あおり運転対策にもお買い物にも安心 おすすめドライブレコーダー5選

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ドライブレコーダーを取り付けるメリット

2017年に、東名高速道路上で起きたあおり運転と、その結果、夫婦二人とその子供2名が犠牲になった悲惨な追突死亡事故。

加害者は事故現場の手前にある中井PAで、駐車位置を巡って被害者とトラブルになり、その後、加害者は被害者の車を追跡してあおり運転を繰り返した上で被害者の車の前方で停止して、被害者の車を高速道路上の追越車線に停止させました。

そこへ後続の大型トラックが追突したものです。この事故によって若い夫婦とその子供が巻き添えになり、夫婦は死亡、子供2人もケガを負いました。

 捜査にあたった神奈川県警は、この時は事件当時に現場を通りかかった車数百台を特定して、回収したドライブレコーダーに残された映像から犯人を特定して逮捕に至りました。

その後、ドライブレコーダーの記録映像などを証拠として横浜地方裁判所は被告に懲役18年の判決を言い渡しています。

この事件以降も各地であおり運転は起きたので、ドライバーの間で自分の車にもドライブレコーダーを取り付けて証拠映像を残しておこうという動きが活発になったのです。

当時はドライブレコーダーといえばタクシーやトラックなどの業務車両用のものが多く種類も限られていましたが、事故の記録だけではなくドライブの記録映像として残しておきたいというブームも手伝って、各社から数多くの機種が発売されました。

現在ではあまりにもたくさんの機種が販売されているため、どれを選べばいいのかわからないという声も聞かれます。そこで今回はドライブレコーダーの種類や使い勝手、取り付けの方法などをいくつかご紹介したいと思います。

ドライブレコーダーの主な種類

ドライブレコーダーは取付方法や映像を記録できる方向などによって主に次の3種類に分けられます。

 ・カメラ一体型:カメラとレンズが一体になったもの
 ・レンズ分離型:前方記録用のカメラと後方記録用のカメラが分かれているもの
 ・ミラー一体型:車のバックミラーに取り付けるタイプのもの

どれも一長一短ですが、求める目的や用途や予算、取り付けのしやすさなどを基準に選ぶのがいいと思います。

カメラ一体型

カメラと本体が一体になっているので一般に取り付けが簡単ですが、後方の画像の記録は苦手です。前方カメラに特化したものや車内の様子と同時に後方も記録できるものもありますが、後方の映像は小さく不鮮明であることが多いので後方画像の記録としてはあまりアテになりません。

ケンウッド DRV-350

前方の風景だけを記録する1カメラのドライブレコーダーです。後方を撮影することはできませんが最低限の機能を備えていますので、とりあえずドラレコを付けたいという方にはおすすめの機種です。

夜間やトンネル内など周囲が暗いところでもナイトモードで鮮明な画像を記録することができます。前方の視野角も広く、ハイビジョンカメラを搭載しているので高解像度の画像を残すことができます。

その他に運転支援機能なども付いていますが、場合によっては煩わしく感じることもあります。別売りの電源ケーブルを繋げば、駐車中の当て逃げをショックで感知して記録する機能もあります。

ケンウッド DRV -C750

1つの360度カメラで前方から横方向、後方まで全周囲の映像を同時に記録できるドライブレコーダーです。全周囲を1つのカメラでカバーするため画角は広いものの画面の歪みは大きく、車内の積載物が多い場合などは後方が全く記録できないこともあります。

別売りでリアカメラを購入すればより鮮明な後方画像を記録することもできますが、その場合は2カメラのカメラ分離型と同じになります。

レンズ分離型

カメラ一体型の1レンズに比べて前後の画像をクリアに記録できますが、リアカメラの取り付けがちょっと面倒です。前方記録用のカメラ本体とは別に、リアカメラの配線を取り回す必要があります。

コムテック HDR965GW

前後の画像をクリアに記録できますが、後方ガラスにもリアカメラを取り付けて本体と接続する必要があるので配線の取り回しが少し面倒です。特にリアゲートの車種では、リアのヒンジ部分に開けた時の余裕を持たせなければならないので、綺麗に取り付けるためにはコツが必要です。

また夜間など周囲が暗い環境では、リアカメラで捉えた後続車のナンバープレートはほとんど視認できないので、記録された映像が決定的な証拠になるかどうかは微妙なところです。

ミラー一体型

比較的高価な製品が多いのですが、純正のバックミラーに取り付けるため前方の視界が遮られないのが特徴です。バックミラーに被せるようにして取り付ければ、あとは電源の配線を済ませれば取り付け完了です。

普通のミラー型のものと後方カメラで撮った映像を映し出すデジタルミラータイプがあります。またある程度の重量のあるものをミラーに取り付けるので、ミラーごとブルブルと震えるのが気になることもあります。

コムテック ZDR038

ユピテル DRY-FH230M

いざという時の証拠にするためには?

