。この屈原の死を悼んだ楚の国民達が、屈原の無念を鎮めるために龍船(白龍)を出したのが、ペーロンの起源だといわれています。
ですからペーロンでは屈原の亡骸を食べられないようにドラや太鼓の音で魚を追い払い、代わりに魚の餌として笹の葉に包んだ米の飯を川に投げ込んだ(これが“ちまき”の由来だといいます)この一連の追悼の儀式がやがて彼の霊を慰めるため、龍船を漕いでその速さを競い合う行事として定着していったといいます。同じような競漕レースでもハーリーとは起源が違うんですね。
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沖縄各地で開催されるハーリーについて
大きな大会としては「那覇ハーリー」や「糸満ハーレー」、「豊見城ハーリー」などがありますが、他にも沖縄本島では「北谷(ちゃたん)二ライハーリー」「奧武(おーう)ハーリー」「読谷(よみたん)村ハーリー」、離島では「久米島ハーリー」観光イベントではありますが「万座ハーリーフェスティバル」などがあります。
それぞれ地元の港で独自のハーリーが行われているので、正確な数はわかっていません。
また沖縄本島近くの離島・慶良間列島の座間味(ざまみ)島から帆掛サバニで、30km以上離れた那覇を目指す「サバニ帆漕レース」は今年で24回目を迎えるなど、沖縄人(うちなんちゅ)はお祭りには目がありませんね。
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知花くららさんは沖縄のどこの出身?
番組にゲストとして出演される知花くららさんは沖縄県那覇市の出身です。2006年のミス・ユニバース・ジャパンに選出されるなど、沖縄の宝として地元でも絶大な人気があります。またりんけんバンドの照屋林賢は従叔父にあたるそうです。また祖父は前出の離島、慶良間列島にある慶留間(げるま)島の出身で、時折、慶留間島にも帰っているようです。
今では2児の母として、「自然に近いところで子育てもいいね」ということで都内を離れ、神奈川県の海辺の街に引っ越したという情報もあります。
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沖縄ハーリーのまとめ
ハーリーってなに?
ハーリーは沖縄各地で行われているサバニ(小舟)の競漕レースです。海の安全や豊漁・五穀豊穣を祈願するお祭りでもあります。
沖縄各地で開催されるハーリーについて
大きな大会としては「那覇ハーリー」や「糸満ハーレー」、「豊見城ハーリー」などがあります。離島に行くと「久米島ハーリー」などもあります。
知花くららさんは沖縄のどこの出身?
知花くららさんは沖縄県那覇市の出身です。2006年のミス・ユニバース・ジャパンに選出されるなど、沖縄の宝として地元でも絶大な人気があります。