【日清紡CM】あの“ウーパールーパー”が再び登場!昭和のUFOブームから令和の癒やしキャラへ――知られざる魅力と生態を徹底解説!

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ほとんどの人が「ウーパールーパーって何?」と首をかしげるかもしれません。その不思議な姿は、幼い両生類のようでありながら、実は大人として成長する能力を備えている──「赤ちゃんのまま大人になる」という驚きの生態を持つ、ウーパールーパー。
昭和の名作CM“日清焼そばU.F.O. ウーパー篇”で一世を風靡し、今また企業CMで再登場しているこの生き物を、今回は生物として、文化アイコンとして、そしてCM史上のヒーローとして深掘りしていきます。知られざる“ウーパー”の世界、ちょっと覗いてみませんか?

第1章 あれって何?ウーパールーパーという生き物とは?

テレビCMに登場してから「なんだこの生き物!?」と話題になったウーパールーパー。ウーパールーパーという名前は、実は日本で作られました。正式名称はメキシコサラマンダー(アステカ語:アホロートル/Axolotl)

ウーパールーパー(出典:神畑養魚)
ウーパールーパー(出典:神畑養魚)

メキシコのソチミルコ湖周辺に生息していた、れっきとした両生類の一種です。最大の特徴は、幼形成熟(ネオテニー)と呼ばれる進化的な現象。普通のカエルの仲間はオタマジャクシから変態して陸に上がりますが、ウーパールーパーは水の中で幼体のまま成熟して繁殖できるという、ちょっと不思議で“永遠の少年少女”のような存在なんです。

外に出ているフサフサした「エラ(外鰓)」は、まるで花のようでかわいらしい見た目。でも実はそれが酸素を取り込む大切な器官。鰓をゆらゆら動かす姿は、どこか幻想的で、見る人の心をつかんで離しません。

日本では1980年代にペットブームが起き、その独特の顔立ちと「にっこり笑っているような口元」から
一躍人気者になりました。当時の子どもたちはみんな「ウーパールーパーって言える?」と笑いながらテレビを見ていたものです。

そして、40年の時を超えて――あの“ウーパー”が、またCMの世界に戻ってきました。その姿を見て懐かしさを感じた人も、初めて見て「何これ!?」と驚いた若い世代の方も、今同じ瞬間に、同じキャラクターを見つめている。それが、この小さな生き物の不思議な力なのかもしれません。

「歌おう!ニッシンボー 「ウーパールーパー」篇」(出典:YouTube)
「歌おう!ニッシンボー 「ウーパールーパー」篇」(出典:YouTube)

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第2章 昭和のCMで大ブーム!日清焼そばU.F.O.“ウーパー篇”の謎

1980年代初頭。まだバブルの香りも遠く、テレビが一家の中心だったあの時代――日本中に突如あらわれた“奇妙でかわいい生き物”がいました。それがウーパールーパー。

きっかけは、1985年に放送された日清焼そばU.F.O.のテレビCM。「あいあいあい、ぼくはウーパールーパー♪」という歌とともに、大きな目をくりくりさせたピンク色の生き物が登場し、まるで宇宙人のような存在として描かれました。

当時のキャッチコピーは「U.F.O.(宇宙人)とウーパールーパー(謎の生き物)」という“未知×未知”のユーモアコラボ。子どもたちはその語感の面白さと姿の愛らしさに夢中になり、やがて“日本中がウーパールーパーを知っている”時代へと突入します。

テレビではニュース番組が特集を組み、ペットショップでは入荷即完売。ぬいぐるみ・消しゴム・下じき・文房具にまで“ウーパー柄”があふれ、まさに社会現象となりました。

当時の映像を今見ると、着ぐるみの中で少しぎこちなく動くウーパーが、なぜか妙に人間くさくて愛おしい。CGも3Dもない時代だったからこそ、アナログの“ぬくもり”がありました。

このCMでウーパールーパーは、単なる生き物から「昭和のキュートなアイコン」へと昇華。“かわいい文化”がまだ今ほど言葉として定着していなかった時代に、無意識のうちにその萌芽を作り出していた――そう言っても過言ではないかもしれません。

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第3章 新しい時代に再登場!日清紡ホールディングスCM“ウーパールーパー篇”

2020年代。昭和のアイコンとして記憶に残ったウーパールーパーが、令和のテレビ画面に再び姿を現しました。登場したのは、日清紡ホールディングスの企業CM「地球と共に生きる。」シリーズ