事故は誰でも起こしてしまうとは思っていませんし起こしたいとも思っていません。思いもかけない時に突発的に起きてしまうのが事故です。

自分が走っている前方で起きるとも限りません。側方や後方から突っ込まれるかもしれません。ですから「どこに注意していれば事故を起こさないか」という注意点もありません。

起きてしまってから、「まさかここから飛び出してくるとは!?」と思うものです。

事故が起きてしまってから時計を巻き戻して録画するわけにもいきませんから、ドライブレコーダーではエンジンをかけたら自動的に録画が開始され、エンジンを切って車を降りるまで常時録画されていなければ、肝心な時に証拠にすることができません。

そこでドライブレコーダーでは挿入したSDカードに記録を残しながら、SDカードの容量がいっぱいになったら古い分から消して上書き保存するようになっています。ですから万一事故にあった時でも最新の画像はSDカードに記録が残っているので証拠として警察や保険会社に提出できるわけです。

しかし事故後も普段通りに車を使って録画を繰り返してしまえば、いつかは肝心な映像も上書きされて消えてしまいます。ですから事故に遭ったらその場で事故が起きた時の映像が上書きされないようにロックしなければなりません。

そのためドライブレコーダーにはそのためのロック機能があります。大きな赤いボタンを押したり、Rockと書かれたボタンを押したりと機種によって操作方法は様々ですが、大切なことなので取り付けが終わったら取扱説明書を読んで、緊急時の操作方法をメモに書いて運転席の近くに貼り付けておくことをお勧めします。

緊急時には誰でも気が動転していますから、同乗者からも見える位置に貼り付けておけば誰かが気づいて操作してくれるかもしれません。

DIYで取り付ける時のコツ

ドライブレコーダーを買ったはいいけど取り付けはどうしたらいいの? と不安な方もいらっしゃるかと思います。基本的には、①カメラを取り付ける ②ドライブレコーダーの電源を取り付ける、という2つができればOKです。

ちょっと面倒くさいのが電源の配線を付けるところです。特にリアカメラがある場合には車の後部まで配線を取り回すのがちょっと面倒かもしれません。

どうしても不安ならカーショップなどの販売店で取り付けてもらう方法もありますが、工賃だけで数万円になることもあるので、できることならDIYした方がお得です。

またネット通販で購入した場合には自分で取り付けるしかありません。でも順番に一つずつ作業していけば大丈夫です。ではここから順を追って説明していきましょう。

取り付け前の動作テスト

ドライブレコーダーを購入したら箱を開けて車に取り付ける前に一度電源を入れてちゃんと動くかどうかテストします。電源はDC12Vですので、家の中ではなかなかテストできません。

本体とシガープラグの付いた付属の電源ケーブルを車まで持って行って、シガープラグをソケットに差し込みます。

最近の車ではシガーソケットにタバコの着火装置は付いていませんのでソケットの蓋を開けて差し込みます。ソケットの位置は車種によって異なりますので、車の取扱説明書を見て確認してください。

ソケットは奥まった位置にあることが多いので、このような延長ソケット(写真は二股ソケット)を買っておくのもいいでしょう。

ソケットにプラグを差し込んだら車のキーをACC(アクセサリ)の位置まで回すとドライブレコーダーの電源が入って(通常は)録画状態になります。

正常に電源が入れば動作確認は終了です。車のキーをOFFの位置に戻して、安全のためにキーは抜いておきます。

本体の取り付け

本体カメラ取付位置の借決めと調整・貼付け

・本体取付用のブラケットをフロントガラスの視界の邪魔にならない位置にセロテープや
 マスキングテープなどで借固定します。
 視界の邪魔にならない位置とは、運転席に座った時にちょうどバックミラーの影になる
 位置で、バックミラーのやや助手席側の上方がいいでしょう。

・位置を借決めしたらブラケットに本体を取り付けて(まだブラケットは仮止めのまま)から
 車のキーをACCの位置まで回してドライブレコーダーの電源を入れて、
 ドライブレコーダーの画面を見ながら撮影範囲を確認して取り付けブラケットの角度を調整します。

・角度が決まったらブラケットについている両面テープの紙を剥がしてフロントガラスに貼り付けます。
 ブラケットに付いている両面テープは走行中の振動で落下しないように非常に強力なので、
 一度フロントガラスに貼り付けると剥がすのがとても大変ですから、
 取り付け位置は十分に検討してから慎重に貼り付けましょう。

