こんにちは、まさみちです。9/17のあさイチは宮城・南三陸町から「海藻の町のネオ海藻グルメ」を中継します。2011年の震災で一度は大きな被害を受けたこの町ですが、地元の人たちの努力と創意で“海藻”を軸にした新しい食文化が息を吹き返しています。海藻専門店 SEASONのカフェメニューや、南三陸さんさん商店街で味わえる加工品・海藻使いの一皿は、単なる“地方グルメ”を越えて、地域の復興と未来を感じさせるものばかり。この記事では、ネオ海藻グルメの最前線と、健康・美容・エコの観点から見た海藻の魅力をわかりやすくご紹介します。
南三陸は“海藻の町”——震災からの再生と“海藻産業”の今
震災被害と復興の歩み
東日本大震災で南三陸町は最大20mを超える津波に襲われ、町全体の52%が浸水、死亡・行方不明者566名という甚大な被害を受けました。町は全体的な高台移転を決断し、2017年に南三陸さんさん商店街、2022年に伝承施設を開業するなど、復興を進めてきました。
海藻の陸上養殖・地場産業としての再興の取り組み
南三陸町歌津地区では地元建設会社専務の阿部将己さん。2020年から海藻まつも(松藻)の陸上養殖の研究開発に携わり、海藻ブランド「SEASON」を立ち上げました。昨年はカフェをオープンして、地元の海の恵みを活かしたランチやスイーツなど、海藻の新たな魅力も発信しています。そんな阿部さんは、今年の1月から自社の養殖施設で海藻の陸上養殖を開始したのだそうです
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ネオ海藻グルメの最前線 — 海藻専門店 SEASON の挑戦
SEASON のコンセプトと注目メニュー
SEASONは、海藻の新たな食シーンを創っていく海藻専門店です。海藻は国内に1,500種類も存在し、その多くは食用可能です。ボクたち日本人は、1万年以上前から身近に海藻を食べてきました。
しかし和食にも欠かせない食材でありながら、その調理レパートリーは意外に少なく、積極的に取り入れられずにいるのが現状です。
ここ近年は海藻の持つ旨味やフレーバー、栄養成分、そして環境へのポジティブな貢献などが海外でも評価され、未来の食材として注目を集めています。一方で、国内では天然の海藻が年々減ってきているなど、危機的な状況が続いてます。
そこでSEASONでは、一から海藻を育てるところからスタートしました。素材の力を最大限に引き出すためには、育てるところにこそ可能性を秘めていると考えたからです。
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SEASONの人気メニュー
カフェ&ショップで提供されるメニューにはこだわりの海藻が使用されています。彩り豊かな見た目に加えて、芳しい汐の香り、海藻のポテンシャルを十二分に引き出した様々な食材と織りなすハーモニーを五感で楽しむことができます。


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加工品とお土産化の取り組み
SSEASONでは芳醇な発酵バターと海のアロマが余韻に感じる新感覚の海藻バターサブレや、塩竈産の藻塩を加えたプラリネはカリッとした三種のナッツがほろ苦く甘いキャラメルナッツと、SEASONオリジナルブレンドのコーヒーをギフトセットにたものを公式Webサイトでも販売しています。

海藻専門店 SEASONシーズン
- 宮城県本吉郡南三陸町歌津管の浜94-1
- TEL:0226-25-8566
- 営業時間:11:00~16:00
- 営業日:金・土・日曜
- 定休日:月~木曜
- URL:https://season-s.com/
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南三陸さんさん商店街で出会う“地域の海藻力”
商店街の役割と海藻を使った定番〜新感覚メニューの紹介
「さんさん商店街」は多くの人がご存じのように、2011年に東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町に、2012年2月25日に仮設商店街としてオープンしました。
その後、震災より5年が経過した2017年3月3日(サンサン)に「南三陸さんさん商店街」として本設オープンしました。現在では飲食店6軒、生活関連5軒、土産物店4軒、鮮魚店3軒、カフェ・スイーツ店6軒、理美容2軒、葬祭関連1軒、コンビニ1軒、産直施設1軒の計29店舗が入る商業施設です。
気に入ったお店を選んで、新鮮な海の幸がたっぷり乗った海鮮丼を楽しむことができますが、ここには「及新」という1989年に設立された三陸産の海藻、ウニ、カキなどの海産物の加工と製造を行っている会社の商品が提供されています。

これらは個別包装された商品もあるのでそのまま味わうのはもちろん、ご飯の上に乗せても楽しめます。また小袋の醤油をかければめかぶの塩味に旨味が加わり、海鮮丼に載せても美味しく食べられるのはもちろん、お土産としても最適で、観光の合間にぴったりの健康的な一品です。
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ネオ海藻グルメの魅力を3つの視点で読む
例えば南三陸で生まれた「ネオ海藻グルメ」は、ただ新しい料理というだけではなく、そこにいくつもの魅力が隠されています。昔ながらの海藻料理をベースにしつつも、現代の感覚でアップデートされた楽しみ方が広がっているんです。ここでは、その魅力を 味わい・健康・エコ の3つの視点から見てみましょう。
味・食感 — 生・乾燥・粉末で変わる楽しみ方
海藻は形や加工方法によってまったく表情が変わる食材です。たとえば、生のままなら磯の香りとみずみずしい食感を楽しめ、乾燥させれば歯ごたえや旨みが凝縮されます。さらに粉末状に加工すれば、パンやスイーツに混ぜ込むことでほんのりした香ばしさや旨味のアクセントに。
南三陸では、ワカメや昆布をそのまま料理に使うだけでなく、スムージーやパスタソース、スイーツへのアレンジも登場していて、まさに“ネオ海藻グルメ”の名にふさわしい進化を遂げています。
健康・美容 — ミネラル・食物繊維・腸活の可能性
海藻は「低カロリーで栄養価が高い」理想のヘルシーフード。カルシウム、マグネシウム、ヨウ素といったミネラルが豊富で、食物繊維もたっぷり含まれています。そのため便通改善や腸内環境を整える“腸活”にも役立ち、近年はダイエットや美容目的で注目度が高まっています。
特に女性には、肌の潤いを保つ効果やホルモンバランスをサポートすると言われる成分も含まれていて、美容メニューに取り入れるお店も増えているんです。南三陸のカフェやレストランでも、健康志向の人に向けたメニュー開発が進んでいます。
エコ・地域循環 — 未利用部の活用や陸上養殖でのサステナブルな挑戦
もうひとつ注目したいのが、海藻が持つ「エコな可能性」。南三陸では震災以降、海藻の未利用部を活用した加工や、陸上での海藻養殖といったサステナブルな取り組みが進められています。これにより、環境への負荷を減らしながら安定的に供給できる仕組みづくりを目指しているんです。
海藻は二酸化炭素を吸収する力も強く、地球温暖化対策の一助としても世界的に期待されています。南三陸発のネオ海藻グルメは、単なる“おしゃれな新メニュー”にとどまらず、環境と地域を未来につなぐ役割も担っているんですね。
そして、それぞれの視点を知ることで「海藻ってこんなに可能性があるんだ!」と感じられるはずです。南三陸のカフェや商店街での一皿一皿には、地域の挑戦と未来へのメッセージが込められているんですね。
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まとめ
南三陸のネオ海藻グルメは、単に「珍しい料理」ではありません。震災からの復興の中で地域の資源を見直し、新しい食の価値を生み出す挑戦そのものです。SEASON のような海藻専門店が生み出すオーシャンビューのカフェ体験や、さんさん商店街で並ぶ地元の加工品は、食べることで“地域の再生”に触れられる貴重な機会です。次に旅するなら、味だけでなく、その背景にある人々の取り組みやサステナブルな循環にも注目してみてください。食べることが、そのまま応援になります!