やわらかい照明の中、のんびりと泳ぐウーパールーパーがやさしい音楽とともに現れる。その姿はどこか癒やしを与え、「これ、何の生き物?」「かわいい!」とSNSで再び話題になりました。

実はこのCM、ただの“懐かしキャラ再登場”ではありません。日清紡は長年、環境技術や再生エネルギーの開発に取り組む企業。そのメッセージを伝える存在として選ばれたのが、「自然と共に生きるシンボル」=ウーパールーパーだったのです。

幼形成熟という、“環境の変化に合わせて姿を変えずに生きる”という性質。それは、環境と調和しながら進化してきた企業の姿勢にも重なります。SNSでは若い世代が「初めて見たけどかわいすぎる!」と盛り上がり、昭和世代は「懐かしい…!」とコメント。

40年の時を経て、ウーパールーパーは“世代をつなぐキャラクター”として新しい生命を吹き込まれました。

昭和では“珍獣のかわいさ”、令和では“癒やしとメッセージ性”。時代によって姿を変えても、その純粋なまなざしは、いつの時代も人の心を和ませてくれるのです。

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第4章 ウーパールーパーが教えてくれる“自然と生活”の視点

ウーパールーパーを見ていると、なんだか時間の流れがゆっくりになるような気がします。何も急がず、ただ水の中でゆらゆらと呼吸して、自分の世界の中で穏やかに生きている――その姿に、人はどこか“癒やし”を感じるのです。

もともとこの生き物は、環境に適応しながらも、変わらずに生きる力を持っています。それは人間社会にも通じるテーマ。現代の私たちは、変化のスピードに追われながら、「そのままの自分で生きる」ということをつい忘れてしまいがちです。

昭和のウーパーは“珍しさと愛らしさ”で人を笑顔にし、令和のウーパーは“やさしさと調和”で心を落ち着かせる。どちらも、私たちに「生き方を映す鏡」のような存在でした。

日清紡のCMで静かに泳ぐ姿は、“自然と共にあること”を、言葉ではなく感覚で伝えています。派手さはないけれど、見終わったあとに胸の奥が少し温かくなる――そんな静かなメッセージ。

そして、あの愛らしい顔を見た子どもたちが、「自然って大事だね」「水がきれいなところに住んでるのかな」と感じるなら、それだけで意味があるのかもしれません。

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第5章 ウーパールーパーをもっと楽しむ・見るためのポイント

「実際にウーパールーパーを見てみたい!」そう思ったら、ぜひ足を運んでほしい場所があります。

そのひとつが、静岡県河津町の「iZoo(イズー)」。日本最大級の爬虫類・両生類専門動物園として知られ、ワニやヘビと並んで、可愛いウーパールーパーたちが水槽の中でのんびりと泳いでいます。
間近で見ると、テレビではわからなかった外鰓(がいさい)の透けるような繊細さや、目の奥のキラリとした光がとても印象的。

ウーパールーパーは本来、メキシコ・ソチミルコ湖のごく限られた場所にしか生息しない貴重な種。環境破壊などにより野生個体は減少しており、今では世界的にも“保全対象”とされています。だからこそ、こうして展示施設で観察できることには、命のつながりを感じる学びの意味もあるのです。

また、昭和のCM世代にとっては、YouTubeで「日清焼そばUFO ウーパールーパー CM」と検索すれば、当時の映像を懐かしく見ることもできます。
子どものころに見て笑っていた映像が、今見るとちょっと切なく、でも温かく感じる――それもウーパーが“時を超えるキャラクター”だからこそ。かわいくて、ちょっと不思議で、そして今も静かに人の心を癒やしてくれるウーパールーパー。

この生き物は、私たちが自然とどう関わり、どう共に生きていくのかを考えるきっかけをそっと水の中から届けてくれているのかもしれません。

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🐾 まとめ

昭和の時代に“謎の生き物”としてテレビを賑わせ、令和の時代に再び注目を浴びているウーパールーパー。その不思議な魅力は、時代が変わっても変わらない。

赤ちゃんのような姿のまま大人になる“幼形成熟”の生態は、私たちに「変わらないことの強さ」を教えてくれます。

かつては日清焼そばU.F.O.のCMで日本中を笑顔にし、いまは日清紡の企業CMで“地球と共に生きる”というメッセージを伝える存在に。かわいいだけではなく、「人と自然の関係を静かに映す鏡」として、再び私たちの前に姿を見せてくれたのかもしれません。

水槽の中のウーパールーパーは、時代を越えてゆらゆらと泳ぎながら、どこかで見ている誰かの心を癒やしています。それはきっと、昭和でも、令和でも、変わらない光景。

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