本体のフロントカメラの取り付けが終わったらリアカメラの取付けをします。正式な配線は最後に行いますので、ケーブル類はとりあえずブラブラのままにしておいてください。

リアカメラのないタイプのドライブレコーダーの場合は「リアカメラの取付け」は省略してください。

リアカメラの取付け

セダンタイプのリアガラスが固定されている車種でしたら本体カメラの配線と同様に、カメラを固定したら助手席側の内装の内側に隠す方法で配線できますが、SUVやワゴンタイプの車ではハッチバックを開けた際に配線が引っ張られて切れたりしないように配慮が必要です。

またリアガラスには多くの場合、デフォッグの熱線が貼られていることが多いので、カメラを取り付ける際には両面テープが熱線部分にかからないように、かつリアワイパーの拭き取り範囲内に収まるように注意してください。

配線の取り回し

本体カメラの配線

ドライブレコーダーの電源ケーブルとリアカメラの配線をします。

最初は本体フロントカメラの電源ケーブルです。カメラ本体に電源ケーブルを接続します。配線の長さを決めるために必ず接続してから配線を始めてください。配線の基本は車内から配線が見えにくくすることが目的です。

修理工場のようにすべての内装を剥がせば綺麗に処理できますが、プロではないので無理して内装を壊したり傷つけたりしないように最低限の作業で配線を隠します。

天井裏に配線を押し込んで隠す

カメラから出ている配線を天上の内装の裏に押し込みます。多くの車はフロントガラスと天井の間に隙間があるので、配線を手で押し込むようにして隠します。

コードが隙間から落ちて来る場合は、コードの途中に市販のスポンジテープ(厚み1~1.5mm)などを巻いてコードを部分的に太くしてコードが落ちてこないようにします。

取付ブラケットの上から助手席のピラー(柱)まで配線を隠します。

ピラー(柱)の内装の中に配線が入らない時は、ちょっと汚くなりますが市販の配線止め(両面テープ付きのコードクリップ・ホームセンターやカーショップで売っています)で配線を固定します。

コードクリップは安全のためフロントガラスのガラス面には貼らずにピラーの内装に貼り付けてください。

この時、ドアを開けた際に見える車体とピラーを固定しているゴム製の”ビラビラ”しているものを引っ張って外すと、ピラーと車体の間の隙間に配線を隠すことができる場合もあります。

ゴム製の”ビラビラ”は隙間に配線を押し込んだ後で元通りに押し込めば元通りになります。

ダッシュボードの横の部分はコードクリップを使用して配線を固定します。

助手席カーペットの下(奥)に余分な配線を隠して、シガーソケットまで配線します。余った配線は結束バンド等で軽くまとめてください。

この時、前後に動く助手席のレール部分に配線が挟まれないように注意してください。これで本体カメラの電源配線は終了です。

車種によってもっと綺麗に配線できる場合もあるので、ケースバイケースで最適な方法を試してみるといいでしょう。

リアカメラの配線

リアカメラと本体カメラをつなぐ配線は、特にバックドアの上部には内張のない場合が多いので、バックドアの端にあるヒンジ部分まではコードクリップで配線を固定します。

ヒンジ部分にはテールランプやバックライトの配線を通すジャバラがあるので、もしこの中を通せるのであれば他の配線と一緒に通してしまうのが手っ取り早いのですが、このジャバラは基本的に車外と車外を繋いでいますし、ドライブレコーダーのリアカメラは車内にあるものですから、素人にはちょっとハードルの高い作業です。

そこで次の手段として簡単なのが「リア配線隠しキット」です。これは一番いい位置にジャバラをもう一つ作ってしまう方法です。

これを使うことで裸の配線が車内に垂れ下がってしまうことも防げるので、車内もスマートになりますしバックドアへの挟み込みによる断線を防ぐこともできます。また配線が車内だけで完結するので雨漏りなどの心配もありません。

まとめ

ここまでドライブレコーダーの選び方や取り付け方をご紹介してきましたが、基本的には事故に遭ったりしなければ使うこともないわけです。

もちろんドライブの記録として動画を残したいのであれば高画質の機種を選ぶ価値もありますが、車のナンバープレートが確認できればいいという程度であれば200万画素もあれば十分ではないかと思います。

緊急時の証拠として残したいだけであればあまりに高額な機種でなくても大丈夫です。ドライブレコーダーなんて使わないですめばそれに越したことはありません。

いまだに問題になっている「あおり運転」もこちらから仕掛けるのはもってのほか(違法です)ですし、基本的には相手が怒らなければ仕掛けられることもないはずです。

相手のドライバーのプライドを傷つけるようなことさえしなければ、”下手くそ”を自覚するドライバーに喧嘩を売ってくることはないでしょう。

そんなことをすれば自分が”愚か者”に向かって威張り散らすカッコ悪い人間になってしまうからです。

これからも安全運転で事故のないカーライフが送れますよう願うばかりです。